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2011.04.06

「快傑ライオン丸」 第23話「蛇と蠍の怪人 ダカツ」

 ゴースンの前線基地を守るダカツは、銭神衆との連係攻撃で獅子丸に深手を負わせる。一人基地を発見した小助は銭神衆に襲われ窮地に陥るが、何者かに救われる。回復し、小助の案内で基地に向かう獅子丸。その頃、基地では小助に自分の面影を見て救った銭神衆の影が、ダカツに裏切りの制裁を受けていた。駆けつけた獅子丸にダカツは倒され、影は基地もろとも自爆するのだった。

 開幕早々、いきなりドクロ忍者と戦っている、ちょっとくたびれたライオン丸。頭上から次々とサソリを投げつけられ、さらに怪人ダカツまで現れて劣勢のライオン丸は、ついに膾斬りに!?
 というところで、実はこれは訓練でした、というよくあるパターンなのですが…

 さて、旅の途中、「銭神」と書かれた絵馬を手にした変死体を見つけた獅子丸は、銭神が蛇の意であることから、この辺りに蛇にゆかりの何かがあるのではないかと推理。
 近くで異常に柄の悪そうな男たちに教えられ、山の上の銭神流の道場を目指します(ちなみに銭神=蛇というのは、「足もないのに走り回る」からだそうで…)

 そして山道を行く獅子丸を、冒頭の訓練通り襲うドクロ忍者たち。さすがにとどめをさされることはなかったものの、獅子丸は首筋をサソリにさされ、這々の体で沙織たちに救い出されます。
 そして川に水を汲みに出た小助の前に流れて来る笹舟…と、流れてきた方を見れば、そこにいるのは茶色のドクロ忍者、銭神衆三人衆の一人・影。あわてて逃げ出した小助を、しかし影は襲おうともせずに見送るのみ――

 逃げ出した小助は、偶然蛇を祀る神社を発見。これこそ敵の基地と、縁の下に火薬玉を仕掛けるのですが、今度は赤色のドクロ忍者、三人衆の一人・岩に見つかり、散々に叩きのめされてしまいます。
 今や小助の命は風前の灯…と思いきや、何者かが岩を殺害、小助はその場を逃れることができたのでした。

 小助の知らせを聞いて、今度は基地に逆襲をかける獅子丸たち。獅子丸や沙織の連携攻撃の前に奥の手のサソリ攻撃も封じられ、ドクロ忍者たちはほぼ壊滅するのでした(三人衆の一人、緑色のドクロ忍者・風はたぶんここで倒されたかと)

 さてその間に神社に近づいた小助の前に現れたのは影。戦おうとする小助に、影はむしろ笑みさえ向けます。
 今は悪魔に魂を売った影ですが、昔は彼も普通の人間でした。今、彼の脳裏をよぎるのは小助と同じ年頃だった自分の子供と、小川に笹舟を浮かべて遊んでいたこと…

 そして小助のゴースン打倒の意志が堅いと見るや、影は、ゴースンが指令を下す際に使っている玉を盗み出そうとします。
 そう、先に岩を殺して小助を救ったのも影だったのであります。

 戦闘員として次々と倒されていくドクロ忍者。微妙に人間離れした彼らですが、彼らも少なくとも元は人間であり――そしてそれぞれに過去を背負っているのです。
 影の裏切りは、いささか唐突であり、この程度のことで…という印象もありますが、しかしそれだけに、彼が心中で押し殺していたものの強さを感じさせるではありませんか。

 しかしそこで影の前に現れたダカツは、大蛇を放って影を文字通り締め上げます。
 そこに駆けつけた獅子丸に対しても、己の槍を大蛇に変えて獅子丸に投げつけますが、獅子丸は振り払ってライオン丸に変身!
 それでも槍大蛇投げを連発するダカツはいい加減どうかと思いますが、さすがに効果はないと思い知ったか、二丁槍でライオン丸に襲いかかります。
 しかし真っ当な戦いでは無敵に近いライオン丸は、久々の飛行斬りでダカツを粉砕するのでした。

 そして瀕死の影はライオン丸に玉を渡すと、割れた玉の中から地図が。南に行けと言い残し、影は小助の爆弾で基地もろとも壮絶な自爆を遂げるのでした。

 ついに第一前線基地を突破した獅子丸。託された地図が示すのは三角山…今まで目的もなしに歩いていたのか、というのはさておき、いよいよ物語は佳境であります。

 ちなみに今回からタイトルコールが子供たちからナレーターに変更。物語のムード的に、こちらの方が似合っています。


今回のゴースン怪人
ダカツ
 体に大蛇を巻き付けた、ゴースンの第一の前線基地を守る怪人。槍を大蛇に変えて投げつけ、相手を締め付ける。得物は二丁槍。
 銭神衆を率いて獅子丸たちを襲うが、ライオン丸飛行斬りに敗れ去る。ダカツと言いつつ、顔は牛っぽい。

銭神衆 影・岩・風
 ダカツ配下のドクロ忍者の精鋭。武芸者風で茶色の装束の影、がっちりした短髪で赤色の装束の岩、暗そうな長髪で緑色の装束の風の三人。影の裏切りもあり、全員壊滅する。

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コメント

うーん、ドクロ忍者という切られ役に、ここまで焦点を当ててくれるピープロ。
この作品のスタッフの熱心さはすごい。影のドラマ、悲しさもよくえがかれてます。個人的な意見ですが、ドクロ忍者の正体は三人衆、後登場の兄弟のような
人間がゴースンの配下になった(三人衆の一人・岩が小助を圧倒するなど強い)
のと、ゴースンらが骨などで、人工的に作ったものと二種あるのでは。
ところで三人衆の一人・岩の死体を前に、怪人、銭神衆が「やったのは誰だ、獅子丸か」と話し合うシーンがあります。岩を殺して小助を救ったのも影だったのですが......「沙織かな」と、いってほしかったけど.....敵の誰もそう思われない沙織姉ちゃん(涙)

投稿: エージェント・スイス | 2011.04.08 20:44

エージェント・スイス様:
戦闘員にスポットを当てた作品というのは時折見かけますが、今回はかなり鮮烈な印象がありましたね。
確かに、ゴースン怪人同様、ドクロ忍者も複数の誕生ルートがあるように思います。

そして沙織さん…ごめんなさい(笑)

投稿: 三田主水 | 2011.04.10 23:03

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