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2014.11.16

12月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 いよいよ今年も残すところあとわずか。泣いても笑ってもあと一月であります。残念ながら12月は思ったよりは発売点数は少ないのですが、それでも年の瀬に楽しむには十分な数。というわけで12月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 まず文庫小説ですが、残念ながら(シリーズの最新巻ではない)完全な新巻で気になるのは平谷美樹『伊達藩黒脛巾組 独眼竜の忍び』くらいでしょうか。
 しかしもちろん作品自体は大いに気になるところ、ユニークな時代小説を次々と送り出してきた作者が挑む忍者ものというだけで大いに気になります。
 それも主役となるのは伊達家の忍び・黒脛巾組――ほぼ一貫して東北からの視点を重んじてきた作者ですが、なるほど、あまりに有名すぎてこの大名家のことを忘れておりました。これは期待できそうです。

 そしてシリーズ最新巻としては、怒濤の三ヶ月連続刊行の風野真知雄『くノ一秘録 3 死霊の星』、快調シリーズ第4弾の上田秀人『百万石の留守居役 4 遺臣』、今月の廣済堂モノノケ文庫は怪作シリーズ第4弾『血も滴るいい男 晴れときどき、乱心』が気になるところであります。

 文庫化では、米村圭伍の青春活劇『敬恩館青春譜 2 青葉耀く』(同名の単行本の下巻相当)、日経文芸文庫から刊行開始の『隆慶一郎短編全集』あたりに注目。

 また、11月に発売予定だった仁木英之の『鋼の魂 僕僕先生』文庫化、及び新作の『僕僕先生 零』は、諸事情により12月発売に変更されたとのことです。

 そして小説ではありませんが大いに気になるのは千葉幹夫『全国妖怪事典』と本堂平四郎『怪談と名刀』。
 特に後者は、警察官・実業家・刀剣研究家等々、異色の経歴を持つ作者によるタイトルどおりの一冊で、昭和初期に刊行されてから復刊は初めてなのでは……


 一方、漫画の方ではなんと言っても気になるのは『しゃばけ漫画』。言うまでもなく畠中恵の『しゃばけ』シリーズを題材とした漫画シリーズで、小説新潮に連載されていたものですが、執筆陣が高橋留美子、萩尾望都等々、尋常ではない豪華さであります。
 『仁吉の巻』『佐助の巻』と二冊刊行されますが、もちろん両方とも必読でしょう。

 その他、シリーズものの続巻としては武村勇治『天威無法 武蔵坊弁慶』第3巻、東冬『大樹 剣豪将軍義輝』第3巻、蜷川ヤエコ『モノノ怪 海坊主』下巻、和月伸宏『エンバーミング』第9巻に注目です。



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