2012.04.30

5月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 年度も改まってはや一月。今年は随分と暖かくなるのが遅くてやきもきしましたが、だんだんと初夏らしい空気になって来ました。5月は連休があるのは嬉しいのですが、しかしその分新刊が少なく…と思いきや、嬉しいことにかなりの充実ぶり。
 これで5月病も怖くない? 5月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 さて、嬉しい驚きが続く5月の文庫新刊。
 まず最初に驚いたのは、風野真知雄の「象印の夜 新・若さま同心徳川竜之助」。言うまでもなく「若さま同心徳川竜之助」は昨年完結した人気シリーズですが、あのラストからどう繋げるのか、大いに気になります(amazonの紹介を読む限りでは、続編というより、最終巻エピローグまでの間の話のように見えますが…)

 そしてまた次の嬉しい驚きは朝松健の久々の新刊「百鬼夜行に花吹雪(仮)」。内容は不明ですが、タイトル的に妖怪もの…ではないでしょうか。
 同じ5月には高橋由太「もののけ本所深川事件帖 オサキ、江戸の歌姫に会う」、そしてタイトル・内容は不明ながら作者的にあやしい(?)小松エメルの新刊など、妖怪ものが人気ですが、大ベテランの参戦が大いに楽しみです。

 その他新刊では上田秀人「女の陥穽 御広敷用人大奥記録 1」、仲町六絵「夜明けを知らずに 天誅組余話」 が気になるところです。

 そしてまた文庫化の方でも嬉しい驚き。まずはポプラ文庫ピュアフルで越水利江子の「忍剣 花百姫伝」が刊行開始。冷静に考えれば出版社は同じなのですが、文庫化はありがたいお話です。
 そしてもう一つ、長谷川卓の「嶽神忍風」が「嶽神」のタイトルで文庫化されるのも嬉しい。最近では奉行所ものがメインの作者ですが、こちらはデビュー以来得意としていた山の民を主人公に据えた冒険活劇です。


 さて、漫画の方はシリーズものの新刊ばかりですが、とにかく点数が多い。

 河合孝典「石影妖漫画譚」7、武村勇治「義風堂々!! 直江兼続 前田慶次酒語り」4、宮永龍「伊達人間」4、沙村広明「無限の住人」29、ながてゆか「蝶獣戯譚Ⅱ」2、霜月かいり「BRAVE10 S」2、ゆづか正成「海賊伯」2、岡村賢二「新・影狩り」2などなど…いやはや、すごい点数です。

 また、最近はゲスト出演も忙しい大羽快「殿といっしょ」7も楽しみであります。


 最後に、角川文庫では坂口安吾の「続 明治開化 安吾捕物帖」が刊行。角川文庫版の正編では全編収録されていなかった残りが収録されているものと思われますが、解説が「UN-GO」の脚本を担当の會川昇というのも注目です。
 まだ同じ月には漫画版「UNーGO 因果論」も刊行されるのが面白いですね。



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2012.04.16

作品集成更新

 このブログ・サイトで扱った作品のデータを収録した作品集成を更新しました。本年1月から3月までのデータを追加・修正しています。
 今回も更新にあたっては、EKAKIN'S SCRIBBLE PAGE様の私本管理Plusを使用しております。

 なお、今回からいくつかのシリーズ作品について、各巻のタイトルごとではなく、シリーズタイトルで登録を行う形に修正しました。
 具体的には「若さま同心徳川竜之助」「妻は、くノ一」「お髷番承り候」「闕所物奉行 裏帳合」「織江緋之介見参」「勘定吟味役異聞」「奥右筆秘帳」の各シリーズについて、修正を行いました。

 一巻完結の連作長編と複数巻にまたがる大長編の中間的作品について、上記の修正を行った次第です。
 今後も様子を見て、適宜修正を行っていく予定です。

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2012.03.29

4月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 今年は寒さが長引いて、なかなか季節の花が咲かないのが寂しいところですが、それでも早いものでもう4月。新年度の幕開けです。新年度が素敵なものになりますように…と願いつつ、それとはあまり関係ない感じですが4月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 4月の文庫新刊は、それなりの充実度であります。
 まず注目は三ヶ月連続刊行のラスト、千野隆司「戸隠秘宝の砦 第三部 光芒はるか」であることは間違いありません。堂々と時代伝奇小説を謳った、その結末を楽しみにしたいと思います。

