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2011.10.06

「カミヨミ」第14巻 一気呵成のクライマックス!

 日輪と月輪――二つの神剣の太古から続く戦いもついに最終章。砕けた日輪草薙の行方は、帝都を虎視眈々と窺う菊理の次の手は、そしてそれに対する天馬と零武隊の反撃は…まさに最初から最後までクライマックスの第14巻であります。

 神剣同士の激突の果てに砕けた日輪草薙。神剣を復活させることができるのは、太古にこの剣を鍛えた天目一箇の者の末裔・八俣のみであり、そしてそれを可能とするのは、聖地・高尾山のみ。
 かくて八俣と飛天坊は高尾山に向かったものの、今なお闇に包まれた帝都では、次なる怪事が――

 という展開を受けて始まったこの第14巻ですが、これがもう一気呵成というべきもの。
 各地で霊の声が聞こえなくなるという、いわば霊的ブラックアウトの発生という冒頭部からしてゾクゾクさせられますが、その後も、将門の首塚を守る咲かずの桔梗と天馬・帝月の対峙、次々と発生する大量の神隠し、高尾に進撃する謎の巨大な妖魔、それを撃滅すべく追撃する闇の御用列車…と、ただただ胸躍らせる展開の連続であります。

 元々ミステリ色が強いこともあってか、元々じっくりとした展開がメインだった本作ですが、最終章に突入してからは、かなり――おそらくは意図的に――展開を早めている印象があります。
 そのため、冷静になって読み返してみると個々の展開自体はかなりあっさりしている(特に巨大妖魔の扱いや八俣の神剣再生など)ことに気付きます。

 しかし、クライマックスに突入し、いよいよ最終決戦というこの局面、敵も味方も総力を結集する中では、ディテールを犠牲にしてもスピード感を優先するのは、明らかに正しい展開であると感じます。


 そしてこの巻のラストにおいて、太古からの因縁の一つが、ついに美しく昇華するのですが…

 しかしそれとて、最終決戦の先触れに過ぎないのが嬉しくも恐ろしい。
 状況を静観していた菊理がついに動き出し、何やらまたしても恐るべき事態が、という絶好のヒキで次の巻へ、というのは色々な意味でたまりません。

 出たばかりなのに早く次の巻を! というのは我が儘にもほどがありますが、それが今の正直な気持ちなのであります。

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