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2017.02.09

『風雲ライオン丸』 第5話「燃える水を奴らに渡すな」

 犬山村一帯から涌きだした燃える水を狙い、たちまち村を占領した怪人ガー。燃える水を汲み上げるために周囲の人々をさらう地虫忍者に志乃までが攫われてしまった。村に潜入した獅子丸は志乃と村人たちを救出、三吉が仕掛けた爆発の隙に脱出するが、怒りに燃えるガーが執拗に後を追う。

 炭坑か何かの中で地面を掘る村人たち。と、地中から何かが吹き出した……と思えばそれは燃える水、つまり石油。いち早くその価値に気づいているマントル一族はガーを派遣、もの凄い勢いで村一帯を占領すると、村人を使って採掘を開始します。しかしそれでも人手が足りぬと地虫忍者は人狩りを始めるのですが……それに捕まったのが志乃。三吉が水を汲みに行った間に地虫に捕まってしまったのであります。

 そして地虫の魔手は、それとは別の場所で呑気に肉を食っていた獅子丸にも及びますが、獅子丸はからくもこれを退けます。
 一方、単身姉の後を追う三吉は、姿を隠しながら地虫の後を付けるのですが……険しい表情で脇の木に手を伸ばした彼の手がまるでわざとのように掴んだのは、彼の苦手なデンデンムシ。悲鳴を上げたおかげで地虫に追いかけられ、無駄に長い追いかけっこの末に捕まった三吉は、獅子丸に助けられるのでした。そして地虫の一人を生かして木から吊り下げ、「言わなければ黙って地獄へ行け」と手裏剣で脅して行き先を吐かせる獅子丸、マントル殺すマンに容赦はありません。

 さて、村の様子を探る獅子丸と三吉ですが、地虫は闇夜は人間を襲ってはいけないという迷信があるという獅子丸(どこで知ったのか……)は、夜に月が隠れた隙に村に潜入。残された三吉は、燃える水のガスが炎を上げているのを見て、「吹き飛ばしてやる」と、据わった目で物騒な言葉を吐きます。
 そして捕らわれの志乃と村人たちを解放した獅子丸ですが、逃げる途中で雲が晴れ、地虫が活動再開。当たる幸い斬りまくる獅子丸ですが、その時三吉が仕掛けた爆薬(前回の爆弾?)がそこら中で盛大に爆発。夜だけに周囲の闇に映える炎はえらい迫力で、特に櫓が爆発炎上するのはやり過ぎ感が――

 それはさておき、その隙に馬車に飛び乗って逃げる三人ですが、ここまでやられたガーは怒り心頭。「追って追って追いつめて、生まれてこなければよかったという目にあわしてやる!」とスゴい台詞を吐くと、「既知外みたいに」(獅子丸談)彼らを探し回ります。
 そこで馬車を藁を山積みにした荷車に偽装して峠を越えようとする三人。そこに地虫たちとガーが襲いかかりますが、馬車には誰も乗っていません。これはこれで怪しいのですが、深く考えていないのかガーがその場を去ると、藁の下から志乃と三吉、台車の下から獅子丸が顔を出します。間抜けなガーを出し抜いて無事に脱出した……と思いきや、やっぱり待ち受けていたガーと地虫。

 二人を先に行かせて一人戦う獅子丸を苦しめるガーの奥の手・口からの毒粉。しかし獅子丸はガーの頭にマントをかぶせた隙に脱出、ロケット変身! 最近は様になってきたクレーン吊りでの対決は、ガーが蛾モチーフということもあってなかなか面白いのですが……しかし地面に落ちたガーに、上から落下して刀をブッ刺すというライオン滝落としが容赦なく炸裂。
 これで爆破か……と思いきや、ガーの首が分離して飛行! 口からの毒粉でライオン丸に襲いかかりますが、しかし手裏剣で撃墜されたガー首を、今度こそライオン風返しが爆破するのでした。

 そしてまた二人と別れ去っていく獅子丸。以前はかかわりになりたくなさそうだった志乃と三吉も、今回はかなり同情的に彼の戦いの毎日に想いを巡らせるのでした。


 特撮ヒーローもの、特に特撮時代劇には定番の、悪の組織による強制労働ネタの今回。労働の対象が燃える水というのはなかなか面白いのですが、三吉による爆破シーン以外あまり話に絡んでこなかったのは残念。そしてあの後燃える水は……あれで全部爆発して、結局マントル一族の手には渡らなかったということでしょうか。


今回のマントル怪人
ガー

 犬山村一帯で見つかった燃える水奪取を命じられた蛾の怪人。両方に巨大な刃のついた棒と、口からの毒粉を武器とする。獅子丸に出し抜かれて執拗に襲撃するがライオン滝落に倒され、首だけを分離してなおも襲いかかるが及ばなかった。イボや棘のある胴体は、幼虫がモチーフか。


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