2019.01.14

2月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 これはもう、別に調べなくても確実に毎年同じことを書いていると思うのですが、楽しかった年末年始のお休みもあっという間に終わり、もう新年のお仕事が始まることに……。もう楽しみは来月の新刊しかない! と新年早々後ろ向きで恐縮ですが、2月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 さて2月は新作こそ少ないものの、点数自体はかなりのもの。
 その新作としては、平谷美樹がweb連載していた作品の文庫化である『口入屋賢之丞江戸を奔る(仮)』が登場。また、新刊情報では題名未定でしたが、双葉文庫から刊行される鳴神響一でということで、まず間違いなく『おいらん若君徳川竜之進』シリーズの第3弾であろう作品も楽しみであります。

 また、復刊・文庫化の方では、本編はもちろんのこと、各巻に収録の作者あとがきが面白すぎる(第2巻での告白には仰天!)風野真知雄の完本『妻は、くノ一』第3巻が登場。作者の作品では(これは新作ですが)『おさらば座敷牢 勝小吉事件帖』も期待です。
 そして谷津矢車『曽呂利 秀吉を手玉に取った男』は、単行本版から何と数割程度加筆修正が入っているとのことで、元がユニークな作品だっただけにこれは楽しみです。

 そのほか、畠中恵『明治・金色キタン』、田牧大和『彩は匂へど 其角と一蝶』、小松エメル『総司の夢』、周防柳『蘇我の娘の古事記』と楽しみな作品が並びますが、面白いところでは田辺聖子の平安ファンタジー『王朝懶夢譚』も復刊であります。


 さて、漫画の方は完全にシリーズの新刊ばかりですが、しかしラインナップが素晴らしい。
 和月伸宏『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚・北海道編』第2巻、永尾まる『猫絵十兵衛 御伽草子』第20巻、唐々煙『煉獄に笑う』第9巻、岡田屋鉄蔵『MUJIN 無尽』第6巻、北崎拓『ますらお 秘本義経記 波弦、屋島』第4巻、石川優吾『BABEL』第3巻、重野なおき『真田魂』第2巻――時代も内容も様々ですが、待望の新刊ばかりであります。

 そして海外を舞台とした作品の方も、岩崎陽子『ルパン・エチュード』第3巻、許先哲『ヒョウ人 BLADES OF THE GUARDIANS』第2巻、伊藤勢『天竺熱風録』第5巻と、これまた期待の作品が並んでおります。


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2018.12.16

2019年1月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 師走とはよく言ったもので、月が変わって以来忙しさにかまけていたら、気がつけばもう月の半ば。新しい年も目前ですが、まず気になるのは来月の発売スケジュールです。というわけで1月――来年最初の時代伝奇アイテムの発売スケジュールであります。

 といっても12月に比べるとそれほどは発売アイテムが多くない1月。それでも注目の作品は少なくありません。

 まず何よりも必読は、武内涼『謀叛花』。作者の代表作である『妖草師』シリーズの最新巻にして完結編とのことで、これは残念ではありますが、最後の盛り上がりを楽しみにしたいと思います。
 そしてもう一つ大いに気になるのは、築山桂の双葉文庫からの新作です。タイトルは未定のようですが、作者のブログを見るにデビュー作シリーズの新作とのことですが――だとしたら!

 そのほかの新作では、廣嶋玲子『妖怪の子預かります 7 妖怪奉行所の多忙な毎日』、仁木英之『レギオニス 望京編』に注目であります。
 また、文庫化・復刊では、垣根涼介の室町ロマン『室町無頼』、そして復刊も順調に進行中で本当によかった瀬川貴次『暗夜鬼譚 血染雪乱(仮)』が要チェック。また、創元推理文庫からの末國善己編の時代ミステリ集は、『櫛の文字 銭形平次ミステリ傑作選』が登場です。

 一方、マンガの方では湯野由之&蝸牛くも『天下一蹴 今川氏真無用剣』の第1巻が登場。『ゴブリンスレイヤー』の作者の幻の作品の漫画化ということですが、さて……
 また、ちさかあや『狂斎』第1巻も楽しみなところです。

