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2011.11.29

「いま本当におもしろい時代小説ベスト100」 …に書きました

 このブログで宣伝はいかがなものかと思いますが、あまりないこと(?)ですので、ここに紹介させていただきます。
 11月28日(昨日)、洋泉社から発売される「いま本当におもしろい時代小説ベスト100」に、執筆者として参加させていただいています。

 本書は、タイトルで察せられるように、時代小説の概説本です。
 このスタイル自体は珍しいものではありませんが、本書の面白いのは、オールタイムベストではなく、基本的に「いま」手に入る、今読むことができる作品を取り上げている点、そして特に初心者を意識しつつ構成されている点であります。

 時代小説がブームと言われて久しい現在ではありますが、それだけにどのような作家の、どのような作品があるのか、よほどのファンでなければなかなか把握できないもの。
 そういった現状の一望のもとに見渡せる一冊として、本書は企画されております。

 個人的に嬉しいのは、今の時代小説界でメインストリームとなっている文庫書下ろし時代小説作家に留まらず、寡作ではあるけれども素晴らしい作品を描くベテランや、デビューしたてでも勢いのある若手、また時代小説プロパー以外の作家なども積極的に取り上げている点で、バラエティに富んだ顔ぶれとなっているのが、何とも私好みのところです。

 さて、私が担当したのは(掲載順に)上田秀人・風野真知雄・築山桂・宮本昌孝・宇月原晴明・荒山徹・富樫倫太郎・矢野隆・天野純希の各氏とその作品の紹介。
 このブログをご覧いただいている方であれば、「ああ、やっぱりねえ…」という顔ぶれ(?)かと思いますが、それだけに気合十分で執筆させていただいたところです。

 もちろん、私の執筆分はベスト100のごく一部であります。そしてそれ以外の記事も、インタビュー、評論、対談などなど、実に面白い――特に末國・細谷両氏の評論はさすが――ので、私が執筆していようがいまいが、本書はこのブログでも間違いなく取り上げた…と、今更言い訳めきますが、感じている次第です。


 と、もう一つ…
 実は、作家・作品紹介ページの他に、「時代伝奇小説応援企画」と銘打って、「本当はこんなに面白い伝奇小説」という記事を執筆させていただいております。
 時代伝奇小説の定義と効能、いま手に入れやすいおすすめの作品・作家等を駆け足で紹介した文章ですが、なかなか時代伝奇小説についてまとめて論じるのが難しい昨今に、これほど恵まれた機会はない、とばかりに持てるものを全て注ぎ込んだ――というのは大袈裟かもしれませんが、偽らざる気持ちであります。

 こちらも含めて、ぜひお手にとってご覧いただければと願う次第であります。

「いま本当におもしろい時代小説ベスト100」(洋泉社ムック) Amazon
いま本当におもしろい時代小説ベスト100 (洋泉社MOOK)

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