2017.06.18

7月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 いつの間にか梅雨に入り、蒸し暑い日も増えてきました。そしてもう来月は7月、今年も後半戦に突入であります。7月の新刊の点数は多くもなく少なくもなく……でしょうか。早い人はもう夏休みに入るかと思いますが、そのお供にどうぞ、というわけで7月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 さて、7月の文庫は、新作は比較的少なめ。あらすじを見た限りでは伝奇度が高そうな鈴木英治『明屋敷番秘録 謀』、後述のように第1シーズンの漫画版が同月に発売の上田秀人『御広敷用人大奥記録 紅の覚悟』、そして風野真知雄『女が、さむらい』第4巻といったところでしょうか。

 一方、文庫化の方は、新城カズマの問題作『島津戦記』第1巻が登場。分厚い単行本だっただけに複数巻で刊行ということかと思いますが、そのまま続編を出していただいてもこちらは大歓迎です。
 その他、犬飼六岐『逢魔が山』、畠中恵『明治・妖モダン』、高橋克彦『舫鬼九郎 3 鬼九郎五結鬼灯』と来て、第2弾も登場予定の『決戦! 関ヶ原』の文庫化も楽しみなところです。

 そして中国ものでは渡辺仙州の名作『文学少年と書を喰う少女』(旧題『文学少年と運命の書』)が登場。また、久々に復刊の小栗虫太郎『二十世紀鉄仮面』も注目です。
 もう一つ、こちらはエッセイ集ですが、山田風太郎『半身棺桶』も刊行されますので未読の方はぜひ。


 そして漫画の方では、個人的に最も注目しているのが紗久楽さわ『あだうち 江戸猫文庫』。別ペンネームで発表されたものも含め、『江戸ねこぱんち』誌で発表された作品が収録されるようです。
 また、新登場ではかどたひろしによる上田秀人『勘定吟味役異聞』の漫画版の第1巻・第2巻が同時刊行。原作の第1巻『破斬』に相当する部分であります。

 その他続刊は、ほおのきソラ『戦国ヴァンプ』第4巻、朝日曼耀『戦国新撰組』第2巻と信長ネタが続き、岡野玲子『陰陽師 玉手匣』第7巻、重野なおき『信長の忍び外伝 尾張統一記』第3巻、鷹野久『向ヒ兎堂日記』第8巻の3作はいずれも完結となります。
 また、海の向こうを舞台とした作品としては、川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第5巻、皆川亮二『海王ダンテ』第3巻があります。

 そしてもう一冊見逃せないのは、水木しげる『貸本漫画集 9 火星年代記 他』。タイトルだけ見ればブラッドベリかと思いますが、実はホイートリーの『黒魔団』の時代劇版という怪作、ぜひ元ネタと並べて読んでいただきたいものです。



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2017.05.15

6月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 それなりに楽しかったゴールデンウイークも終わり、祝日のない日々が続きます。特に6月は祝日がゼロの最も嫌な月。そんな時は本でも読むしかない! と言うわけで、文月には一月早いですが、本に耽溺したい6月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 という6月ですが、実は漫画の新刊はかなり少なめ。今回はこちらを先に紹介してしまいましょう。

 まず、新登場は碧也ぴんくの土方もの『星のとりで 箱館新戦記』第1巻のみ。
 そしてシリーズものは、永尾まる『猫絵十兵衛 御伽草紙』第18巻と灰原薬『応天の門』第7巻、そして完結という表記が本当に悲しい戸土野正内郎『どらくま』第6巻……このくらいであります。

 『お江戸ねこぱんち 夢花火編』もありますが、数だけ見れば寂しいところであります。


 その一方で文庫小説は充実の一言。まず注目は、生ける伝説・辻真先が藤田五郎を主人公とした明治もの『義経号、北溟を疾る』。
 そしてシリーズものの続巻では上田秀人『百万石の留守居役 9 因果』、かたやま和華『猫の手屋繁盛記』第4巻、菊地秀行『宿場鬼』第2巻、瀬川貴次『ばけもの好む中将 6 美しき獣たち』、廣嶋玲子『妖怪の子預かります 4 半妖の子』とものすごいラインナップであります。
(『宿場鬼』の続編は、当初4月刊行予定だったものですね)

