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2015.11.03

霜月かいり『BRAVE10S』第8巻 いざ決戦、奥州の地へ!

 第一シリーズと巻数が並んだ『BRAVE10S』の第8巻であります。神としての心と力に支配され、イザナミと化した伊佐那海によって敗北を喫し、バラバラとなった十勇士。イザナミは伊達政宗の手に渡り、天下に暗雲が立ちこめる中、各地に散った十勇士たちは、それぞれ再起への道を模索するのですが……

 伊佐那海の謎を探るため、彼女が育った出雲に向かい、地下遺跡を探索する才蔵と半蔵。そして地下の大岩に記された古代文字から、才蔵は、自分たちの命を以てイザナミの力を封じる運命にあることを知り、複雑な想いを抱きます。

 そんな中、不穏な動きを見せる伊達政宗の討伐を命じられた真田信之は、単身政宗と対決。政宗が神々を手にしたことを知らぬ信之を案じ、そしてイザナミを止めるべく、才蔵・半蔵・佐助・六郎の四勇士と幸村・大助親子は奥州に向かいます。
 しかし完全に黄泉の国の女王の力に覚醒したイザナミが呼び出す不死身の黄泉醜女たちの前に才蔵たちは大苦戦。佐助が、半蔵が黄泉に消え、絶体絶命の才蔵たちですが……


 というわけで、青葉城を舞台に繰り広げられることとなった決戦。
 出雲由来の神々との対決が奥州というのも少々面白く感じられますが、思えば物語当初から、伊佐那海の力を巡って真田と伊達が対決してきたことを思えば、その伊達の本拠での決戦は当然と言うべきかもしれません。

 そして信之と政宗の一騎打ちという、ある意味無茶苦茶で、ある意味本作らしいドリームマッチを前座にするというえらく贅沢な形で始まった決戦ですが、しかし駆けつけたのは十勇士の半分にも満たない四人(まあ、人気はトップクラスの面子かと思いますが)というのが寂しい。

 もちろん、伊佐那海は敵に回り、清海入道は命を落とし、アナは瀕死の重傷、甚八と鎌之介は行方知れずとなり、十蔵も旅に出て、という状況ではありますが、決戦にこれで良いのか!? 
 ……と思っていたこちらの気持ちを読んだかのように、あの男たちが、そして男だか女だかわからない奴が駆けつける展開は、お約束と言わば言え、やはり盛り上がります。

 もちろんまだまだ敵は圧倒的、イザナミを封じる術も全くわからない状態ではありますが、しかしメンバーが揃っていくだけで強く、頼もしく感じられるのは、チームものならではでありましょう。
 おそらくあと一人も登場するであろうことを考えれば(既に死んだ人間はどうするのだろうとは思いますが)いよいよこれからが本当の戦いと言うべきところ、遂に次の巻で本作も完結とのこと。

 思えば第一シリーズから数えて10年近く追いかけてきた本作。思い切り派手に盛り上がげてラストを飾って欲しいものです。


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