6月の時代伝奇アイテム発売スケジュール
人類史上初めて――というのも大袈裟ではないくらい(大袈裟)外出しなかったゴールデンウィークも終わりました。日常と非日常が渾然とした毎日が続きますが、それだからこそ純然たる非日常の世界に遊びたい――というわけで、6月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。
しかしこのご時世、出版関係は色々と大変なのでは――と心配してしまうのですが、6月はそれなりに新刊も多く一安心。
文庫小説では、まず廣嶋玲子の人気シリーズもついに二桁の大台に突入の『妖怪の子預かります 10 千弥の秋、弥助の冬』が楽しみなところ。
また、ハヤカワ時代ミステリ文庫の倉本由布『寄り添い花火 薫と芽衣の事件帖』、冬月剣太郎『陰仕え 石川紋四郎 2 掟破り』と刊行が続きます。
その他、内容は不明ですが作者的に期待の三好昌子『むじな屋語蔵 世迷い蝶次』、文豪ブームもここまで来た!?の田中啓文『文豪宮本武蔵』も要チェックです。
一方、文庫化・再刊では何と言っても今村翔吾『童の神』。平安伝奇の力作が早くも文庫化です。
ほかにも、宮部みゆき『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』、柴田錬三郎『眠狂四郎虚無日誌』上下巻と新旧の名作が並びますが――驚かされるのは横田順彌『幻綺行 完全版』。単行本未収録作品も加えた完全版とのことです。
また、日本文藝家協会『時代小説 ザ・ベスト2020(仮)』も要チェックでしょう。
もう一つ、これは個人的な趣味の範疇ですが、私が最も愛する古典ホラー作家、M・R・ジェイムズの作品集が南條竹則訳で登場する『消えた心臓/マグヌス伯爵 好古家の怪談集』は非常に楽しみです。
そして漫画の方では、野田サトル『ゴールデンカムイ』第22巻と山口貴由『衛府の七忍』第9巻が大いに楽しみなところ。
そのほかにも賀来ゆうじ『地獄楽』第10巻、さいとうちほ『輝夜伝』第5巻、皆川亮二『海王ダンテ』第10巻と、数は多くないものの、注目作品の最新巻が並びます。
また、完結作品では吉川景都『鬼を飼う』第7巻と、(5月発売予定だった)伊藤正臣『恋とマコトと浅葱色』第3巻が刊行。寂しいですが結末を見守りたいと思います。
というわけで、来月も虚構を武器に現実に立ち向かいたいと思います。
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