 また、タイトルは未定ですが「お髷番承り候」シリーズ第4巻が刊行される上田秀人は、同じ4月に「軍師の挑戦 上田秀人初期作品集」が発売されるのが要注目。おそらくは桃園文庫のアンソロジーに収録されていた作品が収録されるのではないかと睨んでいますが…

 さらに気になるのは、上下巻で刊行の大久保智弘「炎の砦」。内容は不明であり、伝奇ものではない可能性もありますが、この作者であればおそらく伝奇ものでしょう。時代小説大賞を受賞した「水の砦」と呼応するようなタイトルだけに、要注目です。

 その他新刊としては、タイトル未定ですが早見俊の「ご落胤隠密金五郎」シリーズ最新巻、相変わらず月刊ペースの高橋由太「妖し怪しの花幽霊(仮) つばめや仙次 ふしぎ瓦版」、風野真知雄の「姫は、三十一」シリーズ第2弾が控えています。
 文庫化・再刊では、先日続編がノベルズ化された宮部みゆき「おそろし 三島屋変調百物語」、そして名作の復刊が続くコスミック時代文庫からは、南條範夫「月影兵庫 上段霞切り(仮)」が登場です。


 さて、漫画の方は少々おとなしめの印象ですが、その中で注目はリイド社の新刊。3月に前作の新装版が刊行された、ながてゆか「蝶獣戯譚Ⅱ」第1巻、何とも妙な味わいの西風「新鋭時代劇集 忍者猿飛」第1巻、そして惜しくも先日連載終了した長谷川哲也「陣借り平助」第2巻と、気になる作品が並んでいます。

 その他チェックしておきたいのは、金田達也「サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録」第5巻、武村勇治「義風堂々!! 直江兼続 前田慶次酒語り」第4巻、このところ刊行が続いていた小学館の復刻名作漫画シリーズの一冊である横山光輝「時代劇傑作集 火盗斬風録」あたりでしょうか。

 なお、3月に発売と書きました森田崇「アバンチュリエ」第3巻は、4月発売が正しいとのこと。訂正させていただきます。



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2012.02.26

3月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 気がつけば寒い冬も終わりに向かい、あっという間に春はもう目の前。あれから一年、本当にあっという間のことでした…ありがたいことに、来月もたくさんの時代伝奇ものが待っていてくれます。
 というわけで、2012年3月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 3月の小説(文庫)は、シリーズものの最新巻が中心の印象。

 堂々と伝奇時代小説を謳って2月から連続刊行がスタートした千野隆司「戸隠秘宝の砦 2 気比の長祭り」、いよいよシリーズ完結? の高橋由太「ちょんまげ錬金術師 ぽんぽこ もののけ江戸語り」、二度あることは三度ある、嬉しい再会の小松エメル「花守り鬼 一鬼夜行」、快調シリーズの最新巻の瀬川貴次「鬼舞 見習い陰陽師と爛邪の香り」…硬軟取り混ぜて楽しみな作品ばかりであります。

 そして復刊の方では、先々月に新装版が刊行された「剣豪将軍義輝」の外伝集である宮本昌孝「将軍の星 義輝異聞」がまず目に止まりますが、忘れてはいけないのは角川文庫の山田風太郎コレクションで登場の「柳生忍法帖」。私が個人的に最も愛する作品であります。これを読まずして柳生十兵衛を語るなかれ! というのは決して過言ではありません。

 また、日本以外を舞台とした作品では、銀牌侠三度見参の秋梨惟喬「もろこし桃花幻」、今度はギリシアファンタジーの仁木英之「魔神航路 肩乗りテューポーンと英雄船(仮)」に注目でしょう。


