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2013.08.24

「義風堂々!! 直江兼続 前田慶次酒語り」第8巻 兼続出陣、そして意外な助っ人?

 アニメも現在放映中、そして単行本二カ月連続刊行の二ヶ月目である「義風堂々!! 直江兼続 前田慶次酒語り」の第9巻であります。まだまだ続く地蔵菩薩争奪戦、とんでもない乱入者により持ち去られた像を巡る戦いが続くのですが…

 直江兼続の出生の秘密が隠された地蔵菩薩を巡り、小田原の陣の背後で繰り広げられてきた上杉と徳川の暗闘。
 己の大望の障害となるであろう上杉、いや兼続の動きを封じるため、その像を奪わんと送り込まれた伊賀忍軍を率いる下坂左玄と、主君たる兼続…いや謙信を守るためにそれを阻まんとする次郎坊の暗闘は、京にまで及んだのですが…

 そこで判明したとんでもない真実。像は何と本能寺の変の前日に、織田信長が持ち去ったというではありませんか。そして本能寺の炎に消えたかに思われた像は、信長配下の忍びの手により、さらに別の場所に隠されたと…
 いやはや、信長が何を考えてそんなことをしたのかはまだ全くわかりませんが(いずれ何か格好良い理由があるのでしょう)、とにかく争奪戦は第2ラウンドへ移行することになります。

 しかし次郎坊にとって圧倒的に不利なのはその戦力差、次郎坊は己一人なのに対し、左玄の方は三百人の配下を動員しているのですから…
 というわけで、ようやく小田原の陣も終わったことですし(まだ三成はのぼうの城を攻めあぐねてますが)、兼続は槍持ちの供/友と単騎で助っ人に向かう!

 のですが、その決死行に立ちふさがった男が一人。それは三成の家老・島左近――故あって単身兼続に会いにやってきた左近(ちなみに、どう考えても左近も兼続の出自を知っているとしか…)は、忍び一人のために命を賭けるという兼続の意気に感じ、同行を申し出るのであります。

 主君が苦戦しているときに!
 …というのはともかく、折角の兼続出陣が、左近のおかげで(兼続自身も、読んでいるこちらの方も)ペースを乱された、という印象になってしまったのは残念なところ。
 いくさ人左近のイイ話的エピソードもあるのですが、そんなことをしている間に次郎坊が! とこちらは色々な意味でハラハラであります。

 とはいえ、兼続にまさしく一騎当千の頼もしい味方ができたのは間違いない話。最強軍師タッグの活躍で、地蔵菩薩像争奪戦のクライマックスを盛り上げていただきたいところであります。


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