「快傑ライオン丸」 第32話「ガマウルフ 覚え書の秘密」
果心覚書は由比の虚言だという比企衛門。折しも峠にガマウルフが出現、その現場には比企衛門の印籠が落ちていた。一度はガマウルフの毒霧に倒れた獅子丸だが、比企衛門がガマウルフと確信、山中の隠し砦に捕らわれた由比を救出に向かう。正体を現したガマウルフを飛行返しで倒したライオン丸だが、間に割って入った由比は、ガマウルフが落とした太刀が刺さり命を落とす。獅子丸は、いまわの際の比企衛門から覚書を託されるのだった。
前後編の関係にある前回のラストに登場した男・比企衛門の謎を追う今回のエピソード。果心居士が遺した覚書を、ゴースンの正体の手がかりを求めて追う獅子丸ですが…
しかし前回ラストに登場した覚書は何と白紙。比企衛門は、印度に行ったことはない、全ては母を亡くしたショックからの由比の虚言だと言うのですが…
当の由比は、母の形見の手鏡で光を反射させて小助をからかったりと明るく振る舞っているのですが、そんな由比が嘘をついているとも思えません。しかしいかにも娘を気遣う温厚な父親に見える比企衛門の言葉であるし…
と、視聴者も獅子丸たちも思っていたところに、怪人ガマウルフ出現。
峠を行く二人組の武士を、白い霧に紛れて惨殺、いきなり晒し首というハードコアな展開であります。
と、その直後にそこに駆けつけた獅子丸たちは、そこで比企衛門の印籠を発見。そして比企衛門の着替えを手伝っていた由比は、父の着物に血の染みを見て…
そして山道を行く獅子丸の前に現れたガマウルフは、毒霧でライオン丸を翻弄、駆けつけた小助の爆弾に救われたものの(ちなみに今回、小助はやたら景気よく爆弾を使っております)、一度はダウンさせられてしまうのでした。
いよいよ比企衛門が怪しいと睨んだ三人。姿が見えなくなった由比は、何か都合の悪いことを知って捕らえられたのでは? と考えるのですが…
と、ここで生きてくるのが冒頭の描写。外で笛を吹いていた小助に、向こうの天外山からチラチラと光の反射が――そう、捕らわれの身となった由比が、手鏡で合図を送っていたのです。
おお、冒頭のさりげないシーンが伏線に!
地元の噂では化け物が住んでいるという天外山に向かう獅子丸一行。果たしてそこは、ドクロ忍者に守られた隠し砦と化していたのでした。
由比救出は沙織小助に任せ、ドクロ忍者を片づける獅子丸の前に、本物の果心覚書を手にした比企衛門が…
やはりジャラモンで修行していた比企衛門、自来也チックに印を結ぶと、ドロドロという太鼓の音とともに巨大ガマガエルに、そしてガマウルフに二段変身!
獅子丸もライオン丸に変身して、おお、変身忍者対決!
再び毒霧でライオン丸を翻弄するガマウルフですが、そこに救出された由比が割って入ります。父の悪事に心を痛めた末の行動ですが、しかし――
娘の行動に一瞬動揺したガマウルフにライオン飛行返しが炸裂、そしてガマウルフの手からこぼれた青竜刀は、下にいた由比の胸に…おお、なんたる鬱展開。
大事な立ち合いの邪魔をしおって…と口では言いつつも、気遣うようなそぶりをみせるガマウルフ。
そして事切れた由比の胸元から落ちた母の形見の鏡には、ガマウルフの…いや、比企衛門の姿が。
いまわの際に人の心を取り戻したか、獅子丸に果心覚書を託し、比企衛門は自爆するのでした。
ついに覚書を手にした獅子丸。その中に記された、ジャラモンに渡った人々の名の中にゴースンの手がかりを知る者が、いや本人がいるかもしれない…
そこに記されたのは、
果心居士
猪俣蟇衛門
風早鼠十郎
木目偶人
○△
木猿
白垣幽斉
の七人。うち、果心と蟇衛門(クレジットでは比企衛門なので地味に混乱)は命を落とし、残るは五人…
この五人を求めての旅が始まります。
と、覚書を巡る新展開の開幕編でしたが、それに留まらず、きっちりとドラマを見せてくれた今回。
冷静に考えるとガマウルフが何をやってたのか謎なのですが(ものの本では、覚書に近づいた者を殺していたと)、小道具に由比の手鏡を使った描写も巧みで、哀しい父娘のドラマとしても印象に残ったのでした。
今回のゴースン怪人
ガマウルフ
巨大な青竜刀を手にした怪人。口から吐く白い霧は、強力な毒を持つ。ジャラモンに渡った忍者の一人・比企衛門が変身する。
毒霧で一度はライオン丸を退けるが、二度目の対決に割って入った娘の由比に気を取られたところをライオン飛行返しに敗れ、比企衛門の姿に戻って自爆した。
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コメント
いよいよ、果心覚書編の始まりですな。果心居士とともに、ジャラモンに渡った猛者たちですが、正義の心を持つ者あり、比企衛門のようにゴースンの配下になってしまった者あり。三田さんが書かれた通り、哀しい父娘のドラマあり、由比と小助の会話もきちんと(師と母親の形見を見せ合う...涙)しており、また由比さんが美人です(おいおい)....ドラマ部分もいいですが沙織、小助も空気にならずしっかり
活躍しておりこの話も傑作と思います。
投稿: エージェント・スイス | 2011.06.13 21:06
エージェント・スイス様:
果心覚書編、登場する覚書の面々が皆個性的かつ話にバラエティがあって実にいいですね。
今回も、本筋ももちろんのことながら、笛と鏡の伏線がきちんと生きていたり、色々と充実した回でした。
由比さん本当に美人でしたし…でしたのに…(合掌)
投稿: 三田主水 | 2011.06.20 23:27