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2013.03.24

「浣花洗剣録」第23集 猛毒に苦しむカップルのゆくえ

 さて、実に久々の「浣花洗剣録」。武林大会が大波乱(というかうやむや)のうちに終わった後、運命の悪意とも言うべきものにより大いに振り回された主人公たちの姿が、引き続き描かれることとなります。

 と、冒頭で描かれるのは、前回のラストからの引きで、白水聖母と、彼女から腕尽くで解毒剤を得ようとした火魔神の対峙であります。当然ながら火魔神の要求を拒否した聖母に対し、奔月を人質に取ってでも解毒剤を手に入れようとした火魔神ですが…そこに木郎神君と脱塵郡主が登場。あっさりと火魔神は捨て台詞とともに退却するのでした。

 さて、前回、聖母がちらつかせた白艶燭ゆかりの瓶に引かれて呼延大臧の治療にやって来た紫衣侯・侯風ですが、彼の見立てでは、大臧を刺した刀に塗られた毒は、吐蕃由来のものとのこと(この辺は、まあ南蛮渡りの○○みたいなものでしょう)。これを解毒するには、大臧の穴道を塞いだ上で、赤煉蛇なるものを彼の体内に入れて毒を吸い取らせるしかないというのですが…
 しかし三日後にこの蛇を外に出せなければ、逆に体中に毒をまき散らすという大変な代物。侯風は、大臧の気力体力であれば大丈夫だろうと語りますが、この人の言葉は今ひとつ不安であります。

 何と言っても、20年愛を捧げる白艶燭――そもそも彼女に会わせるという約束で大臧の治療に当たったわけですが――が、ちょっとメイクしただけで目の前にいるのに気付かないのですから!
 結局、今回も「お前の言葉は彼女に伝えておく」的なアバウトな聖女のあしらいに納得して去っていく侯風は抜けているのかいい人なのか…

 閑話休題、大臧をこんな目に遭わせた、そして彼以上に苦しんでいる珠児の方はといえば、方宝玉に連れられて白雲観の父・王巓のもとに戻るはずが、途中でこれを拒否。愛する人間に対して殺意の刃を振るってしまうという、ゲッスい毒を盛るような父に会いたくないというのは、これはごもっともではありますが、しかし王巓に会わなければこの蠱毒は抜けず…
 と思いきや、ここで偶然宝玉の前に現れたのは金祖揚。例によって酔っぱらっていますが、何と蠱毒の解毒法を知る人物に心当たりがあるというではありませんか(それにしてもこの人、毎回鋭い推理を働かせたり、もの凄いアイテムを取り出したり、タイミング良く居合わせたりと、真の黒幕と言われても納得してしまいそうな活躍ぶりですな…)

 さて、その人物はといえば、古龍世界では武林の武器ランキングたる兵器譜を記した著名人。なるほど、この人物であれば蠱毒の知識もあるでしょう…というか、本作は百暁生が存命の時代の話なのですね。
 そして自慢しいしい百暁生の住処に宝玉と珠児を案内する金祖揚ですが、そこは「酒池肉林」なる凄い名前の土地…と、ここは以前、金祖揚が住んでいると言っていた場所ではありませんか。
 そして屋敷の中に入っていってただ一人、御簾の中で百暁生から蠱毒の情報を得る金祖揚ですが、ここで百暁生が声だけで顔が見えないのが面白い。私は顔を見せないことで百暁生の神秘性と言うべきものをアピール(&キャスティングを省略)する演出かと思いましたが、金祖揚の一人芝居にも見えなくもない…というのはさすがに疑いすぎですか。

 閑話休題、百暁生から解毒剤のことを聞くことができたものの、その効果は珠児自身の記憶を消してしまうもの。なるほど、スイッチが解除できないのであれば、その条件付けをリセットすればよいというのは道理ですが、もちろんそれは、珠児に大臧のことを忘れろということ(更に言えば、他にも色々と大事な記憶がリセットされて大きな赤ん坊になりそうですごくコワイ)。もっとも、解毒しなければしないで、蠱毒により彼女の命はあと49日らしいのですが…

 大臧を忘れるくらいならこのまま死んだ方がマシと拒否する珠児に対し、宝玉は、珠児が死ねば大臧が苦しむ、きっと大臧もこうするだろう、と珠児に点穴して動きを封じた上で、解毒薬を飲ませるのでした。

 さて、そうこうしているうちに三日後、大臧の皮膚の下では、思わず聖母も焦るくらいの勢いで蛇が暴れ始め…しかし無事に口から脱出。ひとまず生命の危機は脱した大臧ですが、しかし内力が枯渇しかけていたのか(というより蓬莱で剣術をやっていた彼にも内功があったのか)、内力治療を行った聖母は、大臧と彼女の内力の性格が正反対だったため、大きな内傷を負ってしまうのでした。

 赤の他人のはずの自分に対し、そこまで親身になってくれた聖母に、さすがの大臧も感動。恩返しのために何でもするという彼に対し、「ん? 今何でもするって言ったよね?」と、聖母は霍飛騰とののろけ話を始めるのでした…この人何言ってんだ、的な大臧の表情で、次回に続きます。


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