2018.07.08

8月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 本当にあっという間に梅雨が終わり、暑い暑い夏が来て――そしてもう8月は目の前。8月はお盆休みがあるので新刊があんまり――と思っていたら、今年の8月は頑張った! というわけで、かなりの充実ぶりの8月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 いつもはこの記事では新作を先に紹介し、次いで復刊という順番なのですが――今回だけはそれを変えます。
 何しろ、霜島けいの名作『のっぺら』が、光文社文庫から復刊されるのですから!

 パラレルではない正真正銘の(?)江戸時代にのっぺらぼうの同心が存在、江戸を守るために活躍していた――という本作は、廣済堂のモノノケ文庫で刊行され、第2弾まで発表されたもののレーベルが消滅して中絶した状態。しかし先日、細谷正充編のアンソロジー『あやかし』にその一部が収録され、改めてその面白さが知られることとなりました。
 今回の復刊にはそうした流れが作用しているのではないかと思いますが、理屈はともかく実にめでたい! この機会に、ぜひ未読の方もご一読をお願いします。

 さて『のっぺら』は光文社文庫からの刊行ですが、同じ光文社文庫からはアンソロジー『忍者大戦 黒ノ巻』が登場――ってこれは一体!? 再録なのか書き下ろしなのかもわかりませんが、忍者が活劇する内容なのは間違いないでしょう。そして「黒ノ巻」というからにはおそらく……

 その他新刊文庫では、伽古屋圭市の大正ミステリ『ねんねこ書房謎解き帖 文豪の尋ね人』、芝村凉也のおそらく討魔戦記第4弾『穢王』が要チェックです。
 また復刊・文庫化では仁木英之の最初期作品『飯綱颪』をはじめ、今野敏『サーベル警視庁』、高橋克彦『舫鬼九郎 4 鬼九郎孤月剣』、築山桂『左近浪華の事件帖 1 遠き祈り』『2 闇の射手』が登場。『左近浪華の事件帖』は、先に文庫化された『緒方洪庵浪華の事件帖』舞台化効果でしょうか。ありがたいことです。

 また、中国ものでは北方謙三の大水滸第三部『岳飛伝』の読本として『盡忠報国 岳飛伝・大水滸読本』が登場。そうか、このタイトルがあったか……

 さらに、単行本の方では戦前が(戦前も)舞台のミステリが二作。作者のシリーズキャラクターの一人・那珂一兵が戦前の東京を舞台に活躍する辻真先『深夜の博覧会』、そして江戸・戦前・戦後の東京を舞台に古今の名探偵たちが集結する芦辺拓『帝都探偵大戦』と、どちらも必見であります。


 そして漫画の方ですが――個人的に一番楽しみなのは、都戸利津『嘘解きレトリック』第10巻。これで完結なのは悲しいような、しかし嬉しいような……素晴らしい結末に期待します。

 その他もかなり豪華なラインナップ。吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第12巻、賀来ゆうじ『地獄楽』第3巻、せがわまさき『十 忍法魔界転生』第13巻、シヒラ竜也『バジリスク 桜花忍法帖』第4巻、北崎拓『ますらお 秘本義経記 波弦、屋島』第3巻、重野なおき『信長の忍び』第14巻、たかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記』第10巻、響ワタル『琉球のユウナ』第2巻――いやすごい量です。

 また、海外もの(というかアジアもの)では伊藤勢『天竺熱風録』第4巻、瀬下猛『ハーン 草と鉄と羊』第3巻が登場します。

 ちなみに先月も紹介したような気がするゆうきまさみ『新九郎、奔る!』第1巻と睦月れい『空海 KU-KAI』下巻は、一月延期で8月発売となったようです(しかも同日発売)。



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2018.06.10

7月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 初夏らしく気持ちのよい日が続いていたと思えばあっという間に暑くなり、気が付けば梅雨入り。もう今年も半分が過ぎようとしているというのが恐ろしいですが、時間が流れれば新刊が出る、という訳の分からない理屈で乗り切りたいと思います。というわけで7月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 と言いつつ、この数ヶ月にも増して新刊の刊行が少ない7月。