 そして漫画の方も、やはりシリーズものの最新巻が中心です。

 現在続編も連載中のながてゆか「蝶獣戯譚」の新装版全2巻(前作が出るということは、当然続編もちゃんと単行本されるんですよね?)、四コマギャグの皮を被った本格派の重野なおき「信長の忍び」5、明治時代の琵琶湖を舞台とした伝奇活劇である唐々煙「曇天に笑う」3、何故かショタっ子近藤勇が活躍する森田滋「新撰組秘闘 ウルフ×ウルブズ」2…どれも個性的で、フレッシュな作品ばかりであります。
 ちなみに「信長の忍び」と同時に「戦国雀王のぶながさん」も単行本化。タイトルを見れば内容は一目瞭然(?)だと思いますが、そういう作品であります。こちらも楽しみ。

 楽しみといえば、早くも第4弾となる「お江戸ねこぱんち」が登場します。「ねこぱんち」誌の作家陣による時代猫アンソロジーコミック、猫好きで時代もの好きには見逃せません。

 そしてこちらも日本以外を舞台とした作品としては、ついに最終巻の中道裕大「月の蛇 水滸伝異聞」7、いよいよあの探偵が登場して盛り上がる森田崇「アバンチュリエ」3は読まなくては。

 また、文庫化では、「るろうに剣心」「あずみ」「殷周伝説」と大河シリーズが順調に巻を重ねております。


 映像作品の方では、先日放送されたばかりの「必殺仕事人2012」が、「必殺仕事人2010」とカップリングで登場。
 また、アニメの方では、実写版公開も間近となってきた「るろうに剣心」の新京都編 前編が発売であります。

 そして武侠方面では「小李飛刀」のDVD-BOXが個人的に気になるところ…


 最後にゲームでは、時代ものとかそういう枠を軽く飛び越えた異次元アイテムとして、やはり「ポケモン+ノブナガの野望」が気になるところですが…



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2012.01.29

2月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 先日新年を迎えたと思えば、もう2月は目の前に。2月は日にちが少ないので発売点数も少ない…ということはなく、それなりに充実していてホッとした2月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 文庫時代小説については、今年も活躍間違いなしの上田秀人の「闕所物奉行 裏帳合」シリーズ第6弾「奉行始末」が、何となくラストっぽい雰囲気のタイトルでやはり気になるところ。
 また、これまで捕物帳メインのイメージがあった千野隆司がバリバリの時代伝奇を書いた「戸隠秘宝の砦」も楽しみです。

 そして何よりも、左近殿の活躍再び! ということで築山桂の「左近 浪華の事件帳」シリーズ第2弾「闇の射手(仮)」は、何を置いてもチェックしたいところです。

 その他、おかしな妖怪退治のエキスパートが活躍する佐々木裕一「もののけ侍伝々」の第2弾「蜘蛛女」や、早くも第3巻登場の浅生楽「桃の侍、金剛のパトリオット」も注目。
 また、解説本としては多田克己の妖怪概説本「幻想世界の住人たち 日本編」の文庫化も気になります。初版が1990年というのはいささかショックですが…

 また、文庫以外では、なんと言っても仁木英之の「くるすの残光」の続編「月の聖槍」がやはり一押し。よかった、続きが読めて…


 漫画の方では、(昨年末にこのブログでも原作を紹介しました)宮部みゆきの「あやし」を皇なつきが漫画化した「あやし お江戸ふしぎ噺」に注目。収録作品は「梅の雨降る」「女の首」「時雨鬼」「灰神楽」「蜆塚」とのことですが、皇なつきの美麗な絵があの世界をどのように描き出すのか――気になるところです。(「影牢」がなくてちょっと安心…)

 また、シリーズものの最新刊としては、碧也ぴんく「天下一!!」第4巻、梶川卓郎&西村ミツルの「信長のシェフ」第3巻、河合孝典の「石影妖漫画譚」第6巻が要チェック。
 文庫化の方では、「るろうに剣心」第3,4巻、「あずみ」第3,4巻、「殷周伝説」第3巻と、快調に巻が重ねられる模様です。
(にしても、るろ剣の新作――というより「エンバーミング」がどうなるのか、大いに気になるところですね)


