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2016.07.16

『仮面の忍者赤影』 第30話「蟻怪獣ガバリ」

 宿場の信長に迫るガバリを辛うじて撃退し、京へ向かう一行。しかし赤影たちに反発する家臣・原田が蟻身眼兵衛の術に嵌まり、赤影たちは信長から引き離されてしまう。眼兵衛の指揮による銃撃で、信長を残し全滅する兵たち。己を取り戻した原田が身を挺して敵を全滅させるが、ガバリが再び迫る……

 前回ラストに続き、迫るガバリから単身信長を守ることとなった白影。両手から石灯籠も溶かしてしまう溶解液を噴出するガバリから、白影は薄い布団一丁で信長を庇います。布団が頑張ったおかげで赤影と青影は間に合いましたが、大ジャンプで頭に飛びついた赤影を振り落とし、仮面からの光線も大して効かず打つ手なしの状況に……
 が、その時降ってきた雨にガバリは苦しみだし、赤影の光線を再度喰らうと、尻から黄色いガスを出して、逃げていくのでした。

 旅を続ける一行ですが、経路等を差配する赤影たちに家臣たちは不満の態。この当時の忍者といえば武士よりも遙かに下の身分、特に信長の直参というプライドのある彼らには、赤影たちの下風に立つような状況は腹立たしいものなのかもしれません(信長はこの辺り全く気にしていないのが、らしいといえばらしい)。そしてその想いから、前回も登場して白影に絡んだ原田伝八郎は、朋輩の髭ありこと一角を連れ、偶然見かけた怪しい老人を追って隊列から離れてしまうのでした。

 そして老人を小屋に追い込んだかと思いきや誘い出されたのは伝八郎たちの方、老人の正体は根来第四の刺客・蟻身眼兵衛でした。二人を軽くあしらった眼兵衛、「人を殺すのはこうやるのだ」と嘯くと菅笠を飛ばして一角の目を潰し、次に伝八郎に迫るのでした。ややあって、自分を探しに来た白影の前に現れた伝八郎は、件の小屋に白影を誘い込むや銃を向けます。その脇には、無惨に人喰い蟻にたかられた一角の死骸が……
 一方、一角らしき人影を追った赤影は、点在する蟻塚を見つけますが、その陰から「アリ塚にアリ。おかしかったかな……」などと、空気を読まぬオヤジギャグを言いつつ眼兵衛と下忍が出現。追い詰められた赤影は、普段とはうって変わった冴えぬ動きで蟻塚の底に転落、人喰い蟻に襲われるのでした。

 さて白影の方は、伝八郎が銃を突きつけながらなかなか撃たないでいるうちに、異変を察知して後ろからこっそり忍び寄ってきた青影がこれを取り押さえて窮地を脱出。赤影たちに対する負の感情を利用され、自分が操られていたことに気付いた伝八郎は、青影と共に信長の元に急行します。一方白影は、蟻にたかられて苦しむ赤影を救出するのでした(映像では描写されませんでしたが)。

 しかしその間に、鉄砲を持った下忍たちを率いる眼兵衛が信長一行に一斉射撃、信長を残し供回りはほとんど全滅する結果に。そこに駆けつけた伝八郎は下忍を次々狙撃しますが、弾切れになり、弾を渡そうとした中間の兵助も、伝八郎が青影を庇っている間に一斉射撃で壮絶死を遂げるのでした。
 今度は自分が、という青影を制して自ら弾を取りに向かう伝八郎。しかし彼もまた、一斉射撃の餌食に――が、最後の力を振り絞って彼が投げた火薬袋は、下忍たち、そして眼兵衛ら全てを吹き飛ばすのでした(本当は火薬袋を投げただけでこうはならないでしょうが、まあここはこれでよし)。

 しかし断末魔の眼兵衛に呼ばれてガバリが地中から出現。駆けつけた赤影たちも、溶解液の連射に手も足も出ない状態……が、そこでガバリが雨に逃げ出したことを思い出した赤影は、地下水を掘り、それを手甲を即席ポンプに変えて放水! たちまち弱ったガバリは再び尻から煙を出すと逃げだし、追うまでもないという赤影の言葉通り、崖から転落して淵に沈むのでした。


 ストーリーといい描写といい、これまでになくハードな内容だった今回。確かにこの設定であれば、伝八郎のような想いを抱くものも現れるだろう……という説得力ある(また、がってんがってんしょーち! と妙な新モーションを見せる青影が絶妙にうざい)展開と怪忍獣の襲撃という両極端の物語が、絶妙に噛み合っていた、本作ならではのエピソードでした。


今回の怪忍者
蟻身眼兵衛

 ガバリを操る第四の刺客。人食い蟻を操り、鉄砲を得意とする嗜虐的な男。原田伝八郎の心の隙をついて操り、赤影たちを引き離した隙に信長の警護を全滅させるが、その伝八郎の捨て身の攻撃に爆死。死体は自らの蟻にたかられた。

今回の怪忍獣
ガバリ

 眼兵衛が操る巨大な白蟻怪獣。手から噴出する溶解液と、赤影の光線も効かない頑丈な肉体を武器とする。弱点は水で、放水を受けて混乱した末に、崖から転落、水中に消えた。


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