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2016.10.08

『仮面の忍者赤影』 第42話「忍法はがね鞭」

 赤影と合流すべく魔風の下忍に化けて脱出する紅影だが、雲間猿彦の忍法はがね鞭の前に窮地に陥る。すんでのところで現れた赤影たちに敗れ、降参して仲間になると申し出る猿彦だが、彼とテレパシーで結ばれた兄・犬彦を通じ、陽炎の隠れ場所が知られてしまう。そして陽炎と黒影の前に奇怪な影が……

 冒頭、再び影部落を訪れる黒影。しかしその場に残されていたのは飛騨忍者たちの、そして影烈風斎の亡骸のみ……。と、その彼の後をつけてくる魔風の下忍を返り討ちにした黒影は「これで少しは気も晴れた……」と格好良く呟いて去っていきます。残された魔風の下忍は、貝殻通信機に最期の言葉を残して倒れるのですが――おお、横光作品の秘密結社的で格好いいと思いきや、雷丸は冷酷に通信機を爆破し、死体を始末するのでした。
 陽炎のもとに戻った黒影は事の次第を報告。紅影は赤影たちと合流すべく出発、警戒に当たっていた魔風下忍を刀で太陽光線を反射して敵をめくらましする忍法流れ星の縮小版みたいな技で倒します。そして下忍に化ける忍法人こだまで警戒網をすり抜けるのですが……

 一方、下忍の報告を受けた雷丸は激怒して、避難した影一族の女子供たちを拷問にかけても黄金の仮面の在り処を聞き出せと、下忍を派遣します。そして下忍たちが女子供を引き出した時――赤影参上! 青影も白影も駆けつけ、久々の忍法みだれ髪で下忍たちを一網打尽にするのでした。そして逆に下忍たちから雷丸の居場所を聞き出そうとする赤影ですが、またもや通信機が爆発。すんでのところで察知して赤影は躱しましたが、哀れ下忍たちは縛られたまま爆発に飲まれるのでした。

 さて、魔風下忍に化けて脱出した紅影ですが、その前に現れたのは魔風十三忍の一人・雲間猿彦。化けた時に貝殻通信機に気付かず、得意になって人こだまのことを喋ってしまったのが大失敗であります。そして猿彦が振るう技は、リール付きの竿から鋼の糸を放つ魔風忍法・はがね鞭。岩をも砕くはがね鞭に刀も砕かれた末、崖から吊るされる紅影の命も風前の灯……と思いきや、そこに赤影たちが参上、下忍たちをバッタバッタとなぎ倒します。そして猿彦のはがね鞭もあっさり手甲で受け止めると、逆に猿彦を崖から吊るしてしまうのでした。

 と、ここであっさりと猿彦は魔風を抜けて味方すると命乞い。どう考えても胡散臭いのですが、ここで許してしまうのが赤影であります。しかしいかに赤影が甘くとも、そして通信機は始末したとしても、猿彦の前で紅影から陽炎の居場所を聞くのはうかつでは……
 という悪い予感は見事に当たり、猿彦が耳で聞いたことは、彼の双子の兄・犬彦にテレパシーで筒抜けだったのであります。かくて、陽炎が龍ガ峰の滝の洞窟にいることを、敵味方両方が知ったわけですが――

 そこで先んじたのは魔風の側。洞窟に放たれたヒルが巨大化したと思えば、そこに現れたのはなんとも曰く言いがたい奇怪な色と形の怪獣・ギロズンであります。サイズ的にはほぼ等身大のギロズンに斬りかかる黒影ですが、しかしその身は刀が突き刺さっても一向に効かないどころか、吸収してしまうのでした。
 そして陽炎と黒影を追い詰めたギロズンは、口(?)から黄色いガスを噴射。陽炎が赤影に助けを求める悲鳴を上げたところで、次回に続きます。


 味方と敵、双方が所在のわからない第三者を追い、(その第三者も含めて)虚々実々の駆け引きを繰り広げるというのが面白い今回。
 そしてラストに登場したギロズンは、これまでと異なり人間サイズというのが逆に「なんか本当にいそう」感を出していて、不気味でよいのです。


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