 そんな中でも文庫新刊で注目は、何といっても、タイトルの時点で気になる第二部完結の小松エメル『一鬼夜行 鬼の嫁取り』であります。
 その他にも廣嶋玲子『妖怪の子預かります 6 猫の姫、狩りをする』、瀬川貴次『百鬼一歌 都大路の首なし武者』と、こちらも楽しみなシリーズ最新巻が並びます。

 そして相変わらず好調の上田秀人は、おそらく聡四郎巡検譚の第2巻『検断(仮)』と――なんと『維新始末 闕所物奉行裏帳合 外伝』が登場。確かに幕末が舞台となってもおかしくない作品でしたが、さて何が描かれるのか非常に楽しみです。

 その他文庫化としては『決戦! 川中島』、さらに内容は不明ですが、未文庫化作品のコンスタントな刊行が続く岡本綺堂の『人形の影』も気になります。


 そして漫画の方もこれまた数が少ないのですが――何といっても注目は、数十年来の早雲ファンという噂のゆうきまさみ『新九郎、奔る!』第1巻。
 また、三度目の正直(いや、原作者は違いますが)かもしれない野口賢『新選組リベリオン』第1巻も要チェックです。

 その他、灰原薬『応天の門』第9巻、中丸洋介『我間乱 修羅』第2巻、睦月れい&夢枕獏『空海 KU-KAI』下巻と続巻が続きますが、川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第9巻、真刈信二&DOUBLE-S『イサック』第4巻、相模映『倫敦塔の鵺』と、世界史ものも気になる作品が並ぶところです。



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2018.05.14

6月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 長かったはずのゴールデンウィークもあっという間に終わってしまい、次の連休はいつだっけ、と思ってもまだ当分先――という残酷な現実を紛らわせてくれるのはやはり物語の楽しさであります。というわけで6月の時代伝奇アイテム発売スケジュールをお送りします。

 とはいうものの、正直なところ、5月ほどではないにせよ、アイテムの発売は少な目の6月。

 そんな中、文庫小説の新刊で輝きを放つのは、躍進著しい鳴神響一の『能舞台の赤光 多田文治郎推理帖』。前作『猿島六人殺し』が実にユニークな時代ミステリだっただけに、大いに楽しみであります。

 そして文庫化の方では、木下昌輝の幕末伝奇ホラー連作『人魚ノ肉』、森谷明子の源氏物語ミステリ三部作の三作目、『望月のあと 覚書源氏物語『若菜』』に注目。
 また再刊の方では、シリーズ第2作の柴田錬三郎『眠狂四郎独歩行』上下巻、作者の「秘剣」シリーズの中でも屈指の名作である戸部新十郎『秘剣水鏡』と来て、柳蒼二郎『風の忍び 六代目小太郎(仮)』のタイトルが!

 吉原に潜んで江戸を守る六代目風魔小太郎と仲間たちを描く忍者アクションの快作であった本作、学研M文庫で刊行されていたものですが、復刊にせよ続刊にせよ、こうして再びお目にかかれるのはまことにありがたいお話です。

 そしてもう一冊気になるのは、たかぎ七彦の原作を銅大が小説化した(と思われる)『アンゴルモア 異本元寇合戦記』。原作漫画のアニメ化に合わせての刊行かと思いますが、展開中の物語をどのようにまとめてくるのか、楽しみであります。


 一方、漫画の方はいずれもシリーズものの続刊ですが、これはこれでかなりのラインナップ。

 楠桂『鬼切丸伝』第6巻、村田真哉『蝶撫の忍』第2巻、にわのまこと『変身忍者嵐X』第2巻、賀来ゆうじ『地獄楽』第2巻、岡田屋鉄蔵『MUJIN 無尽』第5巻、碧也ぴんく『星のとりで 箱館新戦記』第2巻、野田サトル『ゴールデンカムイ』第14巻、吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第11巻、皆川亮二&泉福朗『海王ダンテ』第5巻……

 と、舞台となる時代順に並べてみましたが、かなりバラエティに富んでいるのは一目瞭然。いずれも続きが気になる作品ばかりで、これは全て要チェックであります。



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2018.04.09

5月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 今年が始まってもう三分の一近くが過ぎ、咲いたと思ったらもう桜が散り――と、時間の流れの早さを感じる今日この頃ですが、しかしゴールデンウィークがあとわずかなのは嬉しいところ。しかし休みが多いと本が出なくて――そんな痛し痒しの5月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 というわけで、本当にちょっと悲しいくらい新刊が少ない5月。もちろん内容の方は粒選りなのですが……

