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2014.08.17

9月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 まさに暑い暑い夏真っ盛りのいま、先のことを考えるのもなかなか難しいのですが、しかしそれでも時は流れるわけで、9月の新刊予定が公開されました。来月はベテラン勢の作品は比較的少なめですが、その分フレッシュな作品が…というわけで、9月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 文庫小説の方でまず驚かされるのは、毎月のお楽しみの廣済堂モノノケ文庫が、 夏は終わってもまだまだモノノケは元気ということでありましょうか一挙3点刊行されることです。
 朝松健「およもん」第3巻、澤見彰「もぐら屋化物語 3 用心棒は就活中」とシリーズものの最新巻のほか、人間と雪女の間の娘を主人公とした嵯峨野晶「雪姫もののけ伝々」が登場、バラエティに富んだラインナップとなっています。。

 その他、シリーズものの最新巻としては、友野詳「からくり隠密影成敗」第2巻、上田秀人「妾屋昼兵衛女帳面」第7巻と、楽しみな作品が並びます。
 また、文庫化の方でも、仁木英之「くるすの残光 月の聖槍」、輪渡颯介「猫除け 古道具屋皆塵堂」、そして夢枕獏「東天の獅子」第1巻・第2巻と名品揃いであります。


 さて、小説以上に充実しているのが漫画のラインナップ。

 初登場で気になるのは、明治の遊郭を舞台とした怪異譚だという森野きこり「明治瓦斯燈妖夢抄 あかねや八雲」、どのように紹介すべきかちょっと言葉を失うとみ新蔵「剣術抄」、名作ホラー漫画の時代劇版である楠桂「鬼切丸伝」のそれぞれ第1巻でありますが…

 個人的に一番見逃せないのは、あの夏目漱石が、倫敦留学時代に実在の大魔術師マクレガー・メイザースと出会っていた、という星野泰視「メイザース ソロモンの魔術師と明治の文豪」第1巻であります。
 ありそうでなかった顔合わせですが、クロウリーやウェストスコットも登場と、好きな人間にはたまらない世界となりそうです。

 その他、シリーズものの続巻ではせがわまさき「十 忍法魔界転生」第5巻、睦月ムンク「陰陽師 瀧夜叉姫」第5巻、永尾まる「猫絵十兵衛 御伽草紙」第10巻、吉川うたた「鳥啼き魚の目は泪 おくのほそみち秘録」第2巻、横山仁「大帝の剣」第3巻、山田章博「ラストコンチネント」下巻と、ちょっと驚くくらいの点数であります。


 最後に、非時代伝奇ではありますが個人的に楽しみなのが、北原尚彦「ジョン、全裸連盟へ行く」。
 何やらすごいタイトルですが、これが実は私も大好きなドラマ「SHERLOCK」の公式パスティーシュ。しかも書くのは日本一のシャーロキアン作家とくれば、これは期待せざるを得ません。



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