 文庫化の方も、相場英雄『御用船帰還せず』、乾ルカ『ミツハの一族』、中島京子『かたづの!』、宮部みゆき『荒神』、宮本昌孝『風魔外伝』、夢枕獏『陰陽師 螢火ノ巻』と注目作揃い。特に『荒神』は怪獣ファン必見の作品であります。
 そしてもう一作、私が愛してやまない平谷美樹『でんでら国』が上下巻で登場。こちらについては、いずれまた触れる機会もあるかと思います。

 そして復刊では、柴田錬三郎『眠狂四郎孤剣五十三次』上下巻と高橋克彦『舫鬼九郎 2 鬼九郎鬼草子』が登場。
 眠狂四郎は集英社文庫からですが、『京洛勝負帖』『異端状』ときてこれというのは、少々謎のラインナップですが、復刊されたのはとにかく嬉しいお話です。

 そして『代表作時代小説』改め『時代小説 ザ・ベスト2017』も発売と、とにかく小説が充実の一月なのであります。



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2017.04.16

5月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 新年度に入ってはや数週間、もう少し頑張ればゴールデンウイークです。とはいえ、そのお休みのおかげで出版物の点数が少なくなるのよねえ……というのは書痴の繰り言ですが、それでも意外と充実したアイテムが並ぶ5月であります。というわけで5月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 というわけで、数こそ多いわけではありませんが、気になる作品が多い5月。特に文庫小説にその傾向が強く出ています。

 そんな文庫小説の新作でまず気になるのは、四社合同フェアが続く平谷美樹『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末』の第2巻。シリーズものの続巻としては、上田秀人『日雇い浪人生活録』第3巻、風野真知雄『女が、さむらい』第4巻も楽しみなところです。
 そしてもう一作、新シリーズとして気になるのが牧秀彦『月華の神剣 1 壬生狼慕情』。タイトルにあるように幕末もののようですが……

 そして文庫化では乾緑郎『機巧のイヴ』、輪渡颯介『祟り婿 古道具屋皆塵堂』、矢野隆『将門(仮)』と、フレッシュな作品が並びます(『機巧のイヴ』はパラレルワールドものではありますが、そこに描かれる世界と物語の見事さに、あえて取り上げる次第)。

そして復刊の方では、何と言っても瀬川貴次『暗夜奇譚 遊行天女』。『暗夜鬼譚』シリーズの第2弾ですが、第1弾の解説を担当した身としては、復刊が続いてホッとした次第です。
 その他、絶版となっていたのが信じられない高橋克彦のチャンバラアクション『舫鬼九郎』、先月の新刊情報で何故か作者名が横文字になっていた石山透『新八犬伝 転』『新八犬伝 結』も要チェック。


 一方漫画の方は吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第6巻、片山陽介『仁王 金色の侍』第3巻、樹なつみ『一の食卓』第5巻、北森サイ『ホカヒビト』第2巻、岡田屋鉄蔵『MUJIN 無尽』第4巻とユニークな作品が並びますが、少々点数的に寂しさは否めません。

 そんな中で新登場は、田中芳樹の原作を伊藤勢が漫画化した『天竺熱風録』第1巻。『岳飛伝』(いま文庫化されているのとはもちろん別作品)でも名コンビぶりを見せた二人だけに楽しみです。

 また、新刊情報に何度か掲載されながらも延び延びになっていた大羽快『殿といっしょ』第11巻がついに登場。楽しかった作品もこれが最終巻なのが寂しいところですが、最後まで賑やかに暴れて欲しいものです。