 そして、吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第14巻、梶川卓郎『信長のシェフ』第23巻、川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第11巻もお待ちかねの続刊。
 肋家竹一『ねじけもの』第3巻と秋月カイネ『Fの密命』第2巻は、残念ながらこれで完結。いかなる結末を迎えるか、期待したいと思います。


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2018.11.11

12月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 もう11月、気がつけば気温も下がってきて冬が近づいてきたことを感じさせます。2018年も終わりが目前ですが、忙しい年末だけに、刊行される本の数も少ないのではないか――などと心配してみれば、全然そんなことはなかった! というわけで12月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 さて、そんなわけで想像以上に充実の文庫新刊ですが、まず注目は平谷美樹『唐金の兵団』――『鉄の王』シリーズの最新巻ですが、果たして舞台はどの時代なのか、あらすじだけでは謎なのがまた楽しみです。
 そして過去作2作が復刊されたと思えばついに新作も登場! の霜島けい『のっぺら同心 あやかし同心捕物控(仮)』、好調シリーズ第3弾の鳴神響一『江戸萬古の瑞雲 多田文治郎推理帖』とシリーズものの楽しみな新刊が続きます。

 その他、作者初の忍者もの(?)の赤神諒『神遊の城』、乾緑郎のピカレスク『悪党町奴夢散際』、カクヨム発の明治ものである作楽シン『ハイカラ娘と銀座百鬼夜行』、内容は不明ですが作者的に一筋縄ではいかないであろう山本巧次『江戸の闇風 黒桔梗裏草子』と、気になる新作の目白押しであります。
 気になる新作といえば、もう一作、主に児童書で活躍してきた中国ものの名手・渡辺仙州の一般向け作品『三国志博奕伝』も必見です。

 そして文庫化・復刊では、風野真知雄『完本 妻は、くノ一 2 身も心も/風の囁き』、西條奈加『睦月童(仮)』が要チェックでしょうか。


 そして漫画の方では、麻貴早人の異形の平安絵巻『鬼哭の童女 異聞大江山鬼退治』第1巻が登場。また、蜷川ヤエコの『モノノ怪』コミカライズは、ついにラストの『化猫』上巻の登場ですが、合わせて以前全2巻で刊行された『怪 ayakashi 化猫』も、『モノノ怪前日譚』と銘打って1巻本で登場とのことです。

 そしてシリーズの続巻では、この先の展開が色々と心配なTAGRO『別式』第4巻、昆虫忍者の死闘が続く速水時貞『蝶撫の忍』第3巻、相変わらず絶好調の野田サトル『ゴールデンカムイ』第16巻、るねっさんす情熱は健在の寺沢大介『ミスター味っ子幕末編』第3巻と楽しみな作品ばかり。
 その他、原哲夫『いくさの子 織田三郎信長伝』第12巻、灰原薬『応天の門』第10巻、かどたひろし『勘定吟味役異聞』第5巻、瀬下猛『ハーン 草と鉄と羊』第5巻と、一通り読むだけでも大忙しになりそうな年末であります。


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2018.10.08

11月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 酷暑に痛めつけられ、台風の連打に戦き、ようやく秋がやってきた……と思えば、もう来月は11月。今年ももうラス2! と時間の流れの早さには驚くばかりであります。というわけで平成最後(今頃気づいた)の11月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 残念ながらここ数ヶ月に比べると点数がかなり少ない――特に新作はほとんどない――11月。そんな中、文庫新刊では、鳴神響一『鬼船の城塞 南海篇』が登場。あの快作海洋時代伝奇小説『鬼船の城塞』の続編でしょう。これは楽しみであります。

