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2013.06.24

「浣花洗剣録」第27集 伝説の古城と砂漠の修羅場と

 さて、正派と邪派の決戦もとりあえず終結し、そしておそらくは本作最大の秘密であろう、ある人物の正体も明かされた「浣花洗剣録」。今回は前回に引き続き、その人物の真の姿と、おそらくは最後の山場の地の伏線が描かれることとなります。

 実は明王朝の秘密警察・錦衣衛の一員であった木郎神君。その狙いは、白三空と同じく、武林を滅ぼすこと…
 その前段階とも言うべき邪派=白水宮壊滅に成功した木郎神君は、白三空と青萍山荘で密談するのですが…そこに帰ってきたのは白宝玉。主人公の一人でありながら、決戦の場に居合わせなかった彼ですが、おかげで物語の核心に迫ることとなります。

 木郎と山荘で出くわし、その言動から彼の嘘を見ぬいて、半ば強引に木郎と同行した宝玉。彼らの向かう先は北京、そこで木郎は青木堡の残党と会うと言うのですが、もちろんそれは嘘。酒に混ぜた薬で宝玉が意識を失っている間に木郎が向かった先は、朝廷の重臣・
厳崇なる新キャラの屋敷。
 錦衣衛を束ねているらしい厳崇は、彼に幻の城・羅亜古城の探索を命じます。

 と、その羅亜古城とは何か? それは、明の前の元王朝の頃、蒙古民族がいつの日か国が失われることを予想して密かに大陸中の財宝を運び込んでいたという城。その城には代々そこから出ぬまま宝を守護する番人がいたというのですが、元王朝滅亡とともにその城の在処は失われ、ただ莫大な財宝が眠る城の存在のみが、江湖の伝説として残ったのでありました…
 と、大変伝奇的な、それも古龍にしては珍しく歴史背景に基づいた(もっともこのドラマがどれだけ古龍の原作に忠実なのか、私は知らないのですが)設定。これは実に私好みの展開であります。残り話数から考えて、この伝説の城探しが最後の山場、そして決戦の地となるのではありますまいか?

 などと思っていたら、その密談をしっかり覗いていたのは宝玉。さすがに薬が混ぜられていたのには気づいていたのでしょう。この辺り、江湖の好漢としての成長が感じられますが…しかしその後の行動が力押しなのはいただけない。
 木郎の跡をつけて、見つけられたら「お前の正体と企みはみんな聞いたぞ」と本人に宣言。後で木郎自身が言っているように、黙っておいて江湖にこの話をばら撒けば、木郎も江湖的に抹殺されたものを…

 と、一度は錦衣衛の雑魚に阻まれて逃した木郎を、白水宮近くに設けられた官軍の野営地までおいかけた宝玉は、そこで思いっきり木郎の待ち伏せに遭い、弓兵の大群に狙われることとなります。
 この辺り、木郎が実に憎々しいキャラに変貌していて、確かにちょっと胡散臭いところはあったものの、ここまでよくも隠していたものと感心した次第。宝玉はともかく、呼延大臧にとっては、親友が最大の敵というのはなんとも厳しい展開になりそうです。

 と、今は宝玉の方ですが、ここで以前に手に入れた神木令牌を使って駆け引きしたまでは良かったものの、結局その場は逃げるほかなく、しかも木郎の矢を受けて傷を追ってしまう始末。そのまま何とか逃げ込んだ先は、官軍の将軍も恐れる死の砂漠。木郎はこちらが地なのか、これまでの冷静さが嘘のように、一人でも宝玉を追いかけていくのでした。

 しかし砂漠といえば、思い出されるのは前回、沈香谷の先の砂漠に逃げ込んだ脱塵郡主と奔月…と思いきや、やはり砂漠で行き倒れた宝玉を救ったのは脱塵。
 さすがは砂漠の国から来た女、砂漠でのサバイバルには長けた彼女は、食料・水分まできっちり確保すると、偶然オアシスまで来て倒れた宝玉を助けたのであります。

 が、ここで宝玉が木郎の正体を語っても、もちろん脱塵が信じるはずもない。そして奔月もいまだに気まずさを抱えたまま、なのですが…ここで奔月が、あの新婚初夜の、何故か宝玉と珠児が同衾していた修羅場の真実を語ります。

 実はあの一件、宝玉が本当に珠児と結婚させられると思った白水聖母が宝玉に仕掛けた毒(ってすごいですね)のために、宝玉が部屋を間違えたということのようですが…ここで実際は奔月と結婚することになっていたことを聖母が知らなかったため、いうなれば入れ替わりの入れ替わりでこの惨事が起きてしまったと…

 真実を知り、奔月がまだ自分を愛してくれると知った宝玉はよりを戻そうとしますが、奔月は珠児のことを思ってこれを拒絶。ヤケになった宝玉が、砂嵐が迫っているにもかかわらず、逃げんのやめた! と言い出したプチ修羅場で次回に続きます。
(ちなみにこのラストシーン、風のためか今まで前髪パッツンで隠れていた奔月の額が見えていて、個人的にはなかなか新鮮…えっ、どうでもいいですか)


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