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2011.11.12

「戦国SAGA 風魔風神伝」 ヒーローズに風神見参!

 「全国のセブン-イレブン、セブンネットショッピング、ぱちんこホールにてお取り扱い中」という一文が気になる「月刊ヒーローズ」誌が創刊されました。
 パッと見た時には、時代ものが結構あるな…という印象しかなかったのですが、よく見れば「戦国SAGA 風魔風神伝」は、宮本昌孝の「風魔」の漫画化ではないですか!

 宮本昌孝の「風魔」(現在は祥伝社文庫に収録)は、戦国時代末期に活躍した忍者・風魔小太郎を主人公とした伝奇活劇。
 北条家に仕えた風魔小太郎と風魔一族が、北条家滅亡後、最後の足利公方・氏姫を守り、自由と独立のため、豊臣家と徳川家の暗闘の中で活躍する作品であります。

 風魔一族といえば、北条家が滅んだ後も江戸を荒らし回った剽悍な集団、その頭領たる風魔小太郎も、鬼神のような外見の怪物めいた巨人という印象もあります(同じ作者の「陣借り平助」ではこちらのイメージですね)。
 しかし「風魔」における風魔小太郎は、いかにも宮本作品の主人公らしい爽やかな人物。どこか茫洋とした中に、男として、頭領としての器の大きさを感じさせる好漢であり、世の中から自由というものが失われていく時代に飄然と立ち向かう様が、実にいいのです。
 その本作が漫画化されるというだけで期待してしまうところに、作画担当はかわのいちろう!
 かわのいちろうは、現在は歴史漫画の「信長公記」を連載していますが、元々は「隠密剣士」「赤鴉」と、時代伝奇アクションを得意とする作家。
 なるほど、「風魔」を漫画化させるのに不足ない実力の持ち主であります(ちなみに監修とキャラクターデザインはかわの氏の師匠に当たる村上もとか)。

 この「戦国SAGA 風魔風神伝」第一話の見開きの扉絵では、まだ登場していないキャラクター(というかこちらがほとんどですが)も含めて、原作のメインキャラクターが勢揃いしていますが、原作読者であれば誰が誰か一目でわかってしまうほど、原作のイメージを再現していると感じます。

 第一話の内容の方は、まだまだプロローグと言うべきか、小太郎とヒロインの龍姫(足利氏姫)の登場編といった印象ですが、その中でも、刺客相手に繰り広げられる小太郎の豪快なアクションがきっちりと描かれており、この先も楽しみにしてよさそうです。
(ちなみに「隠密剣士」でも風魔一族を描いているのは因縁というべきか…)


 なお、冒頭に触れたように「月刊ヒーローズ」誌には、本作の他にも、坂本龍馬が死から復活して冒険を繰り広げる「坂本龍馬異聞 ドラゴンエフェクト」(K STORM&池上遼一&山口頼房)、大航海時代に世界を目指す日本人青年を描く「海傑エルマロ」(井上紀良&中川トシヒロ)も連載されており、そちらもこれからの展開が気になるところであります。


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