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2019.08.09

9月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 今年は暑さはそうでもないのかな、と思いきや、今月に入るか入らないうちに猛烈な暑さがやってきたこの夏。このままでは今月をやり過ごせるかわからない、せめて来月の新刊を楽しみに頑張ろう――と思っていたのですが。何はともあれ、9月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 さて、文庫新刊の方は、平谷美樹『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末』第5巻と武内涼『不死鬼』という、大好きな作家二人の新作が登場。
 ……以上。しかも『不死鬼』は当初8月発売だったはずでは――いえ、久々の新作は非常に嬉しいのですが。そして武内涼は『駒姫 三条河原異聞』も文庫化。戦国史に残る悲劇を題材としつつも、人間の尊厳と強さを感じさせる名作です。

 なお、ハヤカワ文庫からは(伝奇ものではないと思いますが)誉田龍一『よろず屋お市 深川事件帖』、稲葉一広『戯作屋伴内捕物ばなし』が登場。これまで時代ミステリ、時代SFはありましたが、直球の文庫書き下ろし時代小説登場にはちょっと驚きました。


 そして漫画の方では、2巻同時発売の小山ゆう『颯汰の国』、そしてシリーズ(といってよいのかしら)最新作のとみ新蔵『卜伝と義輝 剣術抄』第1巻が新登場。
 その他、賀来ゆうじ『地獄楽』第7巻、野田サトル『ゴールデンカムイ』第19巻、重野なおき『信長の忍び』第16巻、かどたひろし『勘定吟味役異聞』第6巻、士貴智志『どろろと百鬼丸伝』第2巻、皆川亮二『海王ダンテ』第8巻となかなか楽しみなラインナップであります。

 なお、『地獄楽』は何とジャンプjブックスから菱川さかくによる小説版『地獄楽 うたかたの夢』が登場。第2回ジャンプホラー小説大賞銀賞を受賞している作者だけに、期待してもよさそうです。
 ちなみに『信長の忍び』は、先月末からスピンオフの『明智光秀放浪記』が連載スタート。単行本第1巻はまだ先ですが、興味深いタイトルです。

 もう一つ、来月は蜷川ヤエコ『モノノ怪 化猫』下巻が登場。漫画版『モノノ怪』もついにこれで完結ということでしょうか。もう薬売りに会えないのかと思うとちょっと複雑ですが……


 何はともあれ、楽しみな作品は多々あれど、絶対数が少ないため、9月は過去作品に親しむ度合いが高まりそうではあります。

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