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2013.07.30

「義風堂々!! 直江兼続 前田慶次酒語り」第7巻 大秘事争奪戦の意外な乱入者!?

 この7月から「義風堂々!! 兼続と慶次」のタイトルでアニメも開始された(まだ私はチェックできていませんが)「義風堂々!! 直江兼続 前田慶次酒語り」の最新巻、第7巻が刊行されました。いよいよ小田原の陣も大詰め、その一方で兼続の出自の証拠となる地蔵菩薩像争奪戦は意外な展開に…

 豊臣秀吉の天下統一の締めくくり、小田原の北条攻めも、伊達政宗の参陣の遅れなど色々とあったものの終結目前。
 兼続ももちろん参陣したものの、しかし歴史が示す通り、北条氏の籠城により実際の戦闘は散発的なものに留まったこの戦においては今ひとつ精彩を欠きます。

 その代わり…というのではありますまいが、この戦の背後で展開していたもう一つの戦があった、というのがここ数巻に渡る展開。その戦こそは、兼続の母であり、謙信が唯一愛した妙姫の菩提を弔うために造られた地蔵菩薩像の争奪戦であります。
 もういい加減メインどころのキャラは皆知ってしまったような気がする兼続が謙信の実子であるという上杉家の秘事ですが、小田原の陣の終結で泰平となる世に波風を起こすには十分な材料。自分の存在が上杉家の害となるのであれば、罪人となって討たれるとまで言う兼続を救うために、彼に代わって奮闘するのが軒猿の忍び・次郎坊であります。

 かくて、ほとんどこの巻の陰の主人公となった次郎坊ですが、「甲冑の戦士雅武」に登場しそうな(人間の言葉は喋りませんが)忍犬を供に、武田家出身の徳川の忍びという二重の宿敵である下坂左玄を向こうに回し、妙姫が眠る京に急ぐことになるのですが…
 京で待ち受けていたのは、地蔵菩薩像が、もう何年も前にある人物によって持ち去られていたという報せ。そしてその人物というのが――

 いやはや、以前本作(正確には前作ですが)に登場していたとはいえ、さすがにここでこの人物の登場は予想できませんでした。冷静に考えるとかなり無理のある展開のような気もするのですが、しかしあまりに意外かつ面白い取り合わせなので、これはこれでOKとしましょう。
 そしてこの人物とともにそのまま地蔵菩薩像も…と思いきや、まだまだこの争奪戦には先がある様子。ようやく小田原の戦も終わり、いよいよ兼続も動けるようになったいま、これからが争奪戦の本番と言うべきなのかもしれません。

 この第7巻に続き、8月には第8巻が連続刊行とのこと。この先の展開もさほど待たずに読むことができるのはありがたいことです。


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