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2011.06.29

「快傑ライオン丸」 第35話「血に笑う怪人アリサゼン」

 覚書の○△の男を探して越中富山にやってきた獅子丸たちは、○△堂の幟を立てたインチキな薬売り・丸目三角之介と出会う。しかしアリサゼンが乱入、獅子丸は窮地に陥るが、三角之介は不思議な忍術で敵を退けてしまう。三角之介からゴースンの秘密を聞き出そうとする獅子丸たちの前に、再びアリサゼンが出現、激闘の末、獅子丸はアリサゼンを倒す。しかし修行途中で逃げ出した三角之介はゴースンのことは知らなかったのだった。

 果心覚書に記された者たちを巡る戦いもいよいよ佳境、今回は、その中で一際異彩を放っていた「○△」の登場回であります。
 他の面子が、それなりにきちんとした名前だったのに対し、○△は何のことかさっぱりわからない。さて…と思いきや、獅子丸側もゴースン側も、紋所や旗印に目を付けたのはさすがであります。

 そこで○△の紋所をつけた商人を次々と殺害するゴースン第二の刺客・アリサゼン――名前から何となくわかるように、隻腕ですが、刀だけでなく手裏剣を打ち出す拳銃も操るめりけんじゃっぷです。

 さて、そんな中、小助が見つけたのは、○△堂の萬金丹売り。
 これがまた、インチキな丸薬をこしらえては、押し売り同然に売りつけて歩く小悪党なのですが、しかし驚くべきはその手法――不思議な術で、触らずして家に火をつけて脅かし、それに怯えて薬を買えば、たちどころに火は消えて跡も残らないのです。
 小助は、そんな術のことは知らず、ただ幟だけを見て○△と判断したのですが…

 と、そこに現れたのはアリサゼンとドクロ忍者。アリサゼンは、三角之介と一緒にいるのが獅子丸と知るや、一騎打ちを仕掛けるのですが、これが強いというかずるいというか…
 獅子丸が変身ポーズを取るや、刀を投げつけて妨害し、獅子丸が手裏剣を放てば、それを銃で打ち返して獅子丸に当ててしまうという凄腕なのです。
 変身を封じられた獅子丸危うし!?

 と思いきや、煙管でシャボン玉のような泡を作り始める三角之介。アリサゼンたちの方に漂っていったその泡は、着地するや大爆発! さしものアリサゼンも一時撤退するのでした。

 さて、こんな術を操るのがただ者なわけはない。果たして三角之介こそが、覚書の○△その人でありました。
 しかし見るからに金に汚い三角之介は、ただではゴースンのことは教えられないと、自分の代わりに、三人に萬金丹を売りに行かせるのですが、これまでの三角之介の行いが行いだけに、全く売れず…(余談ですが、この時の商人コスの沙織さんが異常にキュート)
 かえって萬金丹を毒味した小助は、腹痛を起こしてしまう始末です。

 そこに現れた三角之介、存外人がいいのか、小助を肩車してくれるのですが、そこに再び襲いかかるはアリサゼン!
 …が、ここで三角之介は超土下座、あまりの情けなさに呆れたアリサゼンは、こんな奴が探し求める相手なわけはあるまいと見逃すことに。
 それでも小助は殺そうとするアリサゼンに、三角之介はシャボン玉の術で応戦、小助を救出するも、手傷を負うのでした。

 精神年齢が近いのか、初対面から何となくウマのあった小助と三角之介ですが、ここで完全に心を許したのか、三角之介は真実を語り始めます。
 ロクに自分の名前も書けないまま印度に渡った(だから覚書の名前は○△。納得!)三角之介ですが、修行の厳しさに途中で逃亡。そのため、ゴースンのことは知らないと…
 それでも、三角之介の術の冴えに、小助は素直な賛辞を送るのでした。

 毎回、ユニークなキャラクターをベテランが演じてきた果心覚書編ですが、今回三角之介を演じたのは、個性派の小松方正。
 小悪党ながらどこか憎めない――この、小助との交流など実にほほえましい――三角之介を、見事に演じ上げておりました。


 そして、三度現れたアリサゼンに、最後の戦いを挑む獅子丸。地を転がり回りながらも手裏剣弾をかわし、ついにライオン丸に変身!
 連獅子のようにたてがみで手裏剣弾を跳ね返し、ついに刀での戦いに持ち込みますが、アリサゼンは剣技も強い。
 文字通り血を吸う妖刀に腕に傷を負い、片腕同士の戦いに持ち込まれるライオン丸ですが、しかし空中戦での一瞬の交錯で、ライオン丸の刃がアリサゼンの残る腕を切り飛ばした!(にしてもゴースン怪人は、不用意に空中戦を挑みすぎだと思います)

 アリサゼンは律儀にも(?)村雨にたっぷり血を吸わせてやると称して自分の腹に刃を突き立てて絶命するのでした。
 やっていることは結構エグかったアリサゼンですが、その立ち振る舞いは、どこか紳士的。三角之介の強烈なキャラクターに霞みがちでしたが、そのどこか銃士的なデザインも相まって、印象に残りました。

 そして、戦いが終わり、今日も今日とてインチキ薬を売り歩く三角之介。
 そんなどこか憎めない彼の姿を笑顔で見送る獅子丸たちなのでした。

 毎回哀しい結末となっていたこの果心覚書編ですが、今回は三角之介のキャラクターに似つかわしい、ほほえましい結末。
 この辺りのバリエーションの織り交ぜ方はさすがですね。


今回のゴースン怪人
アリサゼン

 左腕のない隻腕の怪人。血を吸う妖刀村雨と、星形の頭部を持つ手裏剣を打ち出す拳銃の使い手。
 ゴースン第二の刺客として、越中富山で丸と三角の印を付けて商いをする者を次々と殺害。本物の○△である三角之介を狙うがライオン丸に阻まれて残った右腕をなくし、自らの腹に村雨を突き立てて爆死した。


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コメント

覚書に記された者達の中でも何故か憎めない三角ノ介。ちゃっかりと最後まで生き残ったという事も素直に納得できます。
それにしても、アリサゼンなんて(トビムサシもそうですが)、GOD悪人軍団にいそうな名前の怪人ですね。

投稿: 特撮コメンテーター | 2011.11.12 13:11

特撮コメンテーター様:
毎回悲しい最期を遂げる覚書のメンバーでしたが、三角ノ介は最後まで楽しいキャラを貫いてくれてほっとしました。
にしてもおっしゃるとおり、GOD悪人軍団に混じっていても全く違和感ない名前ですね、アリサゼン…

投稿: 三田主水 | 2011.11.20 00:24

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