6月の時代伝奇アイテム発売スケジュール
この原稿を書きながら我ながらぞっとしたのですが、もう来月は6月。今年の折り返し地点であります。さらに(?)6月は祝日が一つもない…という非常に辛い月なのですが、しかし新刊、特に小説の方はかなりの充実ぶり。というわけで6月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。
まず文庫小説で気になるのは、なんといっても柳蒼二郎の江戸水滸伝三部作のラスト「慶応水滸伝」であります。これまで「天保」「明暦」と旧作が改題されて文庫化されてきましたが、今回は書き下ろし。
作者が得意とする時代からドロップアウトした男たちの意地を描いてきたシリーズだけに、何が描かれるのか気になります。
その他の作品としては、廣済堂モノノケ文庫からは、第1弾が非常に楽しめた霜島ケイ「ひょうたん あやかし同心捕物控」、レーベルを移して復活を遂げた伊多波碧「もののけ若様探索帖」第2巻にまず注目。
また、上田秀人「新参 百万石の留守居役」は、いよいよ舞台を江戸に移してシリーズ本格スタートといったところでしょうか。鉄板の面白さを期待して良さそうです。
また、内容は不明ながら中村ふみ「冬青寺奇譚帖」は、「闇閻魔」の作者の作品だけに気になる一冊。これまた内容は不明ですが、米村圭吾「敬恩館青春譚 1 君がいれば」は、タイトル的に「青葉耀く 敬恩館風雲録」の文庫化か否か悩ましいところですが、ファンとしてはやはり楽しみなところです。
そして文庫化・復刊の方では、なんといっても荒山徹「シャクチ」でありましょう。R・E・ハワードのコナン的世界を古代アジアを舞台に描き出してみせた意欲作であります。
その他、中公文庫の岡本綺堂読物集は「今古探偵十話」が、集英社文庫の柴田錬三郎作品は「貧乏同心御用帳」が登場であります。
一方、漫画の方は想像以上に寂しい状況ですが、なかなかにユニークな作品揃い。
まず気になるのは、碧也ぴんくが平安時代に挑んだ「義経鬼 陰陽師法眼の娘」第1巻と、奇跡の復活を遂げた北崎拓「ますらお 秘本義経記」の新作「大姫哀想歌」と、二つの義経もの。
奇しくも(?)同月発売となった両作品、どちらも楽しみであります。
また新作としては、漆原玖「姫路城リビングデッド」第1巻が登場。既に時代ものにゾンビというのも大変珍しいというわけではなくなりましたが、果たしてどのような切り口となるか期待。
そして完結の方では、ネット上の一部で話題となったプレイコミック休刊に伴い完結の神崎将臣「仮面の忍者赤影Remains」第4巻が。最後までド派手に駆け抜けていただきたいものであります。
| 固定リンク

コメント