 DVDの方で気になるのは「赤胴鈴之助」のDVD-BOXですが…あと、個人的に苦い記憶のある中央電視台の「水滸伝」のDVD-BOXの廉価版が二種類同時に出るのがちょっと複雑な気分ではあります(ダイジェスト版を今から見る人いるのかなあ…)



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2012.01.04

作品集成更新

 このブログ・サイトで扱った作品のデータを収録した作品集成を更新しました。昨年の8月から12月までのデータを収録しています。
 もっと早く更新したかったのですが、グズグズしているうちにずいぶんと間が開いてしまいました。まだまだ穴だらけではありますが、何かのご参考になれば幸いです。
 ちなみに今回も更新にあたっては、EKAKIN'S SCRIBBLE PAGE様の私本管理Plusを使用しております。

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2012.01.01

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 昨年は皆さんにとってどんな一年だったでしょうか。
 僕にとっては公私に渡り色々なことがあった一年でした。楽しいこと、悲しいこと、幸せなこと、大変なこと…色々でした。

 そんな中でもこのブログの更新を一日も欠かさずにこれたのは、幸いというほかありません。

 本年も一日も欠かすことなく、伝奇時代劇(時に伝奇や時代が抜けることがありますが、そこはご勘弁下さい)の楽しさを、皆さんに紹介していければと思います。

 今後とも、どうぞよろしくお願いします。


 三田主水 拝

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2011.12.31

1月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 さて、あっという間に一年が終わり、また新しい一年がやってきます。今年は大変なこともありましたが、個人的にはそれに負けないくらい良いことも色々とあった一年でした。来年も良い作品に出会えますように…
 というわけで2011年最後の更新は、2012年1月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 …と、始めてみたものの、文庫の小説の方はどうにも寂しいというのが正直なところではあります。

 新刊では、角川文庫から澤見彰「はなたちばな亭恋浪裏」と高橋由太「ちょんまげ、ばさら ぽんぽこ もののけ江戸語り」のダブル化け狸小説(!?)が刊行、それぞれシリーズ第3弾と第2弾と、なかなか面白いシリーズだけに、新刊は嬉しい限りです。
 そしてまた、渡瀬草一郎の新作「源氏 物の怪語り」が登場。「陰陽ノ京」は一休みということかもしれませんが、来年は大河ドラマが源平ものということで、本作のように源平もの、平安ものが増えるのではと期待しています。と、同じメディアワークス文庫からのかたやま和華「不思議絵師 蓮十 江戸異聞譚」も気になるところです。

 その他、新装版では上田秀人の「将軍家見聞役 元八郎」シリーズの最終巻「蜻蛉剣」が刊行されます。


 小説の方は本当にこのくらいなのですが、それに対して漫画の方はなかなかの内容です。

 新登場では伊藤勢の「陰陽頭 賀茂保憲」が登場。おそらくは「コミック怪」で連載されていた「闇守人」の単行本化だと思われますが、これは楽しみです。も一つ平安ものでは、はしもと榊の「たつめ神龍記」も気になります。
 また、さいとう・たかをの名作を岡村賢二が新たに描く「新・影狩り」も早くも第1巻が登場いたします。

 そしてシリーズものの続刊は、これがまた凄い。せがわまさき&山田風太郎「山風短 忍者枯葉塔九郎」、永尾まる「猫絵十兵衛 御伽草紙」5、水上悟志「戦国妖狐」8、福田宏「常住戦陣!! ムシブギョー」4、原哲夫「いくさの子 織田三郎信長伝」2、下元智絵「かぶき姫 天下一の女」2、蜷川ヤエコ&山村竜也「新選組刃義抄 アサギ」7、柳ゆき助&町田一八「鴉 KARASU」4――
 いやはや、戦国から幕末まで、幅広いラインナップなのが実に嬉しいところであります。

