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2022.02.06

『半妖の夜叉姫』 第42話「崩壊する時の風車」

 現代に迫る妖霊星を破壊するべく時の風車に向かい、殺生丸の母と対面した三姫。しかしその時、時を越え損ねた怨念の集合体である冥道丸が襲いかかる。一方、麒麟丸を討とうと現れたりおんと理玖に対し、麒麟丸は斬星剣に秘められた恐るべき秘密を明かし、りおんに新たな体を用意すると語る……

 全般的に低調な作画を、声優の力演で補ったような回でした……

 令和の時代に迫る妖霊星を迎撃するべく、時の風車のもとに向かった三姫(と邪見、竹千代)。そこにおわすは殺生丸のご母堂様――彼女から見ればとわとせつなは自分の孫、そしてもろはは自分の恋敵の孫という微妙な顔ぶれですが(もろはの紹介する時、声が小さくなる邪見がおかしい)、そこに突然現れたのは、時を超えようとして失敗した怨念の集合体だという冥道丸であります。
 彼を止めるどころか面白がっているご母堂様ですが、この冥道丸、いきなり出てきたゲストキャラの割には妙に強敵――パワーアップした三姫総掛かりで互角の状態であります。

 しかしそこでもろはが新たに手に入れた破魔の矢を放ったら、ほとんど顔のみ残して吹き飛とばすというエラい威力に見ているこちらもびっくり。ついにこの子にも晴れ舞台が、と思ったら矢切れで攻め手がなくなるのはやっぱり――という感じですが、この時にせつなの眼は、冥道丸の体から無数の赤い糸が出ているのを見るのでした。
 もう一度冥道丸の動きを止めるべく、斬星剣で冥道丸の妖気を吸い取ろうとするとわですが、ご母堂様はその様に、あれは天津甕星の剣と気付き(そういえばそんな名前でした)眉を顰めるのでした。その理由は……

 一方、前回娘にガン無視されたかと思いきや、その後もしつこく話しかけていた麒麟丸は、妖霊星の再来のことを語って気を引きます。ここで理玖に、お前が骨喰いの井戸に右腕を捨てたのが悪いと言い出す麒麟丸ですが、これは現代の希林先生が情報を伝えてきたので麒麟丸が現代に向かおうとしていることを言っているのか、あるいは希林先生の存在が妖霊星を招いたと言っているのか――普通は前者だと思うのですが、しれっと妖霊星は妖力に引き寄せられて現れると語っているあたり、後者のようにも聞こえます(時代樹の精霊が、希林先生を排除しろと言ったのにも符号します)。
 しかしこれは明らかに言いがかり。いい加減に鬱陶しい麒麟丸ですが、りおんに新しい体を用意してやると、とんでもないことを言い出します。しかもそれはとわの体――実は斬星剣は妖気を吸収しすぎれば、持ち主の魂を奪ってしまうというまさしく諸刃の剣。前回とわが魂を失って倒れたのは、麒麟丸の妖気を吸い取ったためかと思いきや、もともとそういう仕様だったというのです。

 もう放っておけば色々な意味で碌なことをしない麒麟丸を討つべく、二人がかりで攻撃を仕掛けるりおんと理玖。さすがに身内相手には明らかに手を抜いて対応する麒麟丸ですが、しかしそれだからこそ生まれた隙を突いて、りおんの一撃が麒麟丸の喉に――というギリギリのところで、「父を殺してみよ!」と凄まれて手を止めてしまったりおん(この時の、「ほぇ?」とも「は?」ともつかぬ戸惑いの声の演技が絶品)。
 彼女の危機と見て飛び込んだ理玖ですが、しかしそれが災いし、麒麟丸が逸したりおんの得物はそのまま理玖の体を貫くことに――そのまま地に付した理玖の姿に、愕然として泣き崩れるりおん(それまでの勇ましさが嘘のように子供のように泣きじゃくる演技がまた絶品)を捕まえ、麒麟丸は飛び去ります。

 さて、時の風車の前では、とわが斬星剣で冥道丸の妖気を吸い取り、現れた赤い糸をせつなが所縁の断ち切りで切ってフィニッシュ。時代に選ばれなかったのではなく、分不相応だったのですね――と解脱したかのように冥道丸は消滅するのでした。
 そして現代に向かおうとする三姫――というよりとわに、斬星剣に仕掛けられた呪いの存在を忠告するご母堂様ですが、とわは誰に似たのか頑固さを発揮してこの先も使い続ける宣言。そして回り始めた時の風車に飛び込む三姫ですが――サブタイトルに心配していたものの、予告を見るに何事もなく三人とも現代に向かった模様です。
 しかし麒麟丸がその後を追って何か放ちながら時の風車に飛び込んだのが悪かったのか、何やら妖怪たちがワラワラ現れて――というところで次回に続きます。


 今まで何だかいまいち理屈がわからず、記事でも触れかねていた、麒麟丸が現代に行くと過去の世界が末法末世となって滅びるという話――今回のラストを見るに、時空やらなにやらのバランスが崩れて他所の世界から妖怪が湧いてくるということなのでしょうか。
 とするとやる気満々だった弥勒とか珊瑚、そして犬夜叉とかごめの出番は、戦国時代での雑魚退治なのか――まあ、一緒に活躍するのも限度があるから仕方ないかもしれません。


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