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2015.07.20

8月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 7月に入っても梅雨寒が続いて、この夏はどうなるのかしら……と思いきや、心配無用とばかりに猛烈な暑さが始まりました。こういう時は涼しい屋内で本を読むに限る! と思ったものの、新刊が多いようで少ない8月。お盆休みが挟まるとはいえ些か残念ではありますが、8月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 上で述べたとおり、新刊の点数があまり多くない8月。文庫の新刊でまず目につくのは、上田秀人『表御番医師診療禄 6 再生』、かたやま和華『猫の手屋繁盛記』第2巻、瀬川貴次『ばけもの好む中将』第4巻と、シリーズものの新刊であります。
(なお、上田秀人は『織江緋之介見参 1 悲恋の太刀』が新装版で刊行されるとのこと。未読の方はぜひ)

 しかし、新作にも大いに興味深い作品があります。まず、谷津矢車の『からくり同心 景』は、新米同心と謎のからくり人形という意外すぎるコンビによる捕物帖らしく、作者の新境地として気になるところ。
 そして和田はつ子『鬼の大江戸ふしぎ帖 鬼が見える』は、タイトルどおり、鬼を視る力を持った町方同心(渡辺綱の子孫)を主人公とする時代ホラーとのことで、元々ホラーから出発した作者だけに期待してよさそうです。

 そして文庫小説ではもう一作、平谷美樹の『水滸伝』第3巻が登場。隔月刊行の第3弾ですが、さてこの先シリーズがどのように展開されるのか、非常に気になるところです。


 さて、漫画の方はほぼ既存シリーズの新刊。武村勇治&義凡『天威無法 武蔵坊弁慶』第5巻、せがわまさき&山田風太郎『十 忍法魔界転生』第7巻、水上悟志『戦国妖狐』第15巻、そして野田サトル『ゴールデンカムイ』第4巻と、個々の作品自体は粒よりではありますが、やはり少々寂しいところです。

 そんな中で気になる新作は、倉田三ノ路『天穹は遙か 景月伝』第1巻と葉明軒『仙術士李白』。
 前者は武侠アクション(舞台が中華風異世界のようなのが残念なところですが……)、後者は台湾の漫画家による仙術ファンタジーということで、楽しみにしたいと思います。

 なお、廉価版コミックでは岡村賢二&太田ぐいや『剣豪柳生十兵衛 千年の呪いの幕開け』が登場。
 タイトルは変わっていますが、おそらくは『柳生無頼剣 鬼神の太刀』の再編集版ではないかと思います。



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