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2011.05.12

「快傑ライオン丸」 第28話「悪の剣士タイガージョー」

 大魔王ゴースンの力を目の当たりにした獅子丸は、沙織・小助を置いて山に向かう。そこで出会った山寺の和尚に剣の道は心の道と諭された獅子丸は一人修行を始める。一方、獅子丸に片目を潰された錠之介は、自分の剣の正しさを証明するため、獅子丸を追う。再び対峙した二人だが、タイガー霞返しがライオン飛行斬りを破る。辛うじてその場を逃れた獅子丸だが、心身ともに傷は深かった…

 前回、驚くべき大魔王ゴースンの正体を目の当たりにし、その力に一蹴された獅子丸。これまでたとえ一度は敗れても、その回のうちにリベンジしてきた彼にとっては初の完敗であります。

 真面目なだけに思い詰めた彼は、折角新コスチュームに着替えた沙織(暖色系の着物が娘らしくて可愛らしい。でもやっぱり超ミニ)・小助を置いて、一人山籠もりに向かってしまいます。
 ちなみにこの時、一度飛騨に帰ろうという提案を獅子丸に拒絶されて涙を浮かべる沙織さんが実にフォトジェニック…

 そして子門真人の唄う「ライオン丸のバラード・ロック」(名曲)をバックに、一人荒野を行く獅子丸…放浪の果てに辿り着いた山寺で、彼はいかにも一癖ありげな和尚に出会い、寺に誘われます。

 獅子丸に茶を振る舞うと言いつつ、酒を出してくるようなさばけた人柄の和尚に悩みを打ち明けた獅子丸は、剣の道は心の道と諭され、葉をつけたまま枝を切り落とす修行を授けられるのでした。

 さて、順序が前後しましたが、今回冒頭に登場するのは錠之介の方。
 異常に格好良い曲をバックに、獅子丸に奪われた片目の治療のため、沢湯にやってきた錠之介は、偶然、ならず者集団・風神組に絡まれていた娘を助けて――というより、目障りな風神組を斬り捨てて――その強烈なキャラクターをアピールするのでした。

 結局目は治らず、刀の鍔を眼帯とした錠之介。彼にとって獅子丸は片目の仇になったわけですが、しかし彼が獅子丸に執着するのは、その復讐のためや、どこかの山中に新しく居を定めたゴースンの命令だけではないことが、ここで描かれます。

 領主の跡取りとして生まれながら、子供の頃から剣に取り憑かれていた錠之介。そのひたすら強さのみを求める姿勢に、お前の剣は心が伴わぬ邪剣だと叱責した父を立ち会いで打ち殺し、彼は家を捨てて旅立ったのでした。(と、お礼参りにやって来た風神組の前で回想する余裕ありすぎる錠之介。回想が終わったらもちろん風神組は瞬殺であります)

 いわば、彼にとって獅子丸の存在は、自分の剣=自分の生き様を否定するもの。剣の道は心の道を地で行く獅子丸と、心を否定して強さのみを求める錠之介と――
 二人の激突は、もはや必然なのかもしれません。

 そして、運命の悪戯のように荒野で再会する二人。いまだ特訓が成功せぬまま、錠之介との戦いに挑む獅子丸ですが…

 変身して激しく斬り結ぶ二人の異形の剣士(ここで空中での交錯の後、着地してそのままライオン丸に背を向けたまま近づいてくるタイガージョーの動きが面白い)。
 しかし幾度目かの空中での激突の際、ライオン丸が放った飛行斬りを、タイガージョーの必殺技・タイガー霞返しが破ります。
 いかに獅子丸の心に迷いがあったとはいえ、片目になったばかりの状態で、正面から飛行斬りを破るとは…やはりタイガージョーはただ者ではありません。

 地に伏したライオン丸が大爆発した(!)のを目の当たりにして、去って行くタイガージョー。
 その場に駆けつけた沙織と小助が見たものは、土遁の術(?)で地中に逃れていた獅子丸ですが…

 ゴースンとタイガージョー、強敵相手に二連敗を喫した獅子丸は心身ともにズタボロ。果たして獅子丸は復活できるのか!? というところで次回に続く、であります。


 しかし今回、放送禁止用語が多かったなあ…


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コメント

タイガージョー、錠之介。もうすっかり獅子丸を押しのけるような存在感です。
しかし父を斬ったり、倒れた相手を叩きのめしたり....まだこのころは常軌を逸した
ような悪、非情な面が目立ちますね。ところでタイガージョーの口笛のテーマ、
ライオン丸のバラード・ロックはすばらしいですね。CDにならんですかね。何かこの回から物語が「青春ドラマ」になってきたような感じですな。

投稿: エージェント・スイス | 2011.05.15 20:54

エージェント・スイス様:
 錠之介、悪いですねえ…しかし、女性に接する態度に、後のキャラクターも垣間見えるのも面白いところです。人間体の上でもライバルが登場して、ドラマ面も深化していく、ということでしょうね。
 にしてもあの口笛のテーマは本当にいいですね…

投稿: 三田主水 | 2011.05.24 00:11

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