『半妖の夜叉姫』 第46話「絶望の妖霊蝶」
りおんを救うため妖霊蝶に乗り込んだ三姫。その前に現れた希林理をとわが足止めする間に、せつなともろははりおんの元に向かう。一方、外の世界では犬夜叉たちが妖霊蝶の動きを止めるため奮闘し、殺生丸は麒麟丸との決闘に臨む。とわが希林に苦戦する中、せつなともろははりおんの心の声を聞くが……
いよいよクライマックス、今回もアバンなしで最初から最後まで決戦また決戦が各所で繰り広げられることになります。
各地で妖怪たちを吸収・消滅させていく妖霊蝶。その猛威は竹千代の故郷である狸穴島まで及び、あわや一族消滅かというところで、かろうじて犬夜叉とかごめの力で気を逸らすことができたのですが――しかしもちろん、このまま野放しにはできません。そんな中、理玖からりおんが取り込まれたと聞き、妖霊蝶の中に乗り込むことを決意した三姫。どうやらりおんも彼女たちは拒絶はしないらしく、三姫と理玖のみを中に迎え入れます。
と、蝶の中とは思えぬ空間に驚く間もなく(本当、何なんでしょうかこの中の調度は)、希林先生、いや希林理に出迎えられる四人。希林は世界をりおんの望むものに変えるため、妖怪たちを滅ぼすだけでなく、争いを繰り返す愚かな人間たちを管理すると、やっぱりエコロジー系ラスボスチックなことを言い出します。ここは現代育ち同士、因縁というか顔見知りの自分が引き受けたと、とわともろはを先に行かせ、希林と対峙するとわと理玖。しかし理玖はさっさとりおんによってどこかに引っ張っていかれ、とわと希林の一騎打ちは、蔵書庫のような空間で続くことになります。
世界中の本が集まっているという蔵書庫(だからいつの間に――と、もしかして麒麟丸の船を取り込んだのかしら)の中で、激しくぶつかりあう二人。その最中、希林は実は歴史の先生になりたかった、と言い出します。歴史上、妖怪が人間に手を貸した例はいくらでもあるのに、人間の歴史書からは妖怪の存在は抹消されている。子供たちには私が真実の歴史を教えなければ!
――そりゃ歴史の先生にはなれません。というかよくほかの教科とはいえ先生になれたな!? という感じですが、それはさておき斬星剣を使いこなす希林によって、とわはあっさり妖気を吸われ普通の人間となってしまいます。もっとも、彼女の今の得物は真・菊十文字なので、武器の面で影響はありません(そのために彼女の手に渡っていた?)が、しかしそれでも分が悪い。人間の愚かさを説く希林に対して、人間にも妖怪にも悪いやつもいれば良いやつもいると反論、口では負けていないとわですが……
一方、妖霊蝶の奥、りおんが閉じこもった空間にたどり着いたせつなともろはですが、りおんは二人を拒絶し、色とりどりの糸が二人を取り囲みます。そして糸が迫ってきますがこれは鋭利な刃も同じ、一歩間違えればサイコロステーキというところですが――糸といえばこれ、というべき所縁の断ち切りがその能力を発揮します。どれか一本はりおんから出た糸――というわけで、せつながそれを見切り、二人で斬っていくという展開ですが、一本切るたびにりおんの心中が一言ずつ流れ、そして糸がリセットされるというのは、RPGのボス戦の演出みたいではあります。
それはともかく、その心の声の中で語られるのは、麒麟丸に戦いの場に連れ回されるのが嫌だったという繰り言。あんな親を持った子供の気持ちはわかるまい、と言っても、三姫ならわかるんじゃないかな……
そしてその麒麟丸はといえば、殺生丸と妙に良い動きで一対一の決闘の最中。相変わらず煽りスキルの高い殺生丸に、まるで人間のようだなどと言われながらも、互角の戦いは続きます。
そして犬夜叉とかごめは、妖怪の群れから人々を守っていた弥勒一家と妖怪退治屋を糾合、フルメンバー+αで、妖力では歯が立たない妖霊蝶の動きを、法力と霊力で封じるための行動を開始します。妖怪退治屋や金烏玉兎コンビが妖霊蝶の注意を引き、珊瑚の漆黒の飛来骨が光の翼のようなエフェクトで足止めしたところに、かごめの破魔の矢が動きを止め、弥勒の法力が妖霊蝶を縛る――怒涛の連携作戦で動きは止めたものの、さて内部の三姫は苦戦の真っ最中。特に追い詰められたとわの運命は……
四元中継で決戦が繰り広げられる今回ですが、やはり特に印象に残るのはとわと希林の対決。現代では人間大好きと言っていたのに、戦国に戻った途端(りおんが死んだと聞いた途端)いきなり違うことを言い出した希林は、やはり右腕に脳はないのかな、という気もします。
というか結局本体がどうにかしないと状況は動かない気もしますが、説得役(?)が殺生丸なので、はたしてどう転ぶか……
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