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2011.12.08

「妖術武芸帳」 第04話「怪異まわし笛」

 江戸家老は既に国表に出立したという情報に、覚禅と誠之介は江戸を発つ。途中、虚無僧姿の妖術師の襲撃を辛くも退けた二人は、香たき殿の配下の忍者・百地八双と合流した。その晩、あの虚無僧が出現、追跡した八双の手で倒された。しかし、誠之介も覚禅も八双こそが妖術師でだと見抜いていた。尺八の音に乗せた八双道士の妖術に苦しむ二人だが、誠之介は二刀を打ち鳴らして音を打ち消して妖術を破り、道士を倒すのだった。

 日本征服を目論む怪人・毘沙道人の陰謀に立ち向かう鬼堂誠之介の活躍を描いた「妖術武芸帳」もいよいよ物語が本格的に動き出し、誠之介と覚禅は、江戸を発って尾張に向かうこととなります。

 道人と結んだと思われる尾張藩の江戸家老を見張る覚禅。と、彼の見張る江戸屋敷の前に現れた虚無僧が尺八を吹くと、もくもくと煙が吹き出し、虚無僧の姿は消え失せてしまいます。
 そして聞こえてくるのは、江戸家老は既に尾張に出立したと告げる何者かの声――

 一度住処に帰った覚禅は、そこで前回受けた傷の手当てを受けていた誠之介に毒づきつつ、尾張が目的地になることを告げます。
 と、覚禅が一足先に出ていった後、何者かの気配を察知して天井に小柄を投げた誠之介。そこから顔を出したのは、白影、いや霧の遁兵衛、いやいや百地八双を名乗る剽軽な中年忍びでありました。
 香たき殿から誠之介の警護を命じられたと語る八双に、自分も尾張に向かうことを伝言するように告げ、誠之介も旅立ちます。

 素直でない覚禅に六郷の渡しで追いついた誠之介ですが、そこにあの虚無僧が出現。同じ渡し船に乗り合わせた二人を前に虚無僧が尺八を吹き出すと、霧があたり一面に…
 これぞ婆羅門妖法(「ばんしゅうらく」? 字は不明)、霧の中から戦闘員が続々と襲いかかる上、舟のそばに現れた強烈な渦巻きに翻弄される二人ですが――何の拍子か術が解けた後にはただ静かな水面が広がるのみなのでした。

 さて、そこに追いついた八双と宿に泊まる二人ですが、覚禅は八双が敵ではないかと疑い、陰陽五行とは何か、天道十法とはと、あれこれと問答を仕掛けますが、それをきちんと答える八双(ちなみに、この会話の中で、覚禅が夢想流棒術の達人でもあることがわかります)。
 江戸屋敷前で、覚禅に家老の尾張行きのことを伝えたのも八双とのことですが――

 とりあえずは疑いも解けたか、誠之介が八双に虚無僧捜索を命じた矢先、彼らの宿に虚無僧が出現。一度は追い払われたものの、再度虚無僧を追った八双は、川縁で死闘の末、虚無僧を倒します。
 と、橋の上にもう一人の虚無僧出現!? と思いきや、その正体は覚禅。離れたところから見ていた覚禅は、八双が倒した虚無僧が、服だけで中身がなかった――妖術不死菩薩!――であったことを看破。
 そして誠之介の方も、自分たちしか知らないはずの江戸家老の件を知っていたことから八双が敵であることを既に見抜いていたのでした。

 と、八双の変装を脱ぎ捨ててその下から現れたのは、不気味な青痣の男・八双道人。
 再び彼が尺八を吹き始めると、今度は二人の立つ橋が崩れ始め、さらに戦闘員がぞくぞくと出現、これは全部倒したものの、橋は完全に崩れてしまいます(このシーンの特撮がなかなかのもの)。
 立っているのがやっとの状態で、しかし、音には音と気付いた誠之介は、二刀をカンカンと打ち合わせて、尺八の音を打ち消してしまうのでありました。

 術さえ破ればこちらのもの。覚禅の攻撃はすり抜けたものの、橋の上で待ち受ける誠之介と対峙した道士。二人の体が一瞬交錯した次の瞬間、道士は倒れるのでした。
(獲物を取られたと負け惜しみの覚禅がおかしい)


 今回は、同じ枠で以前放送されていた「隠密剣士」で、主人公の剣士をサポートする忍者役で活躍した牧冬吉が八双役で登場。
 このキャストでこの役柄であれば…とこちらが完全に納得しているところに実は! というのは、実に面白い仕掛けであったと思います。


今回の妖術師
八双道士
 尺八の音を聴いた者に幻覚を見せる妖術の遣い手。伊賀忍者・百地八双に化けて誠之介らと行動を共にしつつ、妖術不死菩薩で虚無僧の衣装を操って攪乱した。
 正体を誠之介と覚禅にそれぞれ見破られ、正体を現して襲いかかるが、尺八の音を誠之介の打ち合わせる二刀の音でかき消され、誠之介の抜き打ちに斃された。


今回の妖術師
夢幻道士

 手に持った青い花を用いて、相手を異世界に引きずり込む夢幻奈落の術を操る僧形の男。
 尾張藩江戸屋敷を窺う隠し目付たちを夢幻奈落に引きずり込み、手足の如く操った。覚禅を捕らえ、誠之介も狙うが、火薬の爆発で術を破られ、一刀の下に斬られた。


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