『半妖の夜叉姫』 第41話「阿久留のかざぐるま」
殺生丸を救うために魂が尽きたとわだが、阿久留の不思議な力に助けられる。そこに現れた時代樹の精霊は、現代に妖霊星が落ちることを告げ、その撃破を命じる。一方、犬夜叉一家は再び現れた麒麟丸と激闘を繰り広げ、撃退に成功する。三姫は時の歯車を動かすため、殺生丸の母のもとに向かうが……
前回、魄を蝕まれる殺生丸を救うために斬星剣を使ってその妖気を吸い取ったものの、今度は自分がダウンしてしまったとわ。邪見曰く、これは魂を使い果たした、つまり精神活動が止まってしまったとのことですが――あまりにショッキングな展開にりんが凍りついていたところに、神出鬼没の阿久留が現れます。そしてその手の風車から何やらキラキラがとわに向かって放たれたと思えば、なんととわは復活。どういう理屈かさっぱりわかりませんし(時間を戻したとかそういう?)、都合の良すぎる展開ではありますが、これ以上悲しいすれ違いも辛いのでOKでしょう。
そしてそこに現れた時代樹の精霊は、阿久留が三姫を認めたこと、阿久留の力で時を超え令和の時代(と具体的に言うのが妙におかしい)に落ちる妖霊星を排除せよと命じるのでした。そしてもう一つ、その時代には存在しない異物(=希林先生)も――そしてこの事態を前に、ようやく家族が揃ったにもかかわらず、りんは気丈に娘たちを送り出すのでした。しかし娘たちが行ってから涙を流すりんに、殺生丸(まだ目の辺りがシャドウ)は、心なしか口元がほころんでいるような……
さて、時代樹の中が色々大変になっているとは知らず、親子仲良く並んで骨喰いの井戸に腰掛けていた犬夜叉一家。何気にここが二人の馴れ初めの場所などとかごめがのろけ、犬夜叉が赤面したりと仲の良いところを見せたと思えば、先日産霊山の結界でニアミスしてから作っていたと、かごめがもろは用の弓をくれたりと、これまでの分を取り戻すような微笑ましさです。特にこの弓、犬夜叉の髪の毛と、犬の大将の墓で拾ったあれこれを材料にしているとのことで、ようやくもろはにもパワーアップ武装が――?
と思っていたら、よせばいいのに戻ってきた麒麟丸。しかしもちろん三人が怯むはずもありません。犬夜叉が風の傷に金剛槍破、爆流破と懐かしの技のオンパレードを放てば、かごめは元祖破魔の矢を、そしてそして文字通り一矢報いる時が来た! とばかりにもろはが新たな弓から放った一撃は、麒麟丸をして思わず躱してしまうほどの威力を見せます。さらに合体攻撃を放つ犬夜叉一家に、麒麟丸はもはや女子供でも手加減はせぬと怒り心頭ですが――単に犬の大将に切所王丸、犬夜叉と一族が立ちふさがるからではなく、むしろ戦いの場に娘を伴った末に失い、そして甦ったその娘からも拒まれ続けている彼にとって、あまりに眩しい光景だからでは、というのはひねくれた見方でしょうか?
と、そこに殺生丸のご母堂様のもとに向かうというとわとせつな(あと邪見)が現れ、阿久留はもろはの腕も引きます。そしてここからが犬夜叉の見せ場――もろはには「仲間なんだろ?」の言葉をかけて先に行かせ、追おうとする麒麟丸に対しては、鉄砕牙で行く手を阻みながら「娘には指一本触れさせねえぞ」と言い放つ――先輩戦士として、そして父として最高に輝いている犬夜叉にもう大満足。その気迫に押されたわけではありませんが、麒麟丸もようやくその場から去るのでした。
ちなみに帰り際に麒麟丸が姿を見せたのは理玖とりおんの前。ちょうど作り物の体に限界が来て倒れたりおんに魄を与え、話でもしていこうと誘う麒麟丸ですが、娘はガン無視――さすがにちょっと可哀想になってきましたが、彼がりおんも現代に連れて行こうとしているのには如何なる意味があるのか?
一方、弥勒のもとには退治屋装束の珊瑚(若すぎるので真面目に娘が退治屋装束着たのかと思いました)が現れ、また扇谷弾正と愛矢姫に呼ばれた琥珀と翡翠たちは麒麟丸討伐を命じられた末に、まさかの菊十文字を与えられることに――菊十文字といえば、とわの初期武装、ただし偽物だったのであっさり折れましたが、しかしこれは本物。既に斬星剣を持っているとわに果たして必要かはわかりませんが、これまた気になる登場です。
そして今回のアバンとラストは現代の風景――日暮家のじいちゃんが何やら不穏な気配を感じているものの、人々は妖霊星の存在に全く気づかず暮らす中で、ただ一人、希林先生のみは、戦国時代に絶滅したはずの屍舞烏の出現など、異変が少しずつ日常を蝕んでいることに気付くことに……
というわけで、冒頭からラストに至るまで、風雲急を告げるという言葉がぴったりの激動の展開の数々。いよいよ物語の最終ゴールは見えたかに思えますが、それまでにまだまだ一山二山はありそうです。
そして残念ながら今回は顔出しのみで声なしのご母堂様ですが、次回予告でしっかり喋っていて安心。しかしいきなり登場する新キャラ・冥道丸とは!?(死神鬼の縁者っぽい印象がありますが……) 次回も期待大です。
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