 さらに復刊の方では、小学館の復刻名作漫画シリーズで横山光輝の「死神主水」「暗殺道場」が登場。決して安くないシリーズですが、しかしやはり気になる…横光先生は、先月から文庫化がスタートした「殷周伝説」2も控えています。
 文庫化といえば、小山ゆう「あずみ」と和月伸宏「るろうに剣心」の刊行もスタート。これは毎月嬉しい悲鳴が…


 DVDソフトの方では、何と言っても仮面ライダーと暴れん坊将軍が異次元ドッキングした「劇場版 仮面ライダーOOO WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」が注目。さすがに劇場には行かなかったのでこれを機に見たいと思います。
 また、「蜀山奇傳・天空の剣」と「スウォーズマン/剣士列伝」という武侠アクションの名品がデジタル・リマスター化。さらに「流星剣侠伝 大人物」と「大旗英雄伝」の、古龍原作BOXも発売であります。

 そしてこのブログでも全話取り上げてきた「UN-GO」もソフト化開始。坂口安吾の原案をどのようにアレンジしたのか、ぜひお確かめ下さい。



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2011.12.03

12月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 既に3日くらい踏み込んでしまいましたが、12月であります。平成23年、2011年もこれでおしまいであります。
 皆さんにとって、今年はどのような一年だったでしょうか? 良いことも悪いことも、様々にあったかと思いますが、どうせ終わるのであれば、せめて楽しい気分で終わりたいもの。その助けになるかもしれない、12月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 12月の文庫時代小説では、今年も大活躍した上田秀人・風野真知雄の新作が登場。上田秀人は奥右筆秘帳シリーズの最新巻「召抱〈奥右筆秘帳〉」が、そして風野真知雄の方は、大団円を迎えた「妻は、くノ一」シリーズのスピンオフ「姫は、三十一」が刊行されます。「姫は、三十一」の方は、果たして伝奇要素があるかはわかりませんが、思わぬところで伝奇していたりする風野作品だけに、楽しみにしたいと思います。

 その他楽しみな作品としては、とうとう今年の後半は月刊ペースを守りきった高橋由太の「恋閻魔 唐傘小風の幽霊事件帖」、第1巻から少し間が開きましたがやはり続きが楽しみなあさのあつこ「燦 2 光の刃」に注目です。

 また、文庫化や新装版の方では、まず先月の「剣豪将軍義輝」に続き、宮本昌孝の「海王」が文庫化。そして毎月刊行が続く上田秀人の「将軍家見聞役 元八郎」シリーズの新装版は第5弾の「風雅剣」が登場です。
 その他文庫化としては、輪渡颯介「無縁塚〈浪人左門あやかし指南〉」、矢野隆「蛇衆」(おお、なんとタイミングのいい(?))が刊行されますが、「蛇衆」の方は、漫画版の第2巻も同じ月に登場です。

 そして12月の角川文庫山田風太郎ベストコレクションは名作「風来忍法帖」と、個人的に好きなエッセイ集「あと千回の晩飯」。一方、徳間文庫からは「人間臨終図鑑」の新装版第3,4巻が刊行され、山風ファン的には師走に嬉しいプレゼントであります。

 もう一つ、久々刊行の「異形コレクション」は「物語のルミナリエ」。時代ものが掲載されているかはわかりませんが、期待したいと思います。


 さて、漫画の方は、女性向けが元気な印象。「女子が読む少年誌」のキャッチコピーも面白い「コミックジーン」からは、アニメ化も間近な霜月かいりの「BRAVE 10」の新シリーズ「BRAVE10 S」第1巻と、個人的には大いに期待しているところのゆづか正成「海賊伯」第1巻が登場。
 一方、ちょっと驚いたのは岡野玲子(&夢枕獏)の「陰陽師」新シリーズ「陰陽師 玉手匣」第1巻ですが…果たして今度はどこまで行ってしまうのでしょう。

 その他、毎月読んでは泣かされている金田達也「サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録」第4巻、先月から発売延期となった阿部川キネコ「姫武将政宗伝 ぼんたん!!」第5巻、原作からの翻案の塩梅がなかなか良い森秀樹の「腕 駿河城御前試合」第2巻など、数は多くありませんが、楽しみな作品ばかりであります。