 ……と、今月の新作はこのくらいで、あとは復刊。10月の『血路』に続き復活の名作である長谷川卓『嶽神伝 死地』、単行本では完結したばかりのシリーズが文庫刊行スタートの輪渡颯介『溝猫長屋 祠之怪』、と来て、堀川アサコ『月夜彦』や折口真喜子『おっかなの晩』も要チェック。
 そして畠中恵のしゃばけシリーズ『おおあたり』の文庫化に合わせて、『新・しゃばけ読本』も刊行で、これは楽しみであります。


 さて、漫画の方は、こちらもシリーズの新巻のみ。個人的には揃って数ヶ月に一度のお楽しみである吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第13巻と賀来ゆうじ『地獄楽』第4巻をはじめとして、楠桂『鬼切丸伝』第7巻、シヒラ竜也『バジリスク 桜花忍法帖』第5巻、室井大資『レイリ』第5巻と続きます。

 また海外ものでは真刈信二『イサック』第5巻と皆川亮二『海王ダンテ』第6巻が登場であります。


 ……いささか寂しいラインナップですが、11月は今年読み残した注目の新刊のフォローに「も」充てるといたしましょうか。


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2018.09.09

10月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 今年も今月を除いて残すところわずか三ヶ月――この先毎月この出だしになる気がしますが、とにかく暑さも少しだけマシになってきたところで、ようやく読書に集中できるというものです。というわけで読書の秋本番、10月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 さて、さすがに夏の新刊ラッシュほどではないものの、新旧なかなか楽しみな作品が並ぶ文庫小説。
 まず注目は、好調のシリーズ第4弾、平谷美樹『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 月下狐の舞』。そして早くも今度は対馬編ラストまでか? な銅大『アンゴルモア 異本元寇合戦記』第2巻も、前作が良かっただけに楽しみなところです。
 また女性向けでは遠藤遼『平安あかしあやかし陰陽師 怪鳥放たれしは京の都』が、シリーズものでは上田秀人『禁裏付雅帳』第7巻と『辻番奮闘記』第2巻が登場であります。

 そして復刊ですが――まず最も気になるのは長谷川卓『嶽神伝 血路』。シリーズもいよいよ完結か!? と思いましたが、内容を見た限りでは角川春樹小説賞を受賞した『南稜七ツ家秘録 血路』の復刊――幻の名作の復活であります。
 復活といえば、シリーズ第1弾『のっぺら』に続き、霜島けい『ひょうたん あやかし同心捕物控』がこれも待望の再刊です。

 また気になるタイトルは風野真知雄『完本 妻は、くノ一』第1巻――どの辺りが完本なのか、楽しみに待ちましょう。
 さらに柳広司『幻影城市』は、タイトル的に『楽園の蝶』の改題文庫化ではないか――と予想いたします。

 そしてお馴染み中公文庫の岡本綺堂シリーズの最新巻である『怪獣 岡本綺堂読物集』、山本周五郎の児童小説の復刊『安政三天狗』も楽しみです。


 一方、漫画の方も、数は多くないものの面白いラインナップ。現在放送中のアニメ(というか原作小説の?)コミカライズである小神奈々『つくもがみ貸します』、久正人の古代変身ヒーローアクション『カムヤライド』の、それぞれ第1巻が発売です。

 また、シリーズの最新巻では、野口賢『幕末転生伝 新選組リベリオン』第2巻、黒乃奈々絵『PEACE MAKER 鐵』第15巻、石川優吾『BABEL』第2巻、波津彬子『雨柳堂夢咄』第17巻とバラエティに富んだラインナップ。
 また中国ものでは、瀬下猛『ハーン 草と鉄と羊』第4巻、川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第10巻が登場です。

 そしてもう一つ、数ヶ月に一度のお楽しみのアンソロジー『お江戸ねこぱんち紅葉狩り編』の発売も嬉しいところであります。


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2018.08.20

時代伝奇大年表更新

 古代から太平洋戦争期までの、ある年に起きた史実上の日本・世界の出来事と、小説・漫画等の伝奇時代劇その他フィクションの中の出来事、人物の生没年をまとめた虚実織り交ぜ年表「時代伝奇大年表」を更新いたしました。