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2017.03.11

4月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 まだまだ寒い日が続きますが、それでも少しずつ暖かさの方が勝ってきて、いよいよ春までもう少し。4月ともなれば新生活をスタートされる方も多いと思いますが、こちらは相変わらず、時代伝奇のみが友の生活です。というわけで4月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 まず文庫小説で最も注目なのは、四社合同でプッシュ中の平谷美樹の新作『鉄の王 流星の小柄』。内容的にはまだ不明ですが、スケールの大きな伝奇ものとなる予感です。
 そしてシリーズものの新刊も、早くも続編登場の菊地秀行『宿場鬼』第2巻をはじめとして、上田秀人『禁裏付雅帳 4 暗闘』、鳴神響一『影の火盗犯科帳』第3巻、3月にも紹介した気がしますが友野詳『ジャバウォック 2 真田冥忍帖』と並びます。

 文庫化の方では何といっても木下昌輝『宇喜多の捨て嫁』に注目。そのほかにも神永学『浮雲心霊奇譚 赤眼の理』、北方謙三『岳飛伝 6 転遠の章』ときて、クラシックなところでは久生十蘭『魔都』も。
 また、大塚卓嗣『天衝 水野勝成伝』は、『天を裂く』の改題でしょうか。


 一方漫画の方では、にわのまことが石ノ森章太郎の名作に挑む『変身忍者嵐×』第1巻が見参。特撮ファンとしても知られる作者だけに(漫画版がベースとはいえ)、いかなるリメイクとなっているか期待です。

 また、続巻では梶川卓郎『信長のシェフ』第18巻、黒乃奈々絵『PEACEMAKER鐵』第12巻。碧也ぴんく『義経鬼 陰陽師法眼の娘』第5巻、原哲夫『いくさの子 織田三郎信長伝』第10巻、墨佳遼『人馬』第2巻、川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第4巻)とかなりの数が並びます。

 また玉井雪雄『怨ノ介 Fの佩刀人』第2巻と森秀樹『戦国自衛隊』第4巻、いずれも結末が楽しみな作品が完結することになります。


 3月に比べると少しだけ少な目ですが、これは4月も大いに期待できそうなラインナップであります。



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2017.02.19

3月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 雪が降ったかと思えば四月並みの気温と落ち着かない毎日が続きますが、しかし着実に春は近づいて3月は目前。2月は短いせいか発売点数は少々不満でしたが、3月はかなりの充実度で、春とともに明るい気分になります。というわけで、3月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 というわけで相当の点数が発売される3月の新刊。まず文庫新刊では、霜島けい『九十九字ふしぎ屋商い中 ぬり壁のむすめ ふたたび(仮)』、友野詳『ジャバウォック 2 真田冥忍帖』、紅玉いづき『大正箱娘 怪人カシオペイヤ』と気になる作品の続編が並びます。
 また新作では、第23回電撃大賞銀賞受賞作のさとみ桜『明治あやかし新聞 1 怠惰な記者の裏稼業』も、題材的に要チェックでしょう。

 そして復刊・文庫化でまず注目は、柴田錬三郎『花嫁首 眠狂四郎ミステリ傑作選』。最近絶版となっていて非常に寂しかった眠狂四郎が、まさかこのような切り口で! と仰天&感動であります。
 また、ドクロイヤーということか古巣双葉文庫から刊行の中島かずき『髑髏城の七人』、何故か新刊リストでは作者名が横文字のToru Ishiyama『新八犬伝 起』『新八犬伝 承』、その他、新宮正春『芭蕉庵捕物帳』、平岩弓枝『私家本 椿説弓張月』、浮穴みみ『おらんだ忍者・医師了潤 御役目は影働き』とかなりのラインナップ。

 中国ものでは文庫化続行中の北方謙三『岳飛伝 5 紅星の章』のほか、仁木英之『仙丹の契り 僕僕先生』が文庫化。『僕僕先生』は大西実生子の漫画版第3巻も同月に刊行です。また宮崎市定の古典的名著『水滸伝 虚構のなかの史実』も復刊であります。


