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2013.01.16

「信長のシェフ」第1話 色々な意味で楽しめそうなドラマ版

 戦国時代にタイムスリップしてしまった現代のシェフが、織田信長の料理番として活躍する「信長のシェフ」が、この1月からテレビ朝日の金曜ナイトドラマ枠でドラマ化されました。主人公のケンをKis-My-Ft2の玉森裕太が、そして織田信長を及川光博が演じるというキャスティングであります。

 原作についてはこれまでもこのブログで取り上げてきたこともあり、楽しみにしていましたが、第1話を見たところでは、原作を思っていた以上に忠実に再現していた印象であります。

 気がつけば、料理(と歴史)の知識以外は全ての記憶を失って戦場に倒れていた青年・ケン。わけのわからぬまま刀鍛冶の(男装の)少女・夏に拾われた彼は、秀吉、そして信長と出会い、そのまま岐阜城に連行されることになります。
 そこで信長の料理頭を賭けた命がけの料理勝負に勝利したケンは、しかしそこで信長の命に逆らったことから再び捕らわれ、今度はルイス・フロイスを喜ばせるための料理を作ることに…

 と、原作で言えば第4話までのエピソードを一本にまとめたこのドラマ版の第1話。思ったよりも詰め込んできたなあという印象はありますが、ケンがタイトル通りの「信長のシェフ」になるまでを、うまくまとめてきたと思います。


 内容的には、原作ではケンの評判を聞きつけてやってきた秀吉に連れて行かれる形で信長と対面したケンが、ドラマの方ではタイムスリップ直後に戦場で信長と対面するという形になっていたり、原作ではまだ少し先に登場するある人物が今回顔を見せるなどが主な変更点でしょうか。
 ちなみに原作では第1話以降ちょっとケンと離れていた夏が、ドラマ版では一緒に城までやってきて助手役を努めるのはちょっとやりすぎ感もありますが、彼女の言葉でフロイスへの料理を思いつくというシチュエーションは悪くありません。

 しかし内容以上に大きな変更点は、ケンの性格づけでしょう。
 原作の方では、(信長に刃をつきつけられてそれなりに焦ったりはしたものの)基本的に冷静沈着な大人の人物として描かれているケン。それがドラマ版の方では、状況の変化に慌てたり、感情を顕にすることの多い、色々な意味で「若い」人物として描かれます。

 この点は、やはりキャスティングによるものではあるかと思いますが、タイムスリップものとしては、ナマっぽい反応を示すこちらの方がより似合っているかな…という印象があり、これはこれで面白いとは思います。


 もっとも、やはり気になるところはありまして、原作の台詞をそのまま使うのはいいのですが、やはり漫画とドラマでは、同じ内容を描いてもテンポや流れというものが大きく異なります。
 そのため、原作の台詞が逆にどうにも浮いて聞こえてしまうのは、これは大いに残念な点であります。

 その他、何故か戦場で雑兵相手に無双しまくっている信長とか、いちいち捻りを加えた宙返りで登場する忍者の楓さんも、ツッコミどころと言えばツッコミどころかもしれませんが、これは面白いのでまあよし、と。


 と、色々な意味で楽しめそうな本作ですが、全く知らないで見ていたので大いに驚かされたのが、特別出演の稲垣吾郎。
 捕らわれたケンの話す内容に妙に興味を持つ謎の男、という役回りですが、何とその正体は…(まあ、カンの良い人であればすぐに想像はできると思うのですが)

 特別出演ゆえ、どこまで物語に絡むかはわかりませんが、これはなかなか面白い存在になってくれそうであります。この点もまた、楽しみの一つであることは間違いありません。


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関連サイト
 公式サイト

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