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2013.12.04

「新笑傲江湖」第6話 正派と邪派の壁を越える想い(と自分を棚に上げる人)

 気がつけばもう全体の1/7ですが、原作からすればようやく序盤の「新笑傲江湖」。今回は令狐冲vs田伯光が描かれるなど、だいぶ原作寄りの展開ですが、今回も登場する東方不敗により、やはり物語はあらぬ方向へ…

 わけもわからず木高峰と黒風寨の争いに巻き込まれた林平之。成り行きから、自分が背負っていた火薬で脅かして木高峰を助け出しますが、木高峰はその火薬を使って黒風寨の連中を爆殺(CG丸出しなので爽快感なし)してしまいます。
 明らかに道義に反する行為ですが、強いは強いと見た林平之は、両親救出のため、渋る木高峰を三拝して弟子となるのでした。

 一方、町の酒楼に立ち寄った令狐冲(入り口で入店拒否されていた男を助けたことが後々意外な形で彼を助けることに…)は、そこで儀琳に無理矢理酒を飲まそうとしていた田伯光に出くわします。
 何とか儀琳を助けようと、尼さんは三毒の一つだからやめとけ、などと口から出任せで説得しようとしますが、田伯光もノラリクラリと躱す。と、そこに現れた泰山派の天門道長は田伯光に襲いかかりますが、あっさりとのされて、令狐冲に逆ギレしながら逃げ出す始末。弱い、五岳剣派の一つの長だというのに、あまりにも弱すぎる…

 突然の乱闘で、平然と酒を飲む令狐冲が助けた男を除き、全ての客が逃げ出した酒楼でなおも対峙する令狐冲と田伯光。ここで令狐冲は、立ったままではあんたに敵わないが、座った状態ならば俺は東方不敗の次に強いと挑発。売り言葉に買い言葉で、尻から椅子が離れたら負け、田伯光が負けたら儀琳を師父と拝するというルールで面白バトルが始まります。
 しかしこんな形でも田伯光は強い。剣で斬られ、足で蹴られ、ボコボコにされた末に階下まで派手に叩き落とされる令狐冲ですが――勝利を確信した田伯光が立ち上がって降りてきてみれば、令狐冲の尻の下には壊れた椅子が。変則ルールながら敗れた田伯光は、見苦しく言い訳しながら逃げ出すのでした。

 さて、大ダメージを受けたまま、儀琳に支えられて酒楼を出た令狐冲ですが、そこに通りかかったのは、林平之を追っていた青城派の雑魚コンビ。よせば良いのにこんな状態で挑発してボコられた令狐冲は、不意を突いて落ちていた出刃包丁で相手の土手っ腹をブスリ。そのまま意識を失って儀琳に運ばれる令狐冲ですが、儀琳も力尽き、二人は野外で仲良くダウンすることに…

 さて、場面は変わって群玉院なる妓楼。ここになにやら筵につつんだ荷物を引っ張って現れたのは、先ほど酒楼にいた男、実は日月神教の曲洋。そして彼を待ち構えていたのは、今回も登場の東方不敗――曲洋が正派の劉正風と付き合っていると聞きつけた彼女は、神教と正派が仲良くしていいと思ってんのか? とネチネチいびりはじめます。

 ここで曲洋の口から語られるのは、劉正風との馴れ初め――正派を探る中、衡山で罠にはまった曲洋は、そこにやってきた劉正風が誤魔化してくれたことで、九死に一生を得ることになります。何故劉正風が曲洋を助けてくれたのか? それは偶然、曲洋の懐から珍しい笛が転がり落ちたことによります。
 音楽を愛する人に悪人はいない、とお約束の言葉で曲洋を信じた劉正風に曲洋も心を開き、二人は簫と琴(岩を砕いて琴を作る曲洋の無茶っぷりに仰天)で、合奏を楽しむ仲になったのでした(ちなみに作中でもネタにされていましたが、劉正風の師の莫大先生も胡弓好きで、衡山派は楽器の音が絶えない楽しい流派という印象…)。
 この辺り、前回の田伯光の過去同様、原作にはないエピソードですが、こちらもなかなかに納得できる内容であります。

 劉正風と一緒に自分も引退するので、二人の交際を認めて下さい! ヘンな薬も飲みますし武術も捨てます! と言い出す曲洋ですが、そんな理由で幹部に引退されては示しがつかないと、黒社会も真っ青な理由で拒絶する東方不敗。
 と、曲洋が引きずってきた筵に目を留めた東方不敗ですが、中から出てきたのは令狐冲…と見るや、これまでの態度はなんだったのか、血相変えて正派の男に飛びつく東方不敗。曲洋が呆然としている中、東方不敗は自分の内力を送って令狐冲を治療し、自分が外出している間は曲洋に代わりを務めるように言いつけるのでした。本当に言行不一致なお方であります。

 そして主人公が人事不省となっている間、劉正風の引退式に集まってくる正派の面々(そして隠れて様子を窺う木高峰と林平之)令狐冲の師・岳不群もその中にいたのですが、そこにやってきたのは恒山派の定逸師太。天門道長や青城派の生き残りから、弟子の儀琳を令狐冲が攫ったと思い込んで詰問にやって来たのですが…
 と、いよいよ面倒なことになってきたところで、次回に続きます。



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