 今回の更新で追加した作品名は以下の通りです(登場順)。
『あをによし、それもよし』『東遊記』『望月のあと』『岳飛伝』(北方謙三)『ハーン 草と鉄と羊』『あまねく神竜住まう国』『百鬼一歌 都大路の首なし武者』『信長を生んだ男』『BABEL』『勾玉の巫女と乱世の覇王』『蝶撫の忍』『別式』『近松よろず始末処』『江戸城御掃除之者!』『鬼変 討魔戦記』『ふりむけばそこにいる』『Dearホームズ』『ルパン・エチュード』『ゴールデンカムイ』『星影の伝説』『水晶の涙雫』『惜別の祝宴』『謎ニモマケズ』『飛行船月光号殺人事件』

 いささか追加した数は少ないのですが、今回は以前からご要望をいただいていた、年表上の作品タイトルからブログの作品紹介記事にリンクを張りました(張っていないのは未紹介の作品――こちらはまたいずれ)。作品参照の参考になればと幸いです。



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2018.08.13

9月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 いつまで続くとも知れぬ猛暑、いや酷暑に悩まされる毎日ですが、それでも少しずつ時間は流れ、もうすぐ今年も三分の二が終わろうとしています。それはそれで恐ろしい話ですが、しかし新しい月が来れば新しい物語に出会える! というわけで9月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 想像以上に充実していた8月に比べてしまうと、さすがにいささか分が悪い印象は否めない9月。
 しかしそれでも刊行予定には様々な作品が並び、特に文庫小説は注目の作品揃いであります。

 まず新作では、平谷美樹の『鉄の王』シリーズの外伝第1弾『伝説の不死者』が登場。本伝はまだ一作しか出ていない――というのはさておき、鉄という魅力的な題材だけに楽しみです。
 そして好調の武内涼の新作は、『はぐれ馬借』シリーズの第2弾『はぐれ馬借 疾風の土佐』。最近出版界では室町ブームですが、本作も室町時代を舞台に、諸国往来自由の馬借たちが繰り広げる冒険が描かれます。

 また、フレッシュな作品としては、永山涼太『八幡宮のかまいたち 江戸南町奉行・あやかし同心犯科帳』(おそらく『南町奉行所御預 化物憑物改方』のタイトルでネット書店等に掲載されていたものと同じかと)、須垣りつ『あやかし長屋の猫とごはん』が気になるところ。
 特に後者は悲運の第2回招き猫文庫大賞出身者だけに応援したいところであります。

 そして光文社文庫からは、今月発売された第一弾に続く本格ミステリ×忍者という奇想天外なアンソロジー『忍者大戦 赤ノ巻』が登場。
 その他、富田祐弘『桶狭間決戦 歌舞鬼姫』と鳴海丈『あやかし小町大江戸怪異事件帳 どくろ舞』といった脚本家出身のベテランの作品にも期待です。

 また復刊・文庫化では、山本周五郎の児童向け作品『秘文鞍馬経』が登場するのが嬉しいところ。その他、名作『風神秘抄』の続編/後日譚である荻原規子『あまねく神竜住まう国』、実はかなり骨太の時代伝奇小説である葉室麟『鬼神の如く 黒田叛臣伝』が要チェックであります。


 一方漫画の方はかなり点数が少ないのですが――何といっても最も注目すべきは和月伸宏『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚・北海道編』第1巻。よかった、本当によかった……

 そして人気作品の最新巻としては、山口貴由『衛府の七忍』第6巻、野田サトル『ゴールデンカムイ』第15巻、かどたひろし『勘定吟味役異聞』第4巻、梶川卓郎『信長のシェフ』第22巻と、続きが楽しみで仕方ない作品が続きます。


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2018.07.08

8月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 本当にあっという間に梅雨が終わり、暑い暑い夏が来て――そしてもう8月は目の前。8月はお盆休みがあるので新刊があんまり――と思っていたら、今年の8月は頑張った! というわけで、かなりの充実ぶりの8月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 いつもはこの記事では新作を先に紹介し、次いで復刊という順番なのですが――今回だけはそれを変えます。
 何しろ、霜島けいの名作『のっぺら』が、光文社文庫から復刊されるのですから!

