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2014.06.14

「妻は、くノ一 最終章」 第4回「運命の奔流」

 早くも残りあとわずか2回となった「妻は、くノ一 最終章」。海外への出航まで日限を決められながらも、ようやく織江の生存を確かめた彦馬。一方織江の方には、懐かしい人物が現れるのですが、しかし…。そしてさらに静湖姫も彦馬への想いを露わにし、いよいよ事態は混沌として参りました。

 静山が海外貿易、いや開国のために海の向こうに送らんとする施設船・天竺丸に織江を連れてともに海外に行こうとする彦馬。しかし静山の周囲を探る幕府の目も厳しくなり、出航は早められることになります。
 それまでに織江を見つけようと必死になる彦馬に対して差し向けられた御庭番の刺客・寒三郎の刃が彦馬に迫ったとき、ついに織江の姿が!

 と、なかなか盛り上がる前回のクライマックスでしたが、しかし織江は再び姿を消し、事態はふりだしに戻ったようなもの。しかし一度再会できたからには…とエキサイトする彦馬は、なおもあきらめることなく織江を探そうとします。さすがに周囲を振り回し過ぎな気もしますが。

 そして当の織江は、彦馬も何度か顔を出したことのある小料理屋・浜路を訪ねます。実はその主、名前も同じ浜路こそは織江の母・雅江の同輩であり、織江も娘のように可愛がってくれた相手。
 しかしわざわざ彦馬の長屋の近くに店を出したことで、浜路は刺客になったのではないかと、姿を見せたのであります(と、追われてる身にしてはうかつすぎる気がしますが…)

 これに対し、自分は単に引退して店を開いただけ、と答える浜路。いや、確かにくノ一は色々と員数外かもしれませんが、そんな簡単に足を洗えるのかしら…と思いきや、やはり裏では川村と繋がっていた浜路は、彦馬暗殺を命じられることになります。

 と、主役二人が深刻な状況の中、相変わらず元気なのは静湖姫。まずは胃袋を掴む! と言うことか、前回知り合ったおつるの干し魚を大量に彦馬に贈り、さらに彦馬の着物を仕立てて長屋まで乗り込んでくるという行動力であります。

 お金持ちお嬢様キャラを時代もので描くとこうなるのだなあ…と何だか楽しい気持ちになってしまいますが、しかし彦馬の気持ちが動くはずもありません。妻がいることを聞かされた静湖は憤然と長屋を去るのですが…腹いせに静湖が投げ捨てた七夕の笹をちゃんと戻す供侍は良い人だ。

 しかしその彦馬も、織江が静山の娘だったと聞かされ、奇しき因縁に愕然となります。そして同様に驚いたのは、それを立ち聞きしていた静湖。彦馬の妻が静山の娘、つまり自分の妹であり、そしてあの織江だったとは――と、そういえば織江は偽名も何もなしにおつるのところに世話になっていたんだっけ、とこちらも驚きましたがそれはさておき(しかし普通に顔晒して江戸市中で行商やっているし、さすがに大胆すぎるのではありますまいか)。

 折悪しく織江は不在だったものの、ようやくその所在の手がかりを掴むことができた彦馬。そしておつるも、生き別れの息子が、彦馬の長屋に預けられていたことを知り――何となく前作から引っ張られていたこちらのエピソードも、すぐには解決とはいかないものの、まずは一安心であります。

 が、彦馬に迫る御庭番の魔の手。彦馬を誘い出した浜路の刃が彦馬に迫ったとき、再び織江が参上! というところで次回に続きます。


 ううむ、こうしてあらすじを書いてみると、やはり堂々巡りが続いているという印象は否めません。追われる身の割に、織江がかなり不用心なのも気になるところですし、やはり彦馬の頭の冴えを描くシーンがほとんどないのも寂しい…
 などと今更言っても残すところはあと1回。ラストの盛り上がりに期待しましょう。


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