 そして漫画の方は、何といっても唐々煙『煉獄に笑う』第6巻、『曇天に笑う 外伝』下巻に注目。そして野田サトル『ゴールデンカムイ』第10巻、霜月かいり『BRAVE10 戯』第1巻もやはり必見でしょう。

 新作ではフカキショウコ『鬼与力あやかし控』、崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵)『大江戸国芳よしづくし』が気になるところですが、続巻の方も、吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第5巻、たかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記』第7巻、宮島礼吏『もののて』第3巻、山田秋太郎『墓場の七人』第2巻、大羽快『殿といっしょ』第11巻、竹内良輔『憂国のモリアーティ』第2巻とこちらも相当の数であります。

 また、こちらは新刊か再録ものかはわかりませんが、『お江戸ねこぱんち 花見舟編』の刊行も嬉しいところです。



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2017.01.19

2月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 楽しかった冬休みもあっという間に終わってしまった……と思うと悲しくなりますが、それでも時は流れて2月は目の前。2月は日数が少ないだけに色々と慌ただしいところですが、せめて楽しい本を読んで過ごしたい、というわけで2月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 さて、日数が少ないから、というわけではないと思いますが、残念ながら気になるアイテムの数はかなり少ない2月。
 文庫小説の方では、新作は上田秀人『表御番医師診療禄 9 秘薬』のみという状況であります。

 また、文庫化も、与謝蕪村を主人公とした連作を中心とした折口真喜子『踊る猫』と北方謙三『岳飛伝 4 日暈の章』くらい。
 細谷正充編のアンソロジー『井伊の赤備え』は気になるところですが……


 一方、漫画の方はそれなりの点数。新登場はコーエーテクモのゲームの漫画化である片山陽介『仁王 金色の侍』第1巻くらいですが、荻野真『孔雀王 戦国転生』第4巻、せがわまさき『十 忍法魔界転生』第10巻、武村勇治『天威無法 武蔵坊弁慶』第8巻、戸土野正内郎『どらくま』第5巻、重野なおき『信長の忍び』第11巻、木原敏江白妖の娘』第2巻と、かなり充実のラインナップであります。

 また、長谷川明『戦国外道伝 ローカ=アローカ』第3巻と横山仁『幕末ゾンビ』第3巻は、残念ながらともにこれで完結。特に後者は、あの状況からどうやってあと1巻で終わらせるのか大いに気になるところ。
 その他、沙村広明の新装版『無限の住人』は来月発売の第14巻・第15巻で完結となるほか、ずいぶん久しぶりな気もする大羽快『殿といっしょ』第11巻なども要チェックです。


 ……が、やはり発行点数が少ない2月。新作のチェックももちろんですが、これまで積んだ作品の消化も考えた方がよいかもしれません。



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2017.01.01

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 昨年は諸般の事情でおとなしく過ごしていましたが、今年は「自分の好きなものを好きなように好きだという」という原点に戻り、マイペースでやっていきたいと思います。
 そして何だか毎年同じようなことを言っている気がしますが、今年こそ、今年こそは「入門者向け時代伝奇小説百選」を公開いたしますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 三田主水 拝



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2016.12.23

大年表の大年表更新

 古代から太平洋戦争期までの、ある年に起きた史実上の日本・世界の出来事と、小説・漫画等の伝奇時代劇その他フィクションの中の出来事、人物の生没年をまとめた虚実織り交ぜ年表「大年表の大年表」を更新いたしました。