 まず文庫小説の方では、好調シリーズ第5弾の上田秀人『日雇い浪人生活録 5 金の邀撃』が登場。また『暗夜鬼譚』文庫化も好調のようで何よりの瀬川貴次『ばけもの好む中将』も第5弾が刊行されます。
 また、これは確か4月の新刊予定にも入っていた気がしますが、霜島けい『九十九字ふしぎ屋商い中 もののけ三昧(仮)』が――シリーズ第4弾、巻を追うごとに面白くなるので、早く読みたいところです。

 そして文庫化・復刊では、あさのあつこ『闇に咲く おいち不思議がたり(仮)』、シリーズ最終巻の輪渡颯介『夢の猫 古道具屋皆塵堂』、完結も間近な仁木英之『恋せよ魂魄 僕僕先生』が並びます。

 また、これは架空歴史ものになるかと思いますが、乾緑郎『機巧のイヴ』の続編がいきなり文庫で登場。あの世界を、あの物語をどのように受け継ぐのか楽しみです。


 また、漫画の方では、これはこれで面白くなってきたシヒラ竜也『バジリスク 桜花忍法帖』第3巻、おそらくこれで完結の朝日曼耀『戦国新撰組』第3巻、好調に巻を重ねる梶川卓郎『信長のシェフ』第21巻と吉川景都『鬼を飼う』第4巻が発売。
 その他、連載レースを乗り越えて連載されたという黒川こまち『お江戸の神様』も気になるところです。

 また、復活してから快調な『お江戸ねこぱんち』も新巻が登場で、こちらも大いに楽しみであります。


 というわけで少々寂しい5月の時代伝奇アイテム。空いた時間は過去の作品に親しむとしましょうか……



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2018.03.17

4月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 恐ろしいことに今年ももう3月半ば。そして嬉しいことにもう春も目前――ということで、まだ年度末の忙しい時期の真っ盛りですが、新しい季節の訪れはやはり心が弾みます。というわけで4月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 と、心を弾ませつつ、刊行点数自体はあまり多くない4月。特に漫画の方はかなり寂しいのですが――文庫小説の方は気になる作品が並びます。

 まず注目は、最近新たな分野への進出も目立つ鳴神響一の『謎ニモマケズ 名探偵 宮沢賢治』。宮沢賢治を探偵とした作品はほかにもありますが、さて本作はどうでしょうか。その他、同じ作者ではガラリと雰囲気の異なる『おいらん若君』も同じ月に刊行されます。
 また、山本巧次の新作は、鉄道探偵に続き『軍艦探偵』とのこと。こちらも気になるところです。

 そしてシリーズものの新作では、霜島けい『九十九字ふしぎ屋商い中 もののけ三昧(仮)』と芝村凉也『討魔戦記 魔兆』の、ベクトルは全く異なるものの、どちらも優れた時代怪異譚シリーズの最新巻が登場です。
 その他、上田秀人『禁裏付雅帳 6 相嵌』、さとみ桜『明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業』第3巻も楽しみなところです。

 また新装版・文庫化では、なんといっても築山桂の『緒方洪庵浪華の事件帳』の『禁書売り』『北前船始末』の二部作が嬉しい。舞台化に合わせてかと思いますが、私も大好きな作品だけに、これを期に少しでも多くの方が手に取ってくれればと思います。
 そしてこちらは文庫ではありませんが、同じ作者の新作『近松よろず始末処』は、あの近松門左衛門が探偵事務所を開くという極めてユニークな作品。絶対おすすめです。

 その他には風野真知雄『卜伝飄々』、奥山景布子『太閤の能楽師(仮)』が気になる処であります。


 そして漫画の方は、冒頭に述べたとおり、3月に比べるとかなり寂しい点数。

 しかしその中でも絶対注目は、web連載開始時から話題の忍者活劇+宝探し+デスゲームな賀来ゆうじ『地獄楽』第1巻。
 また、『八百万』以来のコンビとなるみもり&畠中恵『しゃばけ』第1巻も、原作ファンとしては楽しみなところです。

