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2011.04.27

「快傑ライオン丸」 第26話「最後の守備隊長クワルギルビ」

 獅子丸打倒の罠を張り巡らせるクワルギルビ。しかしその策は悉くネズガンダに妨害されてしまう。一方、獅子丸たちは砦を守るゴースン砲に苦戦、沙織はライオン丸に化けて、相手の隙を誘おうとするが、ネズガンダに救われる。沙織の決意を知った獅子丸は、ネズガンダの助言を受けてクワルギルビを倒す。そしてゴースン島を目前として最後の決闘に臨むライオン丸とネズガンダ。一瞬の差で獅子丸が勝つが、その心中は複雑だった。

 冒頭、ドクロ忍者に手裏剣を浴びせられるライオン丸…と思ったら、これは本物に似せた的、というどこかで見たような場面から始まる今回。
 最後の砦を守るクワルギルビは、ドクロ忍者とたくさんの罠を仕掛けて獅子丸一行を迎え撃つのですが――しかし、幾度となく獅子丸を救う銃声。
 その様子に、死んだはずのある男のことを思い出す獅子丸ですが…

 その男こそネズガンダ。かつて前にライオン丸と死闘を繰り広げ、敗れて海に消えたあの二丁拳銃の達人であります(今回ペットのハツカネズミを連れていないのは、やっぱり海に流されたからでしょうか…)
 この手のキャラの定番で「ライオン丸は俺がやる」と、自分以外は全て敵の彼に絡まれたクワルギルビこそ災難であります。

 それでもクワルギルビは、近づく獅子丸たちを、砦の地下に備え付けられた二連装の大砲・ゴースン砲でどかんどかんと砲撃。
 さしもの獅子丸たちも一時撤退、洞窟に隠れるのですが、そこから足音を忍ばせて出て行くのは沙織――

 それに気付いた小助に対し、沙織は、こんな恐ろしい目に遭うのはごめんだから逃げ出すと告げて去ってしまうのですが(この時の沙織の微妙な表情の変化に注目)、獅子丸がそれを信じるわけがありません。
 自分を犠牲にして、砦を突破させようという沙織の真意に気付いた獅子丸は、すぐに彼女を追います。

 と、場面転換したと思ったら、もうドクロ忍者たちと切り結んでいるライオン丸。しかしクワルギルビの二刀流の前に斬られ、崖から転落してしまうのですが…
 が、崖の途中にひっかかったライオン丸を見つけたネズガンダが見たその素顔は沙織!(直前に、冒頭のライオン丸型の的を沙織が見つけるシーンがあるのがうまい)
 本ッ当にライオン丸以外に興味のないネズガンダは、沙織を助けて去っていきます。

 一方、ある意味八つ当たりを受けたのはクワルギルビであります。殴り込んできた獅子丸と小助に襲われ、一度はそのパワーでライオン丸を圧倒するも、ここでネズガンダの利敵行為が再び炸裂!
 背中が弱点だと教えられたライオン丸は、クワルギルビの角を掴んでそれを軸に背中に回り込み、クワルギルビを倒すのでした。

 喜んだのはネズガンダ、「俺はお前に惚れた。だからやる」と微妙に危険な台詞でライオン丸と対戦をアピール。そこに沙織が現れ、一度は気を削がれて去るものの、ゴースン島を目前とした海辺で、ついに二人は最後の戦いを繰り広げることとなります。

 ネズガンダの激しい連射にも負けず、懐に飛び込んだライオン丸。そして空中での交錯の末、肩を撃たれながらもライオン丸の一刀がネズガンダを――
 あるいは心を通じ合わせられたかもしれぬ好敵手の死に、獅子丸は複雑な想いを抱えてゴースン島に向かうのでした。


 内容的には、ゴースン砲攻略、沙織ライオン丸、ネズガンダ再登場と、二、三話分の題材を一気に投入した感のある今回。
 一歩間違えるととっちらかってしまうところを、ギリギリまとめあげたのは、スタッフ、特に脚本の腕の冴えでしょうか。
 個人的には、沙織の登場に一度ネズガンダが退いたところで終わっても良かったようにも思うのですが…しかし、次回から更に強烈なライバルが登場することを思えば、ここが相応しい花道だったかもしれません。


今回のゴースン怪人
クワルギルビ
 最後の砦を守る怪人。クワガタの頭を模した槍と、二刀流を武器にする。クワガタを操り、スパイとして使うこともできる。
 ゴースン島に向かう獅子丸たちを襲うが、弱点の背中をネズガンダに教えられたライオン丸に後ろに回り込まれて倒された。

ネズガンダ
 以前ライオン丸に敗れ、海に消えたが、打倒ライオン丸に燃えて再登場。今回も手裏剣を撃ち出す二丁拳銃を武器とする。
 クワルギルビの企てを妨害してまでライオン丸との再戦を望むが、最後の対決で一瞬の差で敗れ去った。


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コメント

クワルギルビ・・・一番真面目でマトモな怪人のような気が(笑)
ネズガンダ・・・登場が2回だけというのが惜しい怪人でしたね。彼が死んでも次回、獅子丸には最強のライバルが登場するわけですから、獅子丸も運が良いのか悪いのか(笑)。

投稿: ジャラル | 2011.04.27 21:22

いやあ、前半のクライマックス前のまさかの「ネズガンダ・沙織編」...と勝手に
呼んでますが、ネズガンダも大好きです。そして沙織...もちろん、「勇敢で心優しい」というキャラ付けはありましたし、毎回ゴースン一味と戦ってきました。しかし実はあまり彼女の内面、肉声はあまり、描かれてないのでは。最近の勝気で、すぐヒーローに食って掛かるヒロインとは違い、控えめに獅子丸、小助をたててきた沙織。主役回も、それらしいのが後半に1話だけ。そんな沙織が、初めて自分の意志で単独で、敵に挑むのがこの自己犠牲。ライオン丸に変装して、かなうわけないクワルギルビに完敗(色っぽい掛け声も封印)ネズガンダに気絶したまま助けられるのも、何かたまらなかったです。ライオン丸の中の人も
ちゃんと、刀を逆手で持ってたのもいい。ただ
「もう、恐ろしい目にあうのはごめんだ」というセリフ。ほんの少し彼女の本音が含まれたのかなと思うと切ない。

投稿: エージェント・スイス | 2011.04.27 22:18

ジャラル様:
ゴースン一味は、真面目な人間(?)ほどヒドイ目に遭う確率が高いような気がします。
ネズガンダ、良いキャラでしたのにね…しかし、ライオンのライバルがネズミというのもうーん。

エージェント・スイス様:
ネズガンダとの決着編と思いきや、意外な(?)沙織さんの活躍に驚きました。
沙織さんは足手まといというほど弱くもなく、主役を食うほど目立ちすぎず…なキャラではありますが、それだけに今回のような活躍は光ります。
しかし、あのセリフの時の表情は、九条亜希子さんの演技が光りましたね

投稿: 三田主水 | 2011.05.03 00:58

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