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2011.03.23

「快傑ライオン丸」 第21話「ハンニャラス 母恋い子守唄」

 旅の途中、腹を減らして立ち止まった小助の前に現れた美しい女。女は、誘われるまま逗留した獅子丸たちを親切にもてなす。彼女を母親のように慕うようになる小助が、沙織は疑いの目を向ける。その沙織が行方不明となり、さらに獅子丸が隣村に向かった隙に、女はハンニャラスの正体を現す。間一髪駆けつけた獅子丸は、心の弱点を狙う相手に怒りの太刀を振り下ろし、勝利するのだった。

 いつの間にかゴースン島の間近に迫っていた獅子丸たち。(一応)強豪のデボノバを正面から破った獅子丸たちを倒すため、ゴースンは、弱点を突いた作戦を命じます。

 怪しい美女に招かれるまま、その小屋に逗留した旅人が、実は妖怪だった彼女に襲われて…というのは、民話によくある鬼婆・山姥のパターン。
 民話的・民俗的な題材が多い作品である本作らしい展開ではありますが、今回はそこに小助の母恋しの情を絡めたのが工夫であります。

 旅に疲れた小助の前に現れ、一行をかいがいしくもてなす女(美しいのですが、若すぎないのが作戦目的に沿っていてよろしい)。
 彼女の行動はあまりにも親切すぎて、少しは疑えと突っ込みたくもなりますが、赤ん坊の頃に母と死別したという小助と、ある程度成長したではあるもものの、やはり母を失っているらしい獅子丸は、あっさりと信じ込んでしまいます。
(ちなみに、回想シーンで登場した子供の頃の獅子丸と母親はかなり良い格好をしていて、彼がそれなりの出自であることを窺わせます)。

 ここで、何で見ず知らずの人がこんなに親切にするのかという沙織さんの懸念は、極めて真っ当なものではありますが、同時に、やはり同じ女性として何かうさんくさいものを感じたということなのでしょう。

 が、一人ドクロ忍者に襲われた小助を、女が身を挺して庇ったりしたことで、獅子丸も完全に彼女を信頼。
 小助を置いていこうとすら考えるのですが…

 そんな中、沙織が気持ちの悪い手の持ち主に襲われて行方不明となり、獅子丸も、瀕死の男から、隣村が恐ろしい化け物に襲われたと聞かされて飛び出していきます。
 もちろんこれは全て陽動、一行をばらばらにして一人ずつ始末する企みと思われるのですが…肝心の怪人ハンニャラスが結構弱い!
 何しろ、変身もしない獅子丸に返り討ちにされてしまうのですから…

 それでも今度は小助に、言葉の正しい意味での(?)山姥メイクで襲いかかるのですが、それでも結構逃げられ、ヒカリ丸を呼ばれてしまいます。
 結局、囚われていた沙織から女の正体を聞いた獅子丸がヒカリ丸で駆けつけ、怒りの変身でハンニャラスを粉砕するのでした。


 というわけで、狙い所は悪くなかったものの、物語としてはちょっと盛り上がりに欠けた今回。
 それでもラスト、騙されていた悲しみよりも、獅子丸と沙織の存在を改めて認識し、笑顔で旅立つ小助の姿が、実にけなげですし、そのその小助の手に、女から与えられた風車がしっかりと握られているというのもまた、無言の中にも小助の想いが感じられて実に良いのです。

 それにしても気になったのは、ハンニャラスが怪人態になるとおっさん声になることで…これで実は男だったら、小助にとってはトラウマになるのではありますまいか!?


今回の怪人
ハンニャラス

 長い赤毛を持ち、長刀を得物にする怪人。紐付きの円盤を放って相手の動きを封じたり、火薬入りの手裏剣も武器にする。醜い山姥の姿に変身することも可能。
 ゴースンの命により、獅子丸一行の弱点を突くため女に変身、小助に母のように接したが、正体を知ったライオン丸の怒りの太刀の前にあっさりと敗れる。


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コメント

ハンニヤラスは、てっきりくノ一だ、女性怪人だとばかり思っていたら、まさか...
でしたね。しかしある本で、「ライオン丸で、一番勇敢でしっかりしてるのは、実は小助だ」と書いてあるのを見たことがあります、もちろん人それぞれですが。
しかしそんな小助が、思わぬ少年らしさモロさを、この数回見せたようです。
ライオン丸の物語も、初期のアクション重視から、このころから人間ドラマにも見どころが増えてきて、ますます面白くなってきたようですね。

投稿: エージェント・スイス | 2011.03.28 20:51

エージェント・スイス様:
母のように慕った相手がおっさんだったとは、可哀想な小助…

それでも明るく振る舞う小助、さすが主役三人の中でも一番キャリアがあっただけあります…ってそれはちょっと違うか(笑)

本作は、ゴースン側の設定がガチガチでない分だけ、色々とドラマに膨らみがあって楽しいですね

投稿: 三田主水 | 2011.03.31 00:43

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