 その他、上条明峰『小林少年と不逞の怪人』第2巻、黒乃奈々絵『PEACE MAKER 鐵』第14巻、魅月乱『鵺天妖四十八景』第2巻、中国ものでは大西実生子&仁木英之『僕僕先生』第4巻、川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第8巻が登場。
 なお、『鵺天妖四十八景』と『僕僕先生』は、残念ながらこれが最終巻とのことです。



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2018.03.12

時代伝奇大年表 更新

 古代から太平洋戦争期までの、ある年に起きた史実上の日本・世界の出来事と、小説・漫画等の伝奇時代劇その他フィクションの中の出来事、人物の生没年をまとめた虚実織り交ぜ年表「時代伝奇大年表」を更新いたしました。

 今回の更新で追加した作品名は以下の通りです(登場順)。
『龍帥の翼』『天竺熱風録』『妖曲羅生門』『花天の力士』『封魔鬼譚』『百鬼一歌 月下の死美女』『室町繚乱』『はぐれ馬借』『琉球のユウナ』『文学少年と書を喰う少女』『虎の牙』『ザビエルの首』『嶽神伝 鬼哭』『金色機械』『暗殺者、野風』『紅城奇譚』『零鴉 Raven 四国動乱編』『天翔のクアドラブル』『駒姫 三条河原異聞』『殺生関白の蜘蛛』『敵の名は、宮本武蔵』『仁王』『変身忍者嵐Χ』『雀と五位鷺推当帖』『とっぴんぱらりの風太郎』『イサック』『天の女王』『人造剣鬼』『野獣王の劍』『半百の白刃』『彩は匂へど』『黄金の剣士』『くのいち小桜忍法帖』『鉄の王』『猿島六人殺し』『空蝉の夢』『縁見屋の娘』『名刀月影伝』『コランタン号の航海』『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末』『北斎に聞いてみろ』『躍る六悪人』『忍者黒白草紙』『シノビノ』『慶応三年の水練侍』『監獄舎の殺人』『さなとりょう』『木足の猿』『刑事と怪物』『義経号、北冥を疾る』『るろうに剣心 北海道編』『書楼弔堂 炎昼』『清太郎出初式』『蜃気楼の王国 琉球王の陵』『サーベル警視庁』『冥都七事件』『地底獣国の殺人』『帝都大捜査網』『WHO FIGHTER』『あじあ号、吼えろ!』

 その他にも
『神曲』『忍者戦隊カクレンジャー』『七つ石の宝石』『魔女王の血脈』『ワンダーウーマン』『シルバー假面』『D坂の殺人事件』『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』『怪人二十面相』『狂気の山脈にて』『双亡亭壊すべし』『時間からの影』『ABC殺人事件』『機神兵団』『ジョーカー・ゲーム』『ザ・キープ』『キャプテン・アメリカ』『リーンの翼』『終戦のローレライ』
を追加しています(なお、『D坂の殺人事件』『怪人二十面相』は『明智小五郎読本』の説に依りました)。

 追加作品は近現代のものが特に多くなりましたが、追加作品以外もほぼ全面的に文章を見直しております。

 なお、各作品タイトルから、ブログの方での作品紹介記事にリンクを張るのは今回も断念……今後何とか頑張ります。



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2018.02.11

3月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 今年も早くも1/12が、いや1/6が過ぎようとしている状況に目眩がしますが、しかし春が近づいているのは嬉しいことであります。社会人は年度末で何かと忙しい時期ですが、新しい季節に期待に胸膨らませつつ、3月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 といいつつ、文庫小説は寂しい状況。
 一番の注目は、この春新作が連続刊行される平谷美樹のシリーズ第3弾『江戸城御掃除之者! 切磋琢磨』。
また、同じ月に『町奉行内与力奮闘記 6 雌雄の決』も発売される上田秀人は、同時に刊行される『妾屋の四季』が、『妾屋昼兵衛』シリーズとの関わりが気になるところです。

 そして復刊の方では、まず間違いなくベッキー主演のドラマ化効果で山田風太郎『忍法双頭の鷲』が登場。ドラマの方は全く違った内容になりそうですが……
 また、決戦シリーズからは『決戦! 本能寺』が文庫化。そして北方謙三の大水滸伝シリーズも、『岳飛伝 17 星斗の章』でついに完結です。

