『鬼滅の刃』柱稽古編 第七話「岩柱・悲鳴嶼行冥」
大岩を一町押すという修行を達成し、岩柱・悲鳴嶼行冥に認められた炭治郎。悲鳴嶼は、僧侶として身寄りのない子供たちを育てていた際、子供の一人が鬼を招き入れ、子供たちを守りきれなかったという過去を語る。その後、義勇の下に向かった炭治郎は、そこで義勇と不死川の激突を目撃して……
いよいよ色々な意味で波乱含みの柱稽古編も残すところ二話。今回は通常から約十分延長となりましたが、メインとなるのは、ようやくというべきか、サブタイトル通り岩柱がメインの過去話――原作では一話と10数ページ分となります。
ついに岩柱の特訓を完了したものの、脱水症で日野日出志のキャラみたいな顔になった炭治郎の前に現れた岩柱。南無南無言いながら水をくれた彼は、修行修了だけでなく、炭治郎という人間を認めると語ります。話を聞いてみると、どうやら刀鍛冶の里編終了時点で認めていたようですが、それを言い出すタイミングを待っていたということでしょうか――いかにも口下手っぽい岩柱らしさを感じますが、その後に彼が語る過去は、いかに口が回っても回避不可の凄絶なもので……
というわけで、たった一人のヒューマンダストがいただけで、悲鳴嶼にとっては本当にめぐり合わせが悪かったとしか言いようのないこの過去話。本当に全ての要素が悪い方向に重なった凄惨なエピソードですが(二重の極みの人といい、ジャンプの和尚は何故こんな悲惨な目にばかり合わされるのか――そしてその後に最強クラスに覚醒するのか)、しかし考えてみると柱のうち、風柱・霞柱そして岩柱と、実に三分の一が、ド素人時代にステゴロで鬼を圧倒、実質滅殺しているわけで、炭治郎を含めると、無惨の鬼ガチャはものすごい引きの良さ(彼にとっては引きの悪さ)で鬼殺隊を引き当てていたのだな――と、不謹慎な感心をしてしまいます。
それにしても岩柱の運命を一変させ、人間不信にまでしたヒューマンダストはどこにいったんですかねえ(すっとぼけ)。というか鬼殺隊って身辺調査とかしないのかしら……
さて、そんなこんなで岩柱の修行も終了となりましたが、炭治郎の出発前に、炭治郎・玄弥・伊之助という珍しい面子でわちゃわちゃしているのがちょっと楽しい。実はほとんど初顔合わせに近い、そして荒っぽいキャラ同士の玄弥と伊之助はやはり揉めましたが、ここでも玄弥は、ちょっと喧嘩っぱやいものの、実は普通に良い子という感じなのが微笑ましく感じられます。一方の伊之助は、めちゃくちゃ玄弥を煽りますが、冷静に考えると滅茶苦茶天才キャラ(独学で呼吸を会得、反復動作を見様見真似で岩を押すなど)なので、まあ。
一方、普段であれば人一倍騒いでいそうな善逸は、起きているにもかかわらず、寝ている時並みのシリアスさだったわけですが――その理由が語られるのはまだまだ先であります。まさか同じ人間に同じ回(?)で二人も地獄に突き落とされることになるとは……
何はともあれ、この後に義勇のところに向かった炭治郎は、ここで水柱と風柱の木刀とはいえほとんど真剣勝負を目撃。この辺り、アニメ版では何度も柱同志で立ち合い稽古をしていたことが描かれているので、炭治郎以外はガチでやり合っていると勘違いしないと思いますが、言葉の綾とはいえ、今度は素手で殺し合おうぜぇなどという人がいたら、やはり通報したくなると思います。
とはいえ、ここは炭治郎が風柱の意外な真実を語ったことで和解――は全くしていないのですが、朗らかな気分で終了。ここでイメージガタ落ちの秘密をバラされた風柱ですが、その後(?)牛角のフェアでさらなる恥辱を被っているという……
しかしこれも考えてみればほとんど最後のギャグ。風柱がブツクサ言いながら帰る途中、これまで稽古と並行して描かれてきた、鳴女の目の存在についに風柱が気付くことになります。
ここでアニメオリジナルの「侵入されたかっ」という台詞が実に格好良いのですが、その通り、鬼舞辻無惨はついに突き止めた産屋敷邸に侵入して――ここでエンディングのラストとシンクロする演出が格好いいと思いきや、その後のCパートが滅茶苦茶長い! いくら産屋敷邸が豪邸だからといって、どれだけ長い間歩いているのか、延長分の大半はここに使ったのでは、と言いたくなるような時間をかけて、それでもついに無惨はお館様のたころに辿り着いて――次回、いよいよ柱稽古編最終回であります。
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