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2015.04.13

5月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 桜が咲いたと思ったらあっという間に散り、めまぐるしく季節が変わるうちにはや初夏の候――5月です。ゴールデンウイークは楽しみな時期ではありますが、しかしこちらにとっては新刊が出ないつまらない時期。そんな中で何が来るか、5月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 と、最初の一週間がほとんど休みにも関わらず、なかなかに新刊の点数が多く、ホッと一安心の5月。特に文庫小説の方はなかなかの豊作です。

 まず期待は、若さま同心シリーズも完結した双葉文庫からの風野真智雄の新作『わるじい秘剣帖 1 ねんねしな』。タイトルだけでは全く内容の想像はつきませんが、いずれにせよ凡手を嫌う作者だけに期待できそうです。
 また、大正本格ミステリというジャンルをほとんど一手に引き受ける伽古屋圭市の『なないろ金平糖 いろりの事件帖』もまた大正ミステリで、こちらも大いに気になります。

 さて、最近注目のレーベルといえば、ライトノベルや児童文学など幅広い作家を集める白泉社招き猫文庫ですが、五月に登場するのは朝日時代小説大賞受賞者の平茂寛『ねぼけ医者 月を斬る』。こうくるか、と意外かつ期待度大の登板です。

 また同じ招き猫文庫では、平谷美樹『貸し物屋お庸 娘店主、奔走する』仲野ワタリ『ざしきわらわら 猫手長屋事件簿』とそれぞれシリーズ第2弾の登場で、こちらも楽しみなところであります。

 まだまだ楽しみな作品が続きます。4月刊行予定が一月延びたシリーズ最終巻の上田秀人『お髷番承り候 10 君臣の想』、今回も気を持たされそうなあさのあつこ『燦 6 花の刃』、待ちに待ったシリーズ最新作、長谷川卓『嶽神伝 孤猿』、そしてあの怪作のまさかの続編、町井登志夫『倭国本土決戦 諸葛孔明対卑弥呼』と、大変なラインナップであります。

 また復刊としては山田正紀の『弥勒戦争』が新装版で登場。言うまでもなく昭和伝奇SFの名品ですが、先日の『宝石泥棒』同様、こちらの装丁の方も気になるところです。


 また、漫画の方もなかなかのもの。人気急上昇中の野田サトル『ゴールデンカムイ』第3巻、原作ファンも納得の漫画化の森川侑『一鬼夜行』第2巻、そして外伝と前伝が同時刊行の唐々煙『曇天に笑う 外伝』中巻&『煉獄に笑う』第3巻……
 また、早いものでもう12号の『お江戸ねこぱんち』と、その看板漫画の一つ、ねこしみず美濃『猫暦』第2巻も五月発売であります。

 その他、新装版もいよいよ完結のせがわまさき『鬼斬り十蔵』第4巻、そして意表をついた最終回冒頭も記憶に新しい和月伸宏『エンバーミング』第10巻も、無事完結であります。


 最後に一点、翻訳ものではガイ・アダムズ『シャーロック・ホームズ 恐怖!獣人モロー軍団 (仮)』が登場。題材もわかりやすく素晴らしいサブタイトルですが、前作に当たる『神の息吹殺人事件』が、ブラックウッドに謝れと言いたくなるような内容だっただけに、色々な意味で油断できません。



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