 一方気になるのは、第9回角川春樹小説賞の最終候補作となった高城亞樹『宿儺村奇譚(仮)』。タイトルを見た限りでは伝奇もののようですが……
 もう一つ、高橋由太『もののけ本所深川事件帖 オサキはおしまい』は、タイトルを見た限りではシリーズ最終巻。ある意味、妖怪時代小説ブームの終わりを象徴しているという印象もあります。


 そして漫画の方では冬目景『黒鉄・改 KUROGANE-KAI』第1巻が初登場。あのいろいろな意味で流浪の存在だった黒鉄が復活であります。

 そしてシリーズの続巻では、そういえばアニメ化も近いたかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記』第9巻、大河ドラマを見ていても誤チェストという言葉がちらつく山口貴由『衛府の七忍』第5巻、ついに二桁突入の吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第10巻、そしていよいよクライマックスの野田サトル『ゴールデンカムイ』第13巻、新章突入もめでたい大柿ロクロウ『シノビノ』第3巻、が登場であります。

 その他、原哲夫『いくさの子 織田三郎信長伝』第11巻、新井隆広『天翔のクアドラブル』第4巻、重野なおき『信長の忍び』第13巻、唐々煙『煉獄に笑う』第8巻と、信長ネタが偶然ながら重なりまくったこれらの作品も楽しみなところです。



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2018.01.14

2月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 短かったとはいえ楽しかった年末年始のお休みも終わってはや一週間あまり。今から次の年末年始を楽しみにしたいところですが、その前に毎月の新刊を楽しみにすることにしましょう。特に今年の2月は、短いにもかかわらず結構な充実ぶりで――というわけで2月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 2月の文庫は、新刊・文庫化と隙の無いラインナップ。
 まず新刊では、平谷美樹の久々の義経もの『義経暗殺』と、菊地秀行の剣豪もの『野獣王剣 柳生一刀流(仮)』(1月発売予定だった気も……)に注目。
 さらに新美健『焔の剣士 幕末蒼雲録』、峰守ひろかず『大正フォークロア・コレクターズ(仮)』も楽しみなところです。

 そして文庫化では、岡田秀文の名探偵月輪シリーズ第3弾『海妖丸事件』、風野真知雄の怪作『密室本能寺の変』、そして谷津矢車のデビュー作『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』が登場。

 さらに、集英社文庫での復刊が続いてとても嬉しい瀬川貴次『暗夜鬼譚 3 夜叉姫恋変化』をはじめ、岡本綺堂『岡本綺堂読物集 6 異妖新篇』、北方謙三『岳飛伝 16 戎旌の章』と続きます。


 そして漫画の方では、いよいよ1月からアニメもスタートしたシヒラ竜也『バジリスク 桜花忍法帖』第2巻と、その前作の作画者・
せがわまさき『十 忍法魔界転生』第12巻が登場。
 また、夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の映画版の漫画化である睦月れい『空海 KU-KAI』上巻も注目(大西版は……)。

 そして嬉しいような悲しいような気持ちなのは、碧也ぴんく『義経鬼 陰陽師法眼の娘』第6巻、樹なつみ『一の食卓』第6巻、杉山小弥花『明治失業忍法帖 じゃじゃ馬主君とリストラ忍者』第11巻と、3作品の最終巻が刊行されること。
 どの作品も大変楽しませていただけに、最後まで見届けたいと思います。

 その他、新井隆広『天翔のクアドラブル』第3巻、木原敏江『白妖の娘』第3巻、永尾まる『猫絵十兵衛御伽草紙』第19巻、伊藤勢『天竺熱風録』第3巻、かどたひろし『勘定吟味役異聞』第3巻と並び、小説以上に漫画の充実ぶりに驚かされる2月。

 もう一つ、『お江戸ねこぱんち 梅の花編』も必見であります。



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2017.12.10

2018年1月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 もういくつねるとお正月――という歌詞がいよいよ現実味を増してきた今日この頃。今年は終わってしまいますが、来年になれば来年の1月の新刊が出る――ということで、それを楽しみに頑張りましょう。前向きか後ろ向きかわかりませんが、2018年1月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 まず文庫小説、何と言っても注目は上田秀人『水城聡四郎、隠密剣(仮)』であります。タイトルからして水城聡四郎ものの第3シリーズかと思いますが、さて次はいかなる厄介事に巻き込まれるのでしょうか。
 また、光文社のwebサイトで連載されていたものが一冊にまとまった菊地秀行『柳生一刀流(仮)』も大いに気になるところです。