 そしてまた、潮漫画文庫からは、横山光輝先生の遺作「殷周伝説」が刊行開始されます。かの「封神演義」を如何に横光先生が料理したのか…こちらも楽しみです。


 最後に映像関係では、武侠もので「処刑剣 14BLADES」「酔拳 レジェンド・オブ・カンフー」「レイン・オブ・アサシン」と楽しみな作品が連続。この辺りの作品をコンスタントに見ることができるというのは本当にありがたいことです。



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2011.10.31

11月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 必死に目をそらしてきたのですが、今回の更新のためにカレンダーをチェックしていると否応なしに飛び込んでくる事実…今年も残すところあと二ヶ月じゃないですか! やだー!
 ヤダヤダ言いつつ、しかし11月はこのブログ的にはなかなか豊作なのです。…というわけで、11月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 さて、10月とは異なり、かなり充実した印象の文庫小説。

 ざっと見ただけでも、本当に月刊ペースの高橋由太「ぽんぽこ もののけ江戸語り ちょんまげ、ちょうだい」、あっという間にシリーズ第4弾の瀬川貴次「鬼舞 見習い陰陽師と試練の刻」、この作者なのに主人公は女性!?(おい)の如月天音「咲姫、ゆきます! 夢見る平安京」、そして11月は新作二つの鳴海丈「ご存じ 大岡越前」「娘同心七変化 緋牡丹地獄」…

 と、大作! というわけではないですが、個人的には嬉しい作品ばかりです。

 また、文庫化・復刊の方では、毎月連続刊行が続く上田秀人「将軍家見聞役 元八郎」シリーズの他、宮本昌孝の名作「剣豪将軍義輝」が新装版で登場します。
 その他、これで完結、衝撃のラストに驚け! の三田村信行「風の陰陽師」4、単行本では「ガールズ・ストーリー」が冠されていたあさのあつこ「おいち不思議がたり」なども…
 もう一つ、パラレルワールドの江戸を舞台としたファンタジーですが、香月日輪の「大江戸妖怪かわら版」も必見です。

 そして、小説ではありませんが、山田風太郎関連で注目のアイテムが二つ――徳間文庫からは、名著「人間臨終図鑑」の新装版が刊行されるの加え、角川文庫からは「山田風太郎全仕事」が刊行されますので、ファンは要チェックでしょう。

 あ、あと一部で話題の「ギャルバサラ」のノベライゼーションも刊行。映画はちょっと、という方も、本なら大丈夫…?


 さて、漫画の方はといえば、なんと言っても久々登場の阿部川キネコ「姫武将政宗伝 ぼんたん!!」5ですが…えっ完結!?

 気を取り直して、個人的に嬉しいのは今野直樹「廓ノ幻」の単行本化(そのまま出ないかと思ったので…)。
 その他こちらでチェックしているものとしては河合孝典「石影妖漫画譚」5、宮永龍「伊達人間」3…

 あとは中国ものでは中道裕大「月の蛇」6、西洋ものでは森田崇「アバンチュリエ」2に期待です。
 おっと、小竹田貴弘の「怪異いかさま博覧亭」は新装版残り3巻一気に刊行です。


 その他、映像作品では「魔界転生」「柳生一族の陰謀」(ともにもちろん深作版)、「十三人の刺客」(もちろん工藤版)の再版が気になるところ。
 しかし、やはり一番は「孫文の義士団」でしょう。…「ボディガード&アサシンズ」とカタカナ副題がくっついてきましたが(英題ではありますけどね)

 ゲームの方では、何だかんだでまだまだ元気な戦国BASARAシリーズの最新作「戦国BASARA3宴」が登場。ついに松永さんがプレイヤーキャラに!!
 そしてまさかの続編が決定した「俺の屍を越えてゆけ」のリメイク版も、やはりプレイせざるをえないでしょう。


 最後に、時代もの外では、久々登場、ブライアン・ラムレイ「タイタス・クロウサーガ 幻夢の時計(仮)」がやはり気になるところです。既にホラーとか伝奇というレベルを超えてしまった感がありますが…



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