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2024.06.19

『鬼滅の刃』柱稽古編 第六話「鬼殺隊最強」

 岩柱・悲鳴嶼行冥の下で筋肉強化訓練に励む炭治郎たち。滝に打たれる、丸太を担ぐ、岩を押して運ぶという過酷な修行に挑む炭治郎は、三番目の修行まで辿り着いたものの、岩が動かせず悩む。そこに現れた玄弥は、集中を極限まで高める反復動作について語るが……

 原作の一話と4ページ分とそこそこ進んだものの、オリジナル展開は少なく、何よりもバトルなしということで、かなり薄味に感じられた今回。これまで(というか前回)の訓練が面白すぎただけで、今回は特訓としてはある意味王道なのですが、やっぱり地味――てっきり岩柱の過去までいくものと思いきや、炭治郎たちがわちゃわちゃしていただけで終わった感があります。

 もっとも、冷静に考えれば遊郭編以来、久々に炭治郎・善逸・伊之助が一つところに集まったわけで、わちゃわちゃしない方が不思議かもしれません。というか伊之助は実は真面目に特訓している一方で、善逸は相変わらず善逸だったわけですが――意識を失って冬の川に放り込まれた後、今度は凍えかかって岩に抱きつく時、無駄に霹靂一閃的ムーブ(何気にアニメオリジナル描写)を見せるところなど実にらしくておかしかったとは思います。

 また、このアニメ版柱稽古編のもはや特徴というべき、炭治郎と隊士の交流も地味に増量され、原作ではただ特訓半ばで山を降りる隊士たちを見送るだけだった場面で、後方支援に徹すると語る隊士たちとのやりとりがあったり(まあ、その結果……)、原作では塩むすびだけだったおにぎりのバリエーションとして飯テロチックに味噌焼きむすびが登場、「お袋」と咽び泣く平隊士たちなど、妙に印象に残ります。特に鬼殺隊の人間は、肉親関係が不幸というか、肉親に不幸が多いだけに……
 しかし、懸命に岩押し修行に励む炭治郎のところに来て、飯を作ってくれとせがむ隊士たちは、さすがに甘ったれるなといいたい。

 さて、そんな今回の地味なクライマックスはこの岩押しだったわけですが、炭治郎が苦戦しているところに、岩柱の継子である(そして前回大変な目に遭った)玄弥が現れ、助言するというのはなかなかグッとくる展開。初対面でいきなり腕をへし折ったり、会うなり「死ね!」と言われたりと、これまでの殺伐さが嘘のように仲の良さを見せる二人が微笑ましい(その代わり、鎹鴉同士が「シネ!」とかやりあってましたが)――というか、殺伐さがなくなったら、炭治郎の同期の中では一番普通の子なんではという気もします(何気に鏡を持っていたりとか)。
 そしてその玄弥が語るのは、集中を極限まで高める反復動作なるメソッドですが――こんな大事なことを教えない岩柱は、教えるのが下手というレベルではないのでは? というのはさておき、呼吸ができない玄弥でも、これを使えば大岩を動かせるというのは、それはそれでスゴいというべきでしょう(反復動作の威力も、玄弥の底力も)。問題はこの反復動作、これ以降ほとんど出てこなかった気がすることですが――説明的には全集中のさらに上をいくっぽく見えなくもないものの、やっぱり名前が地味過ぎたためでしょうか……

 何はともあれ、最近事あるごとに顔を出す煉獄さん(さすがにもうグッとこないぞ)の思い出に助けられて、ついに岩を動かした炭治郎。次回は10分延長とのことですが、ようやくここで岩柱の過去が描かれるのでしょう。
 そしてお館様と対面することを楽しみにする無惨(言われてみれば、少なくとも無惨の方は相手の顔は知らないのですね)ですが、ということは倍の時間に延長される最終回はどこまで描かれるかといえば……


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