 その他、シリーズものの新刊では一色美雨季『浄天眼謎とき異聞録』第3巻(仮)、廣嶋玲子『妖怪の子預ります 5 妖怪姫、婿をとる』が登場します。

 また、内容がわからないものの、作者が過去にコバルト文庫で室町伝奇ものを発表していたことから注目したいのが阿部暁子『室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君』です。
 さらに、前月に突然『信長を騙せ 戦国の娘詐欺師』が復刊した富田祐弘の『忍びの乱蝶』はおそらく新作と思われ、こちらも気になるところであります。

 一方、文庫化・復刊では折口真喜子『恋する狐』、翔田寛『影踏み鬼』新装版、矢野隆『凛と咲きて(仮)』と並びます。
 また、文庫オリジナル編集の笹沢左保『流れ舟は帰らず 木枯し紋次郎ミステリ傑作選』は、以前眠狂四郎もので編まれた時代ミステリ傑作選の第2弾といったところで、こちらも楽しみな企画であります。

 その他、中国ものでは井波律子訳『水滸伝』第5巻、北方謙三『岳飛伝 15 照影の章』、八木原一恵『封神演義 後編』が登場。
 さらに、最近戦前の作家の作品を集中的に復刊している河出文庫から、今度は小栗虫太郎『人外魔境』が刊行されるのも楽しみなところです。


 一方、漫画の方はかなり寂しい状況。新登場は村田真哉『蝶撫の忍』第1巻くらいでしょうか。

 その他、シリーズものの新刊では、琥狗ハヤテ『ねこまた。』第4巻、玉井雪雄『本阿弥ストラット』第3巻、川原正敏『龍帥の翼 史記留侯世家異伝』第7巻、皆川亮二『海王ダンテ』第4巻が気になるところであります。



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2017.11.12

12月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 さて、泣いても笑っても今年も残すところあとわずか。本当にあっという間の一年でしたが、最後はちゃんと面白い本を読んで笑っていたい――というわけで、2017年を締めくくる12月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 と言いつつ、刊行点数的にはさほど多くない12月。少々寂しくはありますが、新刊・文庫化等、気になる作品は決して少なくありません。

 まず文庫新刊では、大活躍だった今年を締めくくる平谷美樹のシリーズ第3弾『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 唐紅色の約束』が登場。また、期待のシリーズの続巻である芝村凉也『討魔戦記 2 楽土』が登場であります。

 さらに平山夢明の時代怪談第2弾『大江戸怪談どたんばたん 魂豆腐』(ずいぶん刊行が早いと思いきや、前作同様、半分は既刊の再録のようですが……)、その他上田秀人『百万石の留守居役 10 忖度』と並びます。

 また、文庫化では戸部新十郎の名作『伊東一刀斎』をはじめとして、畠中恵『うずら大名』、廣嶋玲子『鳥籠の家』(単行本時のタイトルは『鵺の家』)、単行本は大分以前に刊行された富田祐弘『信長を騙せ 戦国の娘詐欺師』、堀川アサコ『芳一』と、なかなかのラインナップであります。

 また、中国ものでは井波律子訳『水滸伝』第4巻、北方謙三『岳飛伝 14 撃撞の章』と来て、八木原一恵訳『封神演義』前編が刊行。封神演義は以前出たものの再刊かと思いますが、再アニメ化合わせでしょうか。


 そして漫画の方では、個人的には今年の台風の目だった吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第9巻、8年ぶりに復活した森美夏&大塚英志『八雲百怪』第4巻、いよいよアニメ化も近づいてきた野田サトル『ゴールデンカムイ』第12巻に注目。

 その他、灰原薬『応天の門』第8巻、大柿ロクロウ『シノビノ』第2巻、梶川卓郎『信長のシェフ』第20巻、寺沢大介『ミスター味っ子 幕末編』第2巻といった作品も気になるところであります。



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