« 「コミック乱ツインズ」2011年9月号 | トップページ | 「紅蜘蛛 奥羽草紙 花の章」 »

2011.08.24

「快傑ライオン丸」 第43話「裏切りの峠 怪人ギララ」

 裏日本と表日本を繋ぐ遠見峠制圧をゴースンに命じられたギララは、近隣の人々を苦しめていた。それを知った獅子丸はギララを倒そうとする。ギララから獅子丸打倒への協力を持ちかけられた錠之介は、獅子丸を倒すのは自分とこれを拒否、逆に獅子丸に峠に待つ罠の存在を教える。図らずも協力してギララを倒す二人。抜け忍となってしまった錠之介は、獅子丸にゴースンは刀では倒せないことを教えるのだった。

 果心覚書編を通じて、その立ち位置を徐々に変えてきた錠之介ですが、決定的にその立場を変えることとなる様が、今回描かれます。
 日本征服のための要所ともいうべき遠見峠制圧を命じられたギララ(抽象画の太陽みたいな、モチーフ不明の怪人であります)。
 その命を受けて近隣の村で大虐殺を繰り広げるドクロ忍者から、錠之介は幼い少女を救うのですが、村人たちに用心棒役を頼まれた際には、あっさりこれを断ってしまうのが彼らしい。
(後述しますが、ここで追いかけてくる子供と錠之介の半面を一画面に収めたり、どアップにしたりという画面作りがすごい)。

 と、その後にそこを通りかかったのは獅子丸一行。当然、獅子丸は村人の山賊退治の依頼を受け入れるかと思いきや、他にやることがあるとばっさり拒否!
 結局ドクロ忍者が絡んでいると知り、引き受けるのですが、沙織と小助を足手まといと言わんばかりに村に置いていったり、今回の獅子丸さんちょっとハードです。

 さて、その頃錠之介の前には、ゴースンが出現。錠之介はゴースンに巨大神変化を伝授してくれるよう頼みますが、ゴースンは当然のようにこれを拒否。逆に錠之介に獅子丸を殺せと最後のチャンスを与えます。
(というか、この時まで獅子丸の生存を知らなかったゴースンって…)

 これを受けてか、錠之介の前に現れ、親しげに声を掛けるギララですが、錠之介は、ギララと手を組むことをきっぱり拒絶。
 それどころか、峠に近づく獅子丸の前に現れて、罠の存在を警告するのですが――これまで錠之介に正道に帰れと散々説得しても聞かなかった腹いせか、今回は獅子丸が「所詮生き方が違う男」と錠之介をばっさり断じて、先に行ってしまいます。

 ここですごいのが錠之介のやきもきっぷり。獅子丸のバカ野郎、勝手に死んじまえと言いつつ、でもやっぱり放っておけないし…と辺りをウロウロした挙げ句、ええい、やっぱり追いかけなくちゃ! と獅子丸の後を追う辺りのデレっぷりたるや…

 今回の監督は、以前トドカズラの回などを担当した中西源四郎ですが、氏の特徴であるアップを多用した演出がここでも炸裂。行ったり来たりする錠之介の足元だけを映すカットには、彼の焦燥感がよく感じ取れるのですが…もうラブコメのノリに。

 そして獅子丸を追い越して峠で待っていた錠之介(ここでの表情がかなりマズい)は、無視して進もうとする獅子丸の前で地雷の一つを爆破。
 ここで初めて笑顔を見交わし、二人で地雷原を突っ走っていく姿は、えらく格好良くもちょっと別の意味でドキドキであります。
 そして、地雷原の次は炎に取り巻かれた二人は、ここで獅子と虎の連続変身!
 推参! 見参! と連続で見得を切るシーンのカタルシスは最高としか言いようがありません。

 さて、ここで行きがかり上ギララに挑むタイガージョーですが、ギララの連発銃に苦戦、目に銃撃を喰らって視界は朦朧に。
 代わって挑むライオン丸も、一度は接近しますが再度距離を取られて、絶え間ない銃撃にピンチ! …と思いきや、後ろからタイガージョーにブッスリ突かれて、ギララは倒されるのでした。

 さて、もはや完全にゴースンに逆らった形になった錠之介。獅子丸に助けられた礼代わりに、刀ではゴースンを倒せないと教えて去って行くのでした。

 そして飼い虎に手を噛まれたゴースンは、ゴースン八人衆を招集、彼らに一つずつ、自分の力を与えて、錠之介を狙わせることに――というところで物語もいよいよ終盤であります。


今回のゴースン怪人
ギララ

 組み合わせると三連銃になる二本の刀を武器とする怪人。ゴースンの命で裏日本と表日本を繋ぐ遠見峠を制圧、地雷などを仕掛けて獅子丸を待ち受けた。
 戦闘では銃を乱射して優位に戦うが、ライオン丸と戦っている最中に後ろからタイガージョーに刺され、ライオン丸に爆破された。


「快傑ライオン丸」(アミューズソフトエンタテインメント DVDソフト) Amazon
快傑ライオン丸 カスタム・コンポジット・ボックス [DVD]


関連記事
 「快傑ライオン丸」 放映リスト&登場人物紹介

|

« 「コミック乱ツインズ」2011年9月号 | トップページ | 「紅蜘蛛 奥羽草紙 花の章」 »

コメント

もうこの回から、タイガージョーが正義側になったといっていいでしょう。最初の少女をかばってドクロ忍者と戦うシーンからして、もうヒーロー側になってるし(笑)しかしライオン丸とのダブル変身は、全話中、屈指の名場面と言っていい出来です。獅子丸と錠之介役の福島さんも、息があってきた感じ。ところでドクロに備え、村人を指導する沙織、小助がなぜかリラックスムードなのが,なんかおかしいです。

投稿: エージェント・スイス | 2011.08.27 00:36

エージェント・スイス様:
中西監督の映像も相まって、今回の獅子丸と錠之介のシーンは本当に格好良かったですねえ!
シリアスな展開が続く一方で、ほとんど唯一ギャグっぽい空気を入れてくれた沙織・小助のサポートあってのことかもしれませんが(笑)

投稿: 三田主水 | 2011.08.28 22:26

復活して洞爺湖サミットを襲った松竹映画の怪獣と同名なのが気になる怪人ですが、デザインの方はGOD神話軍団の怪人プロメテウスを思わせます。
必殺技として火を使って欲しかったな。

投稿: 特撮コメンテーター | 2011.11.12 16:07

特撮コメンテーター様:
ギララはちょっと不思議なデザインの怪人でしたね…モチーフ不明ですし。確かにこのデザインで火を使わない方が不思議のような気がしますね。

投稿: 三田主水 | 2011.11.27 22:51

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13655/52535434

この記事へのトラックバック一覧です: 「快傑ライオン丸」 第43話「裏切りの峠 怪人ギララ」:

« 「コミック乱ツインズ」2011年9月号 | トップページ | 「紅蜘蛛 奥羽草紙 花の章」 »