 今回の更新で追加した作品名は以下の通りです(五十音順順)。
『海鳴り忍法帖』『江戸忍法帖』『エド魔女奇譚』『衛府の七忍』『桜花忍法帖』『黄金の犬』『大奥怨霊絵巻』『鬼神伝 龍の巻』『鬼を飼う』『女賞金稼ぎ紅雀』『影の火盗犯科帳』『かたづの!』『蒲生邸事件』『からくり探偵百栗柿三郎』『完四郎広目手控』『完四郎広目手控 文明怪化』『ガンズ&ブレイズ』『鬼神の如く』『禁裏付雅帳』『空白の桶狭間』『傀儡に非ず』『紅蓮鬼』『クロボーズ』『月蝕 在原業平歌解き譚』『決戦! 熊本城』『御用船帰還せず』『三人孫市』『真田十勇士(松尾清貴)』『忍びのかすていら』『十三人の刺客』『修羅維新牢』『新鬼武者 DAWN OF DREAMS』『新・御宿かわせみ』『戦国ヴァンプ』『大東亜忍法帖』『血鬼の国』『ドナ・ビボラの爪』『天空をわたる花』『天正真田戦記』『天そぞろ』『燈台鬼』『どらくま』『ぬり壁のむすめ』『信長の棺』『信長さまはもういない』『幕末ゾンビ』『箱館売ります』『はごろも姫』『花はさくら木』『叛旗兵』『飛騨忍法帖』『姫神』『日雇い浪人生活録』『風神秘帖』『ふたり十兵衛』『平安もののけバスターズ』『豊饒のヒダルガミ』『魔性納言』『ミスター味っ子 幕末編』『虫封じマス』『室町無頼』『明治・金色キタン』『明治剣狼伝』『ヤマユリワラシ』『雪花の虎』『吉野太平記』『義元謀殺』『よろずや平四郎活人剣』『乱神』『レイリ』『戦国外道伝ローカ=アローカ』『倭国本土決戦』

 その他にも『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』『ウエスタン忍風帖』『王朝の陰謀』『シャーロック・ホームズ 恐怖! 獣人モロー軍団』『シャーロック・ホームズ 神の息吹殺人事件』『シャーロック・ホームズの宇宙戦争』『十五少年漂流記』『書剣恩仇録』『神秘の島』『ソウルエッジ』『ソウルキャリバー』『ソウルキャリバーⅡ』『ソウルキャリバーⅤ』『宝島』『パンの大神』『マイナス・ゼロ』『ヤング・シャーロック ピラミッドの謎』『憂国のモリアーティ』『ライズ・オブ・シードラゴン』』とまあ、なんでもありであります。

 なお、各作品タイトルから、ブログの方での作品紹介記事もしくはamazonの商品ページへのリンクも貼りたかったのですが、さすがに作品数が多すぎるため、今回は断念しております。次回以降にいずれ。

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2016.12.18

1月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 ついに今年も残すところあと2週間ほど。もう過ぎる年のことは忘れて、これから来る新しい年のことを楽しみにしましょう(前向きな後ろ向き)。ということで、2017年の始まりを告げる、1月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 1月のアイテムは数はあまり多くないものの、粒ぞろいの印象。まず文庫小説で何よりも気になるのは、ついに完結の芝村涼也『素浪人半四郎百鬼夜行 拾遺 追憶の翰』であります。「拾遺」というナンバリング(?)が気になりますが、物語の最後を見届けましょう。
 そしてシリーズも佳境に入ってきた長谷川卓『嶽神伝 鬼哭』が上下巻で登場。何やら不穏なタイトルが気になります。

 一方、文庫化・復刊では、吉川英治『江戸城心中』、武内涼『秀吉を討て』第1巻、宮本昌孝『乱丸』全3巻と新旧の名品佳品が並びます。
 またちょっと変化球では岡田秀文の暗黒明治ミステリ『黒龍荘の惨劇』、菊地秀行の平安伝奇『大江山異聞 鬼童子』が。また、北方謙三『岳飛伝 3 嘶鳴の章』も順調に刊行中であります。


 さて、漫画の方も同様に数こそ多くはないもののユニークな作品が並びます。
 楠桂『鬼切丸伝』第4巻、東村アキコ『雪花の虎』第4巻、ほおのきソラ『戦国ヴァンプ』第3巻、宮島礼吏『もののて』第2巻、吉川景都『鬼を飼う』第2巻――

