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2023.07.09

8月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 今年も早くも下半期に突入――と驚く間もなく8月の新刊情報が公開されて、時間の流れの速さに驚かされます。8月は(8月も)点数自体はあまり多くないのですが、しかしもちろん注目の作品は少なくありません。というわけで8月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 文庫の新刊は正直なところ数は少ないのですが、なんといっても最も注目すべきは平谷美樹『賢治と妖精琥珀』。岩手を題材とした作品が多い作者にとって、宮沢賢治はなるほど――というチョイスですが、しかし妖精琥珀とは一体? かなり意表を突いた作品の予感です。
 またもう一点、妖怪もので大活躍の峰守ひろかず『少年泉鏡花の明治奇談録』も、タイトルの時点で胸躍ります。

 一方、文庫化・復刊では、やはりなんといっても宮本昌孝『天離り果つる国(仮)』上下巻。相当の大部ですが、あまりの波瀾万丈ぶりに分量など感じている間もない快作です。
 また、7月にシリーズ第二作が刊行される蝉谷めぐ実『化け者心中』も文庫化されるので、未読の方はぜひ。
 その他、ミステリでは夕木春央の痛快作『サーカスから来た執達吏』がありますし、廣嶋玲子の古代もの『火鍛冶の娘』も要チェック。また正編が完結した風野真知雄『新・若さま同心 徳川竜之助 1 象印の夜』はやはり新装版が登場です。


 一方、漫画の方は、戦国ものの少女漫画である清音『化け狐の忠心』第1巻、山根和俊&神楽坂淳の異色コンビがあのヒーローを描く『黄金バット 大正髑髏奇譚』第1巻の二作が新登場。

 その他、続巻としては松浦だるま『太陽と月の鋼』第7巻、安達智『あおのたつき』第11巻、山崎峰水&大塚英志『くだんのピストル』第4巻、赤名修『賊軍 土方歳三』第9巻、東直輝『警視庁草紙 風太郎明治劇場』第12巻、坂ノ睦『明治ココノコ』第5巻など、幕末・明治ものが強めの印象です。
 また、高橋留美子『MAO』第17巻と椎名高志『~異伝・絵本草子~ 半妖の夜叉姫』第5巻が同時刊行されます。


 というわけでちょっとアイテム少な目なのは残念な8月。夏休みは過去の名作に触れ直す機会かもしれません。



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