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2013.01.09

「浣花洗剣録」第13集/第14集 激突、青木堡対白水宮

 二人の主人公が二手に分かれる形となった「浣花洗剣録」、第13,14集は前回ほとんど出番のなかった呼延大臧側が中心となり、邪派同士の戦いの模様が描かれます。

 武当派に捕らわれた木郎神君と脱塵郡主を救出に忍び込んだ大臧と珠児。あっさり門弟たちに見つかって乱戦となりますが、そこで珠児が投じた煙幕弾のおかげで脱出に成功――が、珠児本人は、いつの間にか来ていた父・王巓に連れ去られてしまうのでした。
 王巓に説教される珠児ですが、言うことを聞かせるためには娘に毒を飲ませることも辞さないバカ父の言うことを聞くわけもなく、話し合いは物別れに終わるのでした。

 さて、こういう時に黙っていられるわけがない大臧は、木郎・脱塵とともに珠児奪還に向かおうとしますがどさくさのうちに失敗(そのついでに見張りをヌッ殺して逃げる奔月。彼氏よりもタフですが、力尽きたところであの晴天大師に見つかって…)。三人は木郎の青木堡に身を寄せることとなります。
 形の上では復興しつつある青木堡。しかし白水宮の襲撃は目前――という状況で、恋バナに花を咲かせる大臧と木郎は肝が太いのか若いのか。にしても仏頂面だった大臧君が、脱塵とのことで木郎を茶化すようにまでなるとは…(いつの間にか、マントとも羽織ともつかぬ赤い衣装を着てますし)。

 と、そんな堡に近づいてくる騎馬の群れ。何者かと思えば、それは脱塵の部下の史都将軍! いつの間にか本国に戻り、援軍を連れてきた将軍。彼が脱塵のために連れてきた名馬に乗り、早速木郎とお出かけした彼女は、互いの想いを確かめ合うのですが…
 ここで彼女の行動に懸念を抱いたのは将軍、彼女に諫言を始めたので、お、嫉妬か? と思いきや、木郎の挙措から、彼は朝廷の人間ではないか、と誰よりも鋭い指摘をするのだから傑物です(自分も宮仕えだからわかる、というのは凄い説得力)。もちろん、それに脱塵が耳を貸すわけもないのですが…

 そんなこんなのうちに迫る白水宮との圧倒的な戦力差を覆すために木郎が取ったのは、土龍子の一門の神宝である白玉の鼠を盗み出し、これを血塗れにして晒すという策。
 血を呑むと魔物となって一門を根絶やしにするという伝説のある神宝のこの有様に震え上がった土龍子とその配下は気力0になって戦線離脱。堡に現れた面白ファイアーボール使いの火魔神も一騎打ちで退け、火魔神の陣を襲うと見せかけて白水宮の本陣を襲おうという木郎君、確かに紫衣侯よりも軍師にふさわしいように思えます。

(たぶん予算の都合であっさり省略された)陽動作戦の隙に白水宮に潜入した一行ですが、しかし完全に裏の裏をかかれた上、火魔人の火球から脱塵を守って木郎はダウン。両手を固定された上で薬草風呂に漬けられるという珍妙な姿で捕らえられてしまいます(なんだかんだで敵味方問わず治療する聖母)。

 一度は木郎を助け出して脱出する大臧ですが、それも聖母の計算のうち。実は聖母の真の狙いは、青木堡が神器として伝える神木令牌であり、その在処を知るために逃がしたのでありました。この策は、結局堡にあったのが偽物であったため敗れましたが、聖母は大臧に対し、この令牌が実は「五行教」の教主のものであり、そこには伝説の武術の奥義が記されていると語ります。
 おお、何だかまた話が広がった! …しかし五行といいつつ、今まで登場したのは木火土水の四つ。残る金は…あ。

 木郎を助けるため、ついに白水宮に加わることを認めながらも、珠児を助けに行くと出て行こうとする大臧(毎回こんなことをやっている気がしますが…)。これを認めた上に、知恵袋として付けて送り出してくれる聖母は、彼が我が子と気付いているのか、引き裂かれた恋人というシチュに弱いのか、はたまた単にオカン属性なのか…


 さて、彼女のもう一人の子供であり、自分の父親を完全に勘違いしたままの白宝玉は、攫われた奔月を助けに行こうとしますが、実力不足と「酔侠」金租揚(あ、金が付く人がここに…?)に止められます。
 それでも地道に修行をしていられないと無茶を言う宝玉に、それならばと酔侠が取り出したのは、一冊の速習本(またか!)
 9日間の修行でみるみる強く、というこの戒日密功、しかしその9日間に無念無想を保たねばならず、今まで挑戦して成功した者はいないという代物…
 こんなものを勧める方も勧める方ですが、宝玉はこの試練を受けることとして、霍飛騰の墓の近くにあった洞窟へ…というところで、以下次回に続きます。


 そういえば木郎が白水宮に捕らえられた後、史都将軍はどこに行ったのかしら…まあ、脱塵の危機にはまたどこからともなく颯爽と駆けつけると思いますが。


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関連サイト
 公式サイト

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