「新笑傲江湖」第1話 まさかのエピソードゼロ!?
先日よりチャンネルNECOで「新笑傲江湖」の放送が開始されました。その大胆なアレンジっぷりから武侠ものファンを恐慌させている本作ですが、ようやく私も見始めました。が…第1話からのいきなりオリジナル展開にさすがに仰天、まさかエピソードゼロが描かれるとは…
正派と邪派の対立とそれぞれの内部の権力闘争を縦糸に、伝説の奥義・辟邪剣譜の謎を巡る暗闘を横糸に、その只中に巻き込まれた快男児・令狐冲の苦闘を描く「笑傲江湖」。
実はこの令狐冲、原作では登場はしばらく後になるのですが、それは今回のドラマ版も同じ…といいたいところですが、本作においては彼が登場する10年前から物語が始められることとなります。
日月神教との決戦のため、その本拠・黒木崖までやってきた五岳剣派。しかし黒木崖は難攻不落、崖の上にまで上るのすらほとんど不可能に近い状況で、教主・任我行は五岳剣派を意にも介さず己の修行を続けるばかり。
…が、その代わりというわけでもありますまいが、崖の上からメアリー・ポピンズもびっくりの傘パラシュートで降りてきたのは教主夫人。彼女は五岳剣派に攫われたという娘・任盈盈を取り返すためにやってきたというのですが、五岳の達人に敵うはずもなく、捕らえられてしまいます。というより、五岳剣派にとってもこれは寝耳に水の話なのですが…
実はこれは副教主たる東方不敗の陰謀、任盈盈をさらったのも、その罪を五岳に着せたのも、そもそも五岳との争いも、みな彼の陰謀…そして同じ母という立場から、華山派総帥の妻・寧中則に逃がされた教主夫人をも殺害した東方不敗は、その罪を五岳に着せ、さすがに怒った任我行は五岳と激突!
一人で五岳の達人たちと互角以上の勝負をしてのける任我行は、得意の吸星大法で、おそらく五岳最強の左冷禅をも追い詰めるのですが…ここで何故か動きを乱した任我行は撤退してしまうのでした。
実はこれこそは吸星大法の弱点、様々な人間の気を吸収してしまうが故に、それが体内で暴走寸前となってしまった状態。本拠に戻った任我行は、名医・平一指(!)に、これ以上の内功の使用を禁じられるのですが、そこに現れたのが、ぬけぬけと自分が助け出したと称して、意識を失った任盈盈を抱えた東方不敗であります。
愛娘の意識を取り戻すために、暴走寸前の状態で内功を注ぎ込む任我行。しかしそこで後ろから東方不敗の一撃が彼を襲います。均衡を失った内功により暴走し、周囲をなぎ倒しながら暴れ回る任我行。東方不敗はそれを周囲に乱心と言いつのり、任我行を頑丈な檻に閉じ込めると、彼を幽閉してしまうのでありました(ここで任我行を捕らえるために上が高く開いた細長い通路に誘い込み、上から檻を落とすという手段が妙におかしい)。
任我行派の疑いも空しく、異常に手回しの早い東方不敗により教団は掌握され、東方不敗は高らかに笑うのでありました…
にしてもこの本拠、マヤ風の石柱に日本風の城が聳える異空間。そこに四方八方から赤い反物が投じられるビジュアルを何と表すべきか…
閑話休題、冒頭に述べたとおり本編より時間を遡ったところから始まったこの「新笑傲江湖」。原作の印象が強いので驚かされましたが、考えてみれば、冒頭で過去話が描かれるというのは、武侠ものでは定番の構成であります。
さらに今回描かれたのは、原作では詳細が触れられず、結果として語られるだけだった任我行が幽閉され、東方不敗が教団を壟断するまでの物語。その内容もなかなかよくできており、なるほど、これならばあの任我行もはめられるわけだわい…と納得であります。
が、猛烈に違和感を感じてしまうのは、CG過多の画面作りと、あまり印象に残らない俳優陣であります。
上で触れた日月神教本拠のように、異常にカラフルな上、ほとんどゲーム画面のような現実感のない背景はリアリティというものに欠けますし、肝心の格闘シーンもCG加工でごまかされている印象があります(左冷禅役の胡東のように、ちゃんと動ける役者もいるのですが…)
また役者の方は、10年前という設定を踏まえても若すぎる(特に莫大先生が年寄りでないのは…)のと、言われないとどのキャラクターかわからない点がやはり不満であります。
もちろんこれは、今後見慣れていくにつれて解消していくのでありましょうが…
と、そんな中で一人異常に目立っているのは、ほとんど今回の主役であった東方不敗。行動もさることながら、どう見ても美女にしか見えないそのビジュアルはインパクト十分。
って、この時点の東方不敗は男では…ラストでは口紅塗ってご満悦でしたが。
などというツッコミも、第2話では空しくなるのですが…
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