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2012.02.16

「妖術武芸帳」 第13話「怪異人影殺」

 ついに尾張に到着した大住内膳。内膳の周囲を見張っていた誠之介はついに道人と対決するが、妖術・人影殺に陥り自らの太刀を己に向けることに。そのまま誠之介は池に転落、池には血が浮かんだ。しかし香たき殿も尾張に到着したことを知った道人は、その暗殺に向かうが、待ち受けていたのは覚禅と、生きていた誠之介だった。再びの人影殺を辛うじて破った誠之介は道人を斬り、内膳も香たき殿に成敗された。道人の陰謀は潰え、誠之介たちは笑顔で江戸に帰るのだった。(終)

 尾張に到着した尾張藩江戸家老・大隅内膳を尾張大納言に会わせまいと無理を承知で襲撃を仕掛けた覚禅は、待ち伏せていた鉄砲隊の襲撃を受けるのですが…ここでただ一人、手裏剣で鉄砲隊を皆殺しにしたのが楓さん。戦闘力であれば兄以上です。

 さて、誠之介の方は内膳を見張っていれば道人が出てくると睨み、その通り現れた道人をつけて、道人が行を行うお堂を突き止めます。そこを守っていた四人の道士(名前はないが、さりとて雑魚配下でもない)を蹴散らし、堂の中で道人と対峙する誠之介は、潔く清国に去れと道人に言うのですが、おとなしく言うことを聞くわけもない。
 互いの持つ半分ずつの倒幕の大名連判図(忘れてた!)を賭けて最後の対決が始まりますが、道人の妖術で堂の中は炎で包まれ、扉を開けて見れば外は一面の水。意を決して水に飛び込んだに見えた誠之介ですが、その姿は外の木の上に…
 種を明かせばこの水は、先程の四人の道士が瓢箪から水を巻きながら堂の周りを回っていたのでした。

 四人を斬り捨てた誠之介は、再び道人に呼びかけ、再び二人は池の畔で対峙するのですが…何だか繰り返しでややこしい。
 しかしこれも道人の罠。先ほどの術は陽の術、陰の術・人影殺が誠之介を襲います。この術は一種の催眠術、体を操られ、道人の動きと同じ動きをする(「伊賀の影丸」によくあった術ですね)誠之介は、ついに己の首に太刀を擬する羽目に――
 自分の首に刀を突き刺した(しかし無傷)の道人と同じ動きを取り、そのまま池に転落する誠之介。そして池の水が真っ赤に…

 一方、援軍の隠し目付二人と合流した覚禅は、道人を阻もうとしますが果たせず…(ここで登場する隠し目付コンビが異様に脳天気で面白いのですが、当時の人気漫才コンビの中田ダイマル・ラケットだそうです)

 さて、一人祝杯を上げていた内膳の前に現れた道人は、そこに楓が忍んできたのを見破ります。四人の道士(って生きてたのか)や藩士に追われた楓の前に現れたのは、江戸からやって来た香たき殿の行列。
 上様から尾張大納言に遣わした香炉を持ってきたという触れ込みの香たき殿が、次席家老の屋敷を宿としていると知り、襲撃を仕掛ける道人たちですが――そこで香たき殿に化けて待ち構えていたのは覚禅、そして生きていた誠之介!
 水に飛び込んだことで術が解けた誠之介は、池の鯉を斬ってその血でカムフラージュしたのでした(本当に可能かは知りません)。

 覚禅が道士を引き受け、誠之介は道人と最後の対決であります。
 大名連判図があるかぎり、日本国を乗っ取ってみせる嘯く道人が宙に投げ上げた連判図は無数に増え、斬れば炎を上げて大爆発。誠之介はたちまち炎に巻かれ、その中で道人は再び人影殺を仕掛けます。
 自分目掛けて動き出す切っ先を、脇差で受け止める誠之介。その衝撃が人影殺を破り、誠之介と道人は、小細工抜きで真っ向から打ち合います。
 しかし誠之介には敵わず斬られた道人は、「ま、負けたーっ!」と敵の首魁らしい潔い叫びとともに倒れ、炎の中に消えるのでした。

 一方、内膳の方はここまで潔くなく、香たき殿に詰問されて自決…と見せかけて襲いかかったところをあっさり躱され、香たき殿に成敗されるのでした。

 悪は全て滅び再び天下は太平。上司と兄をそっちのけでキャッキャウフフする誠之介と楓の姿も微笑ましく、まずは大団円で江戸に帰る誠之介・覚禅・楓・香たき殿なのでした。
(まとめの感想は次回)


今回の妖術師
毘沙道人

 清国から日本征服のためにやってきた妖術師。水墨画に出入りする、断たれた首を繋ぐなど、数々の妖術を操る。
 尾張藩江戸家老・大隅内膳を操り、尾張大納言を将軍に据えて幕府を転覆、その隙に乗じて日本、果ては清国征服を狙った。しかし誠之介に配下の四賢八僧をことごとく倒されてしまう。最後の対決で、相手の体を操って自分と同じ動作をさせる妖術・人影殺で誠之介を苦しめるがついに敗れ、「ま、負けたーっ!」の言葉とともに炎に消えた。


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コメント

主水様、レビューありがとうございました。しかし毘沙道人は、赤影の甲賀幻妖斎 ライオン丸のゴースンなどと比べれば弱いラスボスでした。一概に他作品のキャラと比べても何ですが。 尾張藩江戸家老をめぐり、倒幕の大名連判図の追跡も、何かいかせてないというか。いろいろ厳しい事ばかりですが、個人的にはこの作品大好きです。

投稿: エージェント・スイス | 2012.02.22 21:47

エージェント・スイス様:
いえいえ、本当に自分得で楽しくやらせていただきました。
毘沙道人は、さすがにその二人に比べると分が悪いですが、なかなか頑張ったと思います。確かに、色々と回りくどい部分が多かったですが、尾張を利用して自分は黒子に徹するのはクレバーだったと思います。ものすごく潔いですし(笑)

投稿: 三田主水 | 2012.03.03 23:16

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