 そんな中でも特に気になるの作品が二つあります。一つは宮川輝『買厄懸場帖九頭竜 KUZURYU』第3巻。これで完結ですが、前2巻と異なり、原作と離れた独自路線に注目……というよりビッグゲスト登場の最終回に驚け!
 そしてもう一つ、殿ヶ谷美由記『だんだらごはん』第1巻はタイトルから察せられるとおり、新選組+料理ものですが、これがかなり面白い。一見際物めいた題材ですが、新選組ものとして見てまずよく出来た作品なのです。

 その他、日本以外を題材とした作品では皆川亮二『海王ダンテ』第2巻、川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第3巻が登場。
 また、沙村広明『無限の住人』新装版も第12巻・第13巻と順調に刊行を続け、終盤にさしかかっています。



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2016.12.04

シミルボンにレビューを投稿していました

 実はこの数ヶ月間、本のレビューやコラムの投稿サイト「シミルボン」に、レビューを投稿していました。今年の5月にも投稿していたのですが、今回は三ヶ月弱の比較的長期にわたり投稿させていただきました。と言っても内容的には新規ではなく、このブログに以前投稿した記事の再録という形になります。

 このシミルボンというサイトの紹介文を引用すれば、「ユーザーの皆さまが “いい本”を互いに教えあったり、好みの“読書人”に出合ったりすることのできる、プラットフォームです。」とのことで、つまりは口コミサイトということになるでしょうか。
 こうした本の口コミサイトは、以前から幾つもありましたが、私がシミルボンを面白いと思ったのは、その形式がかなり改まったものであったからと言いましょうか……冒頭にレビューやコラムと書いたように、単純な投稿よりもある程度かっちりした、投稿者の顔がわかるようなシステムであった点です。

 このブログはこのブログでもちろんそれなりにかっちりとしたもののつもりですが、あくまでも個人ブログとして、気安さというか、良くも悪くも自由度があります。それに対して、投稿者が皆同じ形で投稿するシミルボンに記事を投稿してみるのもよい刺激になるのではないか……と思ったのです。
 幸い、このブログからの再録でもOKとのことでしたので、宣伝になるかと思い(まァこちらの方が大きな理由ですが)、投稿してみた次第です。

 ただもちろん漫然と再録しても私もご覧になる方も面白くない。再録するのであれば、その価値がある作品を、そしてそれなりに自分でも少しはまともに書けたかな……という記事を再録することにしたのですが、しかしこれが実は大変でした。
 何しろ読み返してみれば、その時はいいことを書いたつもりでも、誤字脱字が多かったり、論旨一貫してなかったりともうガタガタ。こんなものをそのままコピペしたらいい物笑いだ、と青くなって、自分の文章を読み返して、かなり手を入れる羽目になりました。

 上で述べたようにやはり個人ブログゆえの気安さ、油断があったということでしょうか、これまでこんな文章を読まされてきた方々には大変申し訳ないと頭を下げつつ、改訂版として投稿しました。
 そこまで言うのであればブログの方も修正した方が良さそうですが、これはもう、自戒を込めて残すこととさせていただきました。(ただ一つ、明らかに元の作品に対する事実誤認、大きなネタバレがあった記事については、ブログの方も修正しています。作品タイトルの方はご勘弁を……)


 と、こちらの事情の話ばかりになってしまい恐縮ですが、やはり他の読者の方々、それも少なからずプロの方がいる場にレビューを投稿するのはよい勉強になりました。まあ普段が普段だからして読む方を選ぶ記事ばかりになってしまったのは、まあこれはもう仕方ない。
 何はともあれ、また機会があればレビューを投稿(再録)したいと思っておりますので、その際はご笑覧いただければと思います。少なくともその時には、最初の版よりはマシなものになっているかと思いますので――



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