 パラレルではない正真正銘の(?)江戸時代にのっぺらぼうの同心が存在、江戸を守るために活躍していた――という本作は、廣済堂のモノノケ文庫で刊行され、第2弾まで発表されたもののレーベルが消滅して中絶した状態。しかし先日、細谷正充編のアンソロジー『あやかし』にその一部が収録され、改めてその面白さが知られることとなりました。
 今回の復刊にはそうした流れが作用しているのではないかと思いますが、理屈はともかく実にめでたい! この機会に、ぜひ未読の方もご一読をお願いします。

 さて『のっぺら』は光文社文庫からの刊行ですが、同じ光文社文庫からはアンソロジー『忍者大戦 黒ノ巻』が登場――ってこれは一体!? 再録なのか書き下ろしなのかもわかりませんが、忍者が活劇する内容なのは間違いないでしょう。そして「黒ノ巻」というからにはおそらく……

 その他新刊文庫では、伽古屋圭市の大正ミステリ『ねんねこ書房謎解き帖 文豪の尋ね人』、芝村凉也のおそらく討魔戦記第4弾『穢王』が要チェックです。
 また復刊・文庫化では仁木英之の最初期作品『飯綱颪』をはじめ、今野敏『サーベル警視庁』、高橋克彦『舫鬼九郎 4 鬼九郎孤月剣』、築山桂『左近浪華の事件帖 1 遠き祈り』『2 闇の射手』が登場。『左近浪華の事件帖』は、先に文庫化された『緒方洪庵浪華の事件帖』舞台化効果でしょうか。ありがたいことです。

 また、中国ものでは北方謙三の大水滸第三部『岳飛伝』の読本として『盡忠報国 岳飛伝・大水滸読本』が登場。そうか、このタイトルがあったか……

 さらに、単行本の方では戦前が(戦前も)舞台のミステリが二作。作者のシリーズキャラクターの一人・那珂一兵が戦前の東京を舞台に活躍する辻真先『深夜の博覧会』、そして江戸・戦前・戦後の東京を舞台に古今の名探偵たちが集結する芦辺拓『帝都探偵大戦』と、どちらも必見であります。


 そして漫画の方ですが――個人的に一番楽しみなのは、都戸利津『嘘解きレトリック』第10巻。これで完結なのは悲しいような、しかし嬉しいような……素晴らしい結末に期待します。

 その他もかなり豪華なラインナップ。吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第12巻、賀来ゆうじ『地獄楽』第3巻、せがわまさき『十 忍法魔界転生』第13巻、シヒラ竜也『バジリスク 桜花忍法帖』第4巻、北崎拓『ますらお 秘本義経記 波弦、屋島』第3巻、重野なおき『信長の忍び』第14巻、たかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記』第10巻、響ワタル『琉球のユウナ』第2巻――いやすごい量です。

 また、海外もの(というかアジアもの)では伊藤勢『天竺熱風録』第4巻、瀬下猛『ハーン 草と鉄と羊』第3巻が登場します。

 ちなみに先月も紹介したような気がするゆうきまさみ『新九郎、奔る!』第1巻と睦月れい『空海 KU-KAI』下巻は、一月延期で8月発売となったようです(しかも同日発売)。



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2018.06.10

7月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 初夏らしく気持ちのよい日が続いていたと思えばあっという間に暑くなり、気が付けば梅雨入り。もう今年も半分が過ぎようとしているというのが恐ろしいですが、時間が流れれば新刊が出る、という訳の分からない理屈で乗り切りたいと思います。というわけで7月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 と言いつつ、この数ヶ月にも増して新刊の刊行が少ない7月。

