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2013.02.27

「浣花洗剣録」第22集 母と子、因縁は入り乱れて

 前回、様々な意味で惨事が連発した「浣花洗剣録」正派と邪派の戦いに巻き込まれたおかげで引き裂かれまくる若きカップルたちの行方は…前回ほどではないにせよ、今回も「うわあ」な展開が続きます。

 蠱毒に冒されて正気を失い、一度は自分の土手っ腹を突き刺した珠児を優しく抱きしめた大臧。いいシーン…かと思いきや、再び蠱毒が発動した珠児は、大臧を崖下に突き落とす! という往年の平成ライダーのようなヒキで終わった前回。
 なすすべもなく転落したかと思いきや、崖落ちの先輩である白水聖母が駆けつけ、伸びる伸びる袖で大臧は救出されるのでした。

 しかし自分の息子を二度までも殺そうとした娘を許すわけもなく、分かり易い檻に入れられてしまう珠児なのでした。

 その頃、珠児の親父であり、蠱毒を仕掛けた張本人である王巓は、可愛い孫の方宝玉が色々とひどい目にあっておかんむりの白三空に説教を食らうのですが…こないだまでのオドオドっぷりはどこへやら、自分が武林の盟主になったと思いきや途端にデカい態度に!
 分かり易い、なんて分かり易い小物っぷりなんだ…転落の日がとても楽しみです。

 と、王巓はその場を立ち去ったものの、王巓をつけていた侯風に見つかりそうになり、顔を隠して侯風と激突する白三空。さらに金祖揚まで現れて不利になってその場から逃走と、今回はさんざんな出番の黒幕様でした。
 しかし、何故一時期間近にいて、しかも今回真っ正面から立ち会ったというのに侯風は相手の正体に気付かず、金祖揚の方が気付くのか…

 と、相変わらず役に立たない侯風の前に現れたのは、聖母から使者役を命じられた脱塵郡主。大臧の解毒を求める脱塵の言葉を断る侯風ですが、脱塵が聖母から渡された小瓶を見せると、一転協力を決めるのでした。
(白艶燭にストーキング愛を捧げた証拠物件を見せられては…)

 さて、大臧の容態は悪化、脱塵もまだ帰ってこないという状況に苛立ち、白雲閣に乗り込むと飛び出していった聖母。が、途中で家出状態の奔月を見つけた聖母は、侯風に対する人質だとばかりに彼女を捕らえ――
 というより、薄情な男に仕返しさせてやるという聖母に、奔月が半ば自主的に着いていったというところ。武林の女性は恋愛こじらせると怖いですね。古墓派とか。

 さて、檻に取り残された珠児は、こんなことなら殺してくれと木郎神君に頼みますが、今殺しても意味はない、と優しいんだか優しくないんだかな答えが返ってきて八方塞がり。が、そこに追いかけてきた宝玉が現れ、彼女を連れ出そうとします。
 木郎も、珠児がここに居ても誰にとってもいいことはないと黙認するのですが、そこに大臧が顔を出したおかげで宝玉が仇を討つとエキサイト。
 大臧も、いいよこいよと潔いのだけれども見ようによっては挑発めいたことを言い出すのでまたややこしい状況であります。

 白雲閣に帰る代わりに大臧を見逃して、という珠児の懇願でその場は収まったかに見えたのですが――しかしそこに奔月を連れた聖母が到着! 珠児の手を取る宝玉の姿を奔月が目撃して、一転、今回最大の修羅場であります。

 結局、その場は宝玉が引いて収まったものの、その晩、宝玉は奔月を説得しようとして、また正論ばかりで押していこうとするもんだからまた奔月はおかんむり(これまでも思っていましたが、奔月役の人は不機嫌そうな表情が最高に似合うと思います)。
 そこに立ち聞きしていた聖母が入ってきて「お前はなってない!」とばかりに説教。だってお前邪派じゃんと口答えする息子にも、私たちは木郎のところを攻めたくらい、正派の方がよっぽど陰険だと反論して完封、お母さんの貫禄を見せます。

 口で勝てないからといって母に(と言っても本人は知りませんが)手を上げた宝玉を受けて立った聖母は、腕の面でも宝玉を圧倒するのですが、さすがに息子を傷つけられず寸止めしたところに、遠慮を知らない宝玉がワンパン食らわせてしまうのでした。

 知らないとはいえ息子と戦う羽目になり、心身ともにダメージを受けて聖母モードから素顔に戻って一人涙に暮れる白艶燭。
 そこに彼女を気遣って追いかけてきた奔月と、心の交流が生まれるのは、なるほどうまい展開であります。
 二人とも、武林の男たちの面子争いに翻弄されて家族を喪ったもの同士。それに奔月はピュアなだけに物事の理非善悪をストレートに見抜く力を持つ少女であり、その彼女なればこそ、聖母/艶燭の複雑な内面に触れることができたのでしょう。

 そして聖母と奔月に詰られてさすが反省したか、そして大臧も単なる殺人鬼でないことを理解したか、宝玉は大臧の怪我を内功で治療するのでした。
 と、その一方で久々にイチャコラしている木郎と脱塵ですが、木郎は江湖に平穏をもたらすためには誰かが江湖を支配すれば良いと、しれっととんでもないことを…

 大臧の世話を焼いたり脱塵には年頃の青年らしいところを見せたり、クールながら情に厚い好漢に見えるのですが、しかしちょっと得体の知れないところのある木郎。
 分かりやすいキャラが多い本作ですが、その中でかなりひねった木郎のようなキャラがいるのも、また楽しいのであります。

 と、何となく仲良しになった聖母と奔月が隠れている屋敷に、前回の仕打ちを恨んだ火魔人が、解毒剤を奪わんと配下を引き連れて乗り込んできたところで、以下次回。


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