「新撰組秘闘 ウルフ×ウルブズ」第1巻 少年近藤勇の見たものは
京で恐れられる幕末最強の剣客集団・新選組。しかしその局長・近藤勇は、見た目は10歳の少年だった!? しかし少年近藤勇には、常人にはない力が備わっていた。未来を視ることができる力――その力が近藤に見せる新選組の血塗られた未来。近藤は未来を変えることができるのか?
「週刊少年サンデー超」(及びWebコミック「クラブサンデー」)連載中の「新撰組秘闘 ウルフ×ウルブズ」第1巻です。
流行廃りにあまり関係がないということか、コンスタントに描かれ続けている「新選組もの」漫画ですが、この作品はその中でもかなりユニークなものの一つでありましょう。
泣く子も黙る新選組の鬼の局長・近藤勇が、見た目わずか10歳の少年――もちろん、他のメンバーは史実通り(?)の年齢な一方で――というのは、さすがに他では見られない特色としか言いようがありません。
何故そんな子供が局長を!? という当然の疑問に、この第1巻の時点では全く答えていないのにはさすがにどうかと思いますが、それはこれから語られるのでしょう。
今わかるのは、この少年近藤勇が未来を視る力を持ち、その力により、並み居る新選組の剣士たちに勝るとも劣らない戦闘力を持つ――なにしろ、相手の動きを事前に察知することができるのですから――ことと、その力により、新選組の滅びの未来を知ってしまったことであります。
土方が、沖田が、山南が悲しい最期を遂げる姿を見てしまった勇が、何とかして未来を変えようとする――志士や人斬りたちよりもなお手強い敵との戦いが、これから描かれるのでしょう。
この巻のラストでは、近藤と同じく少年の姿を持つ謎の敵が登場、おそらくはこれからが本当の戦い、そして近藤の秘密に繋がる物語になるのだと思われますが…さて。
と、この第1巻だけではなかなか評価しづらい作品ではあるのですが、しかし一点だけどうにも気になってしまったのは、新選組をはじめとする登場人物たちのビジュアルが、どうにも違和感があることであります(特に京都見廻組、作中でもそれなりに由緒あるという設定なんですから…)
個人的には時代考証云々はそれほど気にしない質ではあるのですが、本作においては、近藤勇という明確な異物がいるのですから、そのインパクトを際だたせるために、せめて他の新選組の面々は、ガチッと定番の姿で描いて欲しかった…というのが、個人的な不満点ではあります。
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