 そんな中でも文庫新刊で注目は、何といっても、タイトルの時点で気になる第二部完結の小松エメル『一鬼夜行 鬼の嫁取り』であります。
 その他にも廣嶋玲子『妖怪の子預かります 6 猫の姫、狩りをする』、瀬川貴次『百鬼一歌 都大路の首なし武者』と、こちらも楽しみなシリーズ最新巻が並びます。

 そして相変わらず好調の上田秀人は、おそらく聡四郎巡検譚の第2巻『検断(仮)』と――なんと『維新始末 闕所物奉行裏帳合 外伝』が登場。確かに幕末が舞台となってもおかしくない作品でしたが、さて何が描かれるのか非常に楽しみです。

 その他文庫化としては『決戦! 川中島』、さらに内容は不明ですが、未文庫化作品のコンスタントな刊行が続く岡本綺堂の『人形の影』も気になります。


 そして漫画の方もこれまた数が少ないのですが――何といっても注目は、数十年来の早雲ファンという噂のゆうきまさみ『新九郎、奔る!』第1巻。
 また、三度目の正直(いや、原作者は違いますが)かもしれない野口賢『新選組リベリオン』第1巻も要チェックです。

 その他、灰原薬『応天の門』第9巻、中丸洋介『我間乱 修羅』第2巻、睦月れい&夢枕獏『空海 KU-KAI』下巻と続巻が続きますが、川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第9巻、真刈信二&DOUBLE-S『イサック』第4巻、相模映『倫敦塔の鵺』と、世界史ものも気になる作品が並ぶところです。



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2018.05.14

6月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 長かったはずのゴールデンウィークもあっという間に終わってしまい、次の連休はいつだっけ、と思ってもまだ当分先――という残酷な現実を紛らわせてくれるのはやはり物語の楽しさであります。というわけで6月の時代伝奇アイテム発売スケジュールをお送りします。

 とはいうものの、正直なところ、5月ほどではないにせよ、アイテムの発売は少な目の6月。

 そんな中、文庫小説の新刊で輝きを放つのは、躍進著しい鳴神響一の『能舞台の赤光 多田文治郎推理帖』。前作『猿島六人殺し』が実にユニークな時代ミステリだっただけに、大いに楽しみであります。

 そして文庫化の方では、木下昌輝の幕末伝奇ホラー連作『人魚ノ肉』、森谷明子の源氏物語ミステリ三部作の三作目、『望月のあと 覚書源氏物語『若菜』』に注目。
 また再刊の方では、シリーズ第2作の柴田錬三郎『眠狂四郎独歩行』上下巻、作者の「秘剣」シリーズの中でも屈指の名作である戸部新十郎『秘剣水鏡』と来て、柳蒼二郎『風の忍び 六代目小太郎(仮)』のタイトルが!

 吉原に潜んで江戸を守る六代目風魔小太郎と仲間たちを描く忍者アクションの快作であった本作、学研M文庫で刊行されていたものですが、復刊にせよ続刊にせよ、こうして再びお目にかかれるのはまことにありがたいお話です。

 そしてもう一冊気になるのは、たかぎ七彦の原作を銅大が小説化した(と思われる)『アンゴルモア 異本元寇合戦記』。原作漫画のアニメ化に合わせての刊行かと思いますが、展開中の物語をどのようにまとめてくるのか、楽しみであります。


 一方、漫画の方はいずれもシリーズものの続刊ですが、これはこれでかなりのラインナップ。

 楠桂『鬼切丸伝』第6巻、村田真哉『蝶撫の忍』第2巻、にわのまこと『変身忍者嵐X』第2巻、賀来ゆうじ『地獄楽』第2巻、岡田屋鉄蔵『MUJIN 無尽』第5巻、碧也ぴんく『星のとりで 箱館新戦記』第2巻、野田サトル『ゴールデンカムイ』第14巻、吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第11巻、皆川亮二&泉福朗『海王ダンテ』第5巻……

 と、舞台となる時代順に並べてみましたが、かなりバラエティに富んでいるのは一目瞭然。いずれも続きが気になる作品ばかりで、これは全て要チェックであります。



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