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2012.03.04

「ひらり 桜侍」 見切りが生み出す真剣勝負感

 最近はダウンロード配信専用のゲームも当たり前になってきて、パッケージソフトだけに目を向けていると、嬉しい不意打ちを受けることがあります。
 ニンテンドー3DS用の「ひらり 桜侍」もそうしたダウンロード配信ソフトですが、なかなかにユニークなチャンバラアクションゲームとなっています。

 本作は、少年剣士・桜丸(初期の横山光輝キャラ的なビジュアルがちょっと楽しい)を操って、悪者に捕らわれたコノハナサクヤヒメを助け出すという3Dアクションゲーム。
 全三章構成と一見少なめですが、一つの章は結構な数のステージから構成されていて、一つのステージをクリアすることで、新しいステージへの道が開けていくというシステムとなっています。

 さて、桜丸の基本動作は、移動の他は基本的に「避ける」「斬る」のみ(その他「防御する」「アイテムを使う」もありますが)と、非常にシンプルなものなのですが、実はこれが想像以上に奥が深い。
 というのも、相手の攻撃をギリギリでかわすことにより、攻撃してきた相手に大きな隙が生じる(相手に連続攻撃できる)「見切り回避」という状態になるのですが、この状態を狙っていくのが実に熱いのであります。

 本作では、雑魚敵であれば、少なければ一回、多くとも数回斬りつければ倒すことができます。しかしそれは(耐久力の違いこそあれ)自分も同じ条件。
 つまり、基本的には一発くらえば大ダメージという真剣勝負状態で戦いが繰り広げられることになるのです。

 そして、実際の(?)チャンバラでもそうですが、闇雲に攻撃しても相手に刃が届くことはなく、むしろ自分の側に隙ができて斬られることもしばしば。
 そこで相手の攻撃を読んで、見切り回避を発動することにより、相手の攻撃を躱しつつ、相手の隙を誘う、というスタイルが必要となってくるのであります。
(ちなみに、相手の攻撃が出る瞬間に斬りつけるというテクニックもありですが、これも相手の攻撃を読むことが必要なのは言うまでもありません)

 そんな本作をプレイしてみると、その設定やキャラクター以上に「時代劇」しているゲームという印象が強くあります。
 下手を打てば一発で終わる、しかし守っているだけでも決して勝てない。そして、知識だけあっても、感覚として技を自分の元としなければ使いこなせない。
 そんな真剣勝負の感覚を、本作はゲーム的なディフォルメを加えつつ、巧みに再現していると申せましょう。

 もっとも、それ故に本作は難易度が――特にこの見切り回避を「体得」するまでは――かなり高く、それゆえ見た目の親しみやすさとは裏腹に、かなり敷居が高く感じられる面も否めません。
 その意味では人を選ぶ作品ではありますが、しかし、このチャンバラ感覚を、お手軽に楽しめるというのは実に魅力的。

 チャンバラ好きであれば、ぜひ一度試していただきたい(まあ、700円と安いですしね)佳品です。


 ちなみにニンテンドー3DSといえば、立体視が売りの一つですが、本作のグラフィックは実は3DSソフトの中でも屈指の3D映えをするものとなっているので、その点でも手にとっていただきたいところであります。


「ひらり 桜侍」(任天堂 ニンテンドー3DS用ソフト)


関連サイト
 公式サイト

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