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2023.04.09

5月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 ゴールデンウィーク明けとなる5月は、一週間分日数が少ないせいか、発行点数がいささか少ないのですが、文庫小説を中心になかなか頑張っている印象。とういうわけで5月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 その文庫小説で何といっても真っ先に目を惹くのは田中啓文『誰が千姫を殺したか 蛇身探偵豊臣秀頼』。インパクト満点の副題だけでなく、内容の方も相当個性的なことは間違いないでしょう。
 また三好昌子『室町妖異伝 あやかしの絵師奇譚』は、同じ新潮文庫で先に刊行された『幽玄の絵師 百鬼遊行絵巻』との関係が気になります。

 また、白川紺子『花菱夫妻の退魔帖』第2巻(仮)を筆頭に、明治・大正・昭和ものも、柊一葉『帝都の隠し巫女』、香月沙耶『八咫烏の花嫁 王家をめぐる金色の髪』、真堂樹『帝都妖怪ロマンチカ 犬神が甘噛み(仮)』と多数登場。その中でも高橋由太『贄の白無垢 あやかしが慕う、陰陽師家の乙女の幸せ』は、宝島社文庫でオサキ持ちが登場と、ある意味原点回帰なだけに気になります。

 その他シリーズものの新刊では、上田秀人『惣目付臨検仕る 5 外患(仮)』、夏原エヰジ『Cocoon 京都・不死篇 5 巡』が、文庫化・復刊では輪渡颯介『攫い鬼 怪談飯屋古狸』が刊行されます。
 そしてもう一つ注目は古泉迦十の中世イスラムミステリ『火蛾』。電子書籍でも刊行されていますが、ノベルス版から実に23年を経ての文庫化は、話題性十分でしょう。


 一方、漫画の方はかなり数が少ないのですが、その中で気を吐くのが、それぞれ別々の出版社から同日発売される重野なおきの歴史四コマ『殺っちゃえ!! 宇喜多さん』第1巻、『雑兵めし物語』第2巻、『信長の忍び』第20巻の三冊。3月の二冊同時刊行に続いて絶好調であります。

 そのほか、シリーズものの新刊はさいとうちほ『輝夜伝』第12巻、岡田屋鉄蔵『MUJIN 無尽』第11巻、貘九三口造『ABURA』第2巻、東直輝『警視庁草紙 風太郎明治劇場』第10巻、相田裕『勇気あるものより散れ』第4巻と、幕末・明治ものが多め。
 そして個人的に非常に嬉しいのは技来静也『拳奴死闘伝セスタス』第11巻。2年ぶりでも刊行間隔が結構短いな、と思ってしまうのは錯覚ですが……



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