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2011.05.04

「快傑ライオン丸」 第27話「大魔王ゴースン怒る!」

 ゴースン島に渡ろうとする獅子丸の前に現れ、執拗に挑発してくる謎の青年。それに取り合わず、島に潜入した三人はゴースンの間に辿り着くが、怒ったゴースンは島を崩し、その巨大な姿を現す。ゴースンに挑む獅子丸だが、一撃で敗れ去り、ゴースンは何処かへ消えてしまう。意識を取り戻した彼の前に再び現れた青年・虎錠之介はタイガージョーに変身。辛うじてライオン丸はタイガージョーの右目を奪って撃退するのだった。

 さて、話数的に折り返し地点の今回は、それ以上に非常に大きな意味を持つイベントの塊のような回であります。

 ついにゴースン島を目の前にした獅子丸たちは、襲いかかるドクロ忍者と罠の数々を突破、ゴースンのために暮らしを滅茶苦茶にされた村人たちの力を借りて、島に潜入しようとします。

 と、準備を進める獅子丸の前に現れた、精悍極まりない謎の青年。
 自分だけが正しいと信じているその面が気にくわないなどと言いつつ(ここでまたえらく礼儀正しく接する獅子丸が、ほとんど挑発しているようでおかしい)、一方的に襲いかかってくる青年ですが――
 それでも大事の前ということでしょうか、獅子丸は動じず無視を続け、青年は捨て台詞とともに去って行きます。

 さて、舟の方に注意を引きつけておいて、その隙に褌一丁の獅子丸が襲いかかるという策で、ついに島に潜入した三人。
 辿り着いた先は、我々には既にお馴染みの、巨大な唇が配下の怪人たちに指令を与えるあの広間ですが…

 あの唇に爆弾をぶつける小助に対して、炎を吐いて応戦する唇。
 そして爆弾をぶつけられたためか(いや島に潜入されたためでしょうが、爆弾のせいに見えてしまうのが何とも)、怒れるゴースンに呼応するように、島が鳴動を始めます。

 それどころか、崩れ出し噴火まで始まるゴースン島(力の入りまくった特撮!)。
 それにただならぬものを感じたか、対岸に戻った獅子丸はライオン丸に変身します。

 そして――
 あっ、崩れゆくゴースン島の中から、巨大な怪物が!! そう、ゴースンとは島に匹敵するほどの巨大な怪物だったのです!

 …と、書籍等でそのことを知っていた私ですらこれだけ驚いたのですから、何の予備知識もなくこのゴースンの正体を知った当時の視聴者は、どれだけ驚倒したことでしょう。
 ゴースン島で指令を下していた巨大な唇は、ゴースンが自分の力を演出するための作り物ものだろうと思っていたら、豈図らんや、本物が突き出していたとは…! このアイディアには脱帽としか言いようがありません。

 そんなゴースンに戦いを挑むライオン丸ですが、これは無謀というもの。ゴースンの放った雷に一発でKOされてしまいます。
 そして海の向こうに悠々と消えていくゴースン…と、ここで来週に続くとなっても「ああ面白かった!」という感じですが、まだまだ終わりません。

 意識を取り戻した獅子丸の前に現れたのは先ほどの謎の青年――彼の名は虎錠之介。そして手にした太刀の名は銀砂地の太刀!
 「正しい者が勝つのではない、強い者が勝つのだ」という言葉とともに斬りかかる錠之介に何を感じたか、ライオン丸に変身する獅子丸ですが…

 その前で「ゴースンタイガー!」と叫ぶ錠之介。そして見よ! タイガージョー推参!

 獅子とくれば虎、ライオンとくればタイガー。明快な対比ですが、これぞ王道――獅子面の剣士・ライオン丸に対峙するのは、虎頭の剣士・タイガージョー!
 ここに獅子丸の、ライオン丸の最大のライバル登場であります。

 ライバルに相応しく、小細工抜きの迫力の斬り合いを演じる二人の剣士。空中戦の末、ライオン丸の太刀がタイガージョーの右目を突き、この場は獅子丸の勝利となりますが…

 文字通りの巨大な敵と、宿命のライバル。師匠の魂に、ゴースン打倒の誓いを新たにする三人なのでありました。
 いやはや、これ以上はないというくらいに盛り上がる新展開の導入部。本当にリアルタイムで見ていた方々が羨ましくてなりません。


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コメント

ついに登場、最強ライバルのタイガージョー。演じる戸野広浩司さんは野性的な演技で、獅子丸役の潮哲也が脅威を感じたというのも頷けます。特撮ファンにはご存じの理由で退場しなければ・・・と残念ですね。

投稿: ジャラル | 2011.05.04 22:22

本当にリアルタイムで見ていたオッサンです。(汗)
しかし、今見直しても
ゴースン、タイガージョーと敵のラスボス、ライバルがそろって登場。しかも顔見え
ではなくヒーローのライオン丸と激突するという贅沢さ。虎錠之介の戸野広浩司さんの存在感もすごく、まるで番組の雰囲気も、一気に緊張をまして、ゴースン島の親衛隊の怪人が出てこないのも、気にならないほどです(笑)

投稿: エージェント・スイス | 2011.05.07 20:15

当時の学年誌から、新聞のテレビ欄までもが盛り上げた話なので、当然ながら子どもたちは巨大ゴースンの登場を今か今かと待っていたのでしたw

投稿: 株式会社フィクション | 2011.05.08 18:27

ジャラル様:
いや本当に「精悍」という表現がピッタリの方ですね…
全くもって残念でなりません。

エージェント・スイス様:
本当に贅沢な回でありました。ターニングポイントと呼ぶのがピッタリですね。
と、そういえば島に怪人がいなかったことに今気付きました!(島の崩壊に巻き込まれた奴がいたらおかしいなあ…)

株式会社フィクション様:
ギャーッ、そうでしたか!
しかし今でも一番早いネタバレ媒体が児童誌であることを考えれば頷けます。
ご教示ありがとうございます(笑)

投稿: 三田主水 | 2011.05.15 23:55

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