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2011.06.15

「快傑ライオン丸」 第33話「非情の盗賊 ガメマダラ」

 覚書に記された一人・風見鼠十郎を捜す獅子丸一行。しかし鼠十郎は、連続強盗殺人の疑いをかけられていた。獅子丸は長者屋敷で鼠十郎を待つが、そこにガメマダラ一味が乱入。ガメマダラは鼠十郎をも襲うが、鼠十郎は傷を負いつつガメマダラを倒す。その鼠十郎を見つけた獅子丸が果心覚書のことを訊ねた時、復活したガメマダラが再び襲いかかる。鼠十郎はライオン丸を庇って倒れ、ライオン丸はガメマダラを爆破して倒すのだった。

 さて、果心覚書に記されたゴースンの手がかりを知る(かもしれない)五人の男の一人目が、今回登場する風見鼠十郎。
 その鼠十郎の生業は、なんと盗賊。通称ねずみと呼ばれる彼は、近隣の長者を次々と襲っては、人を殺し、金を奪った咎で、お尋ね者となっておりました。

 そこで、唯一襲われていなかった笹藪の長者の用心棒を買って出る獅子丸は、天井裏に忍び込んできたねずみの前に立ち塞がる獅子丸ですが…
 その時、長者屋敷を襲ってきたのは怪人ガメマダラとドクロ忍者たち。それに気を取られた隙に、鼠十郎はまんまと長者から金を奪ってしまうのでした。

 用心棒を買って出た時とは態度を豹変させた長者に追い立てられるように鼠十郎を追う獅子丸(ここで沙織と小助は長者の人質状態に。この辺りのエゴ描写はまつしまとしあき脚本ならでは?)。
 しかし金持ちから財を奪い、貧しい者に分け与えていた鼠十郎を庇う人々に思うように調べは進みません。

 一方、先に鼠十郎を見つけたのはガメマダラ。これまで鼠十郎に罪を着せて金を奪っていたガメマダラは、鼠十郎から長者の金を奪おうとするのですが…鼠十郎が強い強い!
 ドクロ忍者を一掃し、ガメマダラと一騎打ち。さすがに怪人相手に生身では分が悪いかと思いきや、槍で手傷を受けながらも、その刃は存分にガメマダラの腹を薙いで倒してしまうのでした(!)

 しかし傷の重さに倒れてしまった鼠十郎を見つけたのは獅子丸は、彼に何故盗みを働くのか問い詰めます。
 平たくいえば、富の再分配を行っている鼠十郎ですが、それに対して獅子丸は、やはり盗賊は盗賊、人を助けるには別の方法があるはずとバッサリ。

 青いと言えば青い獅子丸ですが、しかし鼠十郎はそんな彼を笑うことなく、かつての自分の姿を思い出し、「今を大事にしろよ。いつまでもな」と静かに声をかけます。

 一度はジャラモンに渡り、おそらくはかなりの腕を持つ鼠十郎が、何故盗賊となったのかはわかりません。
 しかし獅子丸への態度には、かつて彼にも理想があり、そしてそれに破れた末の現在…ということが窺えます。

 触れるのが遅れましたが、鼠十郎を演じるのは、文芸座出身で時代劇への出演も多いベテラン・川辺久造。
 ふてぶてしくも、どこか風格を感じさせるその佇まいは、鼠十郎という人物の歴史をも感じさせてくれるものがあります。

 と、その鼠十郎から、五人の中にゴースンに魂を売った者がいると聞かされる獅子丸。果たしてそれは――と先を促した時に襲いかかって来たのは死んだはずのガメマダラ!
 ガメマダラは、ゴースン忍法不死再生の術で一度死んでも復活できるのでありました。
 しかし不死身や自分の防御力に頼って、戦闘力はさほどでもないのか、あっさりライオン丸に追い詰められ、槍も盾も投げ捨ててしまったガメマダラ。
 それが、自分の不死を活かした相打ち狙いと悟った鼠十郎は、ライオン丸に代わってガメマダラの攻撃を受けます。

 その間に飛行返しを受け、傷を負いながらもガメマダラは復活を宣言するのですが…そんなことを言うものだから、ライオン丸の爆破フィニッシュを喰らわされ、再生できないように吹き飛ばされてしまうのでした。

 瀕死の鼠十郎から、比企右衛門の他にもう一人、悪の道に入った者がいるとだけ聞かされ、再び旅に出る獅子丸たち。
 しかしその頃、ゴースンは残る四人の抹殺指令を――さて。


今回のゴースン怪人
ガメマダラ

 堅い甲羅を背負った亀の怪人。周囲の刃を手裏剣に出来る亀甲形の盾と、連結することもできる二本の槍を手にする。死んでも復活するゴースン忍法不死再生の術の遣い手。
 近隣の長者を襲い、金品を奪い、鼠十郎の金も狙っていた。一度復活したものの、ライオン丸に爆破されて復活できず倒された。


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コメント

鼠十郎役の川辺久造さん。どうも時代劇で悪役でよくおみかけします。
が、こんな義賊役も意外といけるというか、さすがベテラン。こんないい役も
もっと演じて欲しいと思ったほどの好演。死にゆく直前の獅子丸との「若い。俺にも若くて、理想に燃えたころがあった。今を大事にしろよ。」のセリフは、おっさんに
なった今は、こたえます(笑)ところで、久々に単独で、ゴースン一味と戦うがガメマダラに案の定、追い詰められあはやの、大ピンチの沙織さん。何と、ガメマダラと相打ちの鼠十郎と比べるのは酷か。でもやっぱり「沙織危機一髪」はライオン丸のスパイスですな(汗。)

投稿: エージェント・スイス | 2011.06.18 20:58

エージェント・スイス様:
川辺久造さん、確かに悪役の多い方ですが、今回は一味違う、裏稼業の道を歩んだ、歩まざるを得なかった男を渋く演じてらっしゃいましたね。
たった一言のセリフで、背後のドラマを想像させてくれたのはさすがです。
しかし仕方ないとはいえ、沙織さんの出番が少し少ないのは残念です。折角可愛らしい衣装になったのに…

投稿: 三田主水 | 2011.06.20 23:32

鼠十郎のモデルは鼠小僧次郎吉。余りにも判り易いです。盗みはしても非道(殺人)はしない事がモットーだったのでしょうけれど、殺人の濡れ衣をカメマダラが着せていたのでしょうね。
変身忍者嵐にはイタチ小僧というギャグキャラが登場しますが、こちらのライオン丸版鼠小僧のキャラは実にシアリアス。
ギャグキャラは後に登場の三角之助が担当する事に。
それにしても、強欲な長者が生き残ったのは理不尽ですが、きっと良い死に方はしない事でしょう。
あと「悪魔に魂を売った」もう一人は?もう判りますよね!

投稿: 特撮コメンテーター | 2011.11.12 13:27

特撮コメンテーター様:
確かに嵐のイタチ小僧と比べると本当にシリアスかつ重いものを背負っていることを感じさせるキャラで、二つの作品の性格がこんなところにも出ている…というのは言いすぎですかね。

投稿: 三田主水 | 2011.11.20 00:23

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