2017.09.11

10月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 おそろしいことに、よく考えてみれば今月を除けば今年もあと3ヶ月! 道理で最近は涼しい日も少なくないわけです。しかし悲しむ間もなく(?)本は刊行されるのはありがたいお話――というわけで10月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 10月は文庫小説も漫画もそれなりの点数といったところ。文庫の新作はいずれもシリーズ最新巻、好調シリーズ第4弾の山本巧次『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 北斎に聞いてみろ』、何度か延期していた完結編(?)がようやく登場の風野真知雄『女が、さむらい』第4巻、そして上田秀人『禁裏付雅帳 5 混乱』が並びます。

 一方、文庫化の方では、シリーズ完結編『くるすの残光 最後の審判』と古代ファンタジー『まほろばの王たち』と、仁木英之作品が並びます。また、本能寺の変を題材とした富樫倫太郎『信長の二十四時間』も要チェック。

 また中国ものでは井波律子『水滸伝』第2巻と北方謙三『岳飛伝 12 飄風の章』という、ファンにはありがたいラインナップ。
 そして大いに気になるのは大矢博子『歴史・時代小説 縦横無尽の読みくらべガイド』。「本の話WEB」上に連載されていたものの文庫化ですが、一気に読めるのは嬉しいところです。

 そしてもう一つ気になるのが、井上雅彦『異形コレクション傑作選』第1巻。言うまでもなく『異形コレクション』といえば伝説のホラーアンソロジーですが、時代ものも少なからず掲載されていただけに、期待してしまいます。


 一方漫画の方では、初老の忍者が主人公の幕末ものということで話題となった大柿ロクロウ『シノビノ』第1巻、もしかしてあの作品の過去編……? の、さおとめあげは&さとうけいいち『零鴉 Raven 四国動乱編』第1巻と新登場が並びます。

 また、シリーズ続巻の方では、山口譲司『エイトドッグス 忍法八犬伝』第2巻、吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第8巻、ほおのきソラ『戦国ヴァンプ』第5巻、黒乃奈々絵『PEACE MAKER 鐵』第13巻、玉井雪雄『本阿弥ストラット』第2巻、室井大資『レイリ』第4巻とバラエティに富んだ作品が並んでいます。

 また、復活後も快調な刊行が進む最新号『お江戸ねこぱんち 赤とんぼ編』も楽しみなところです。



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2017.08.12

9月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 8月早々台風が来て猛烈に暑くなって――と夏真っ盛り。新刊の方も8月は大変なラインナップでしたが、もう8月の時点でこんなに熱くなったら、9月はそこまでではないのでは、とも思ったらさにあらず。9月も熱い新刊が並ぶ、9月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 8月は漫画の新刊が大変な内容でしたが、9月は文庫小説の新刊がすごい。

 何よりも注目は、『素浪人半四郎百鬼夜行』の芝村凉也『鬼変 討魔戦記』。現時点で内容は一切不明ですが、この作者でこのタイトルであれば、期待しない方が無理というものです。

 また、先日『縁見屋の娘』が話題となったばかりの三好昌子も、時代ミステリ『京の絵草紙屋満天堂 空??の夢』で再登場。
 上田秀人の新シリーズ『奏者番陰記録 遠謀』も気になります。

 そしてシリーズものの方では、何と言っても武内涼『妖草師 無間如来』! 「この時代小説がすごい!」で第1位を獲得したシリーズが復活であります。
 その他、霜島けい『お父っつぁんの泪 九十九字ふしぎ屋商い中』、さとみ桜『明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業』第2巻と、楽しみな続巻が登場です。

 また、復刊・文庫化の方では、シリーズ完結編となる大塚英志『木島日記 もどき開口』(こちらは単行本)刊行を控えて、既刊の『木島日記』『木島日記 乞丐相』が復刊。
 その他、輪渡颯介『ばけたま長屋』、後藤竜二『野心あらためず 日高見国伝』にも期待です(特に後者の文庫化には吃驚)。

 そしてまた、水滸伝ファンには絶対見逃せない、井波律子訳『水滸伝』第1巻が登場いたします。


 一方、漫画の方は少々寂しい状況。新登場は、二ヶ月連続刊行の山口譲司&山田風太郎『エイトドッグス 忍法八犬伝』第1巻が要チェック。

 一方、シリーズの続巻では、吉川景都『鬼を飼う』第3巻、伊藤勢&田中芳樹『天竺熱風録』第2巻、北崎拓『ますらお 秘本義経記 波弦、屋島』第2巻と並びます。
 なお、『ますらお 秘本義経記』は、新装版が全3巻で登場。未読の方はぜひ。



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2017.07.12

8月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 一年の半分が過ぎたと驚き悲しむ気持ちも暑さが溶かして夏本番。いよいよ8月は目前ですが、この月はお盆休みのおかげで新刊が少ないのよね……などと思っていたところがさにあらず。みんな少しは休んで、と言いたくなる量のアイテムが押し寄せる8月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 と言いつつも、文庫小説の方は少々寂しい8月。こんどこそようやく発売か――の菊地秀行『宿場鬼』第2巻をはじめとして、安芸宗一郎『隠し目付服部半蔵「遠国御用組」始末 2 イスパニアの陰謀』、鳴海丈『大江戸怪異事件帳あやかし小町 4 王子の狐』、牧秀彦『月華の神剣 2 薩長動乱』と、シリーズものの新刊が数点となります。
(おっと、西洋ものですが佐野しなの『刑事と怪物 ヴィクトリア朝エンブリオ』も注目お

 文庫化、復刊の方も、皆川博子『妖櫻記』、青柳碧人『彩菊あやかし算法帖』、上田秀人『闕所物奉行裏帳合 1 御免状始末』新装版、京極夏彦『数えずの井戸』、そして乾緑郎の問題作『機巧のイヴ』と、個人的に好きな作品が並びますが、やはりいささか寂しいものがあります。


 しかしこれが漫画の方になるともう大変。こちらも新登場はありませんが、よくもまあこれだけのラインナップが――と嬉しさのあまりに呆然とさせられます。

 一気に挙げましょう。
 梶川卓郎『信長のシェフ』第19巻、唐々煙『煉獄に笑う』第7巻、吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第7巻、重野なおき『信長の忍び』第12巻、杉山小弥花『明治失業忍法帖 じゃじゃ馬主君とリストラ忍者』第10巻、せがわまさき『十 忍法魔界転生』第11巻、たかぎ七彦『アンゴルモア元寇合戦記』第8巻、武村勇治『天威無法 武蔵坊弁慶』第9巻、ちさかあや『早雲の軍配者』第2巻、殿ヶ谷美由記『だんだらごはん』第2巻、野田サトル『ゴールデンカムイ』第11巻、山口貴由『衛府の七忍』第4巻……

 いやはや、これを凄いと言わずして何を言うのか!


 そして最後に、こちらは小説でもう一冊が。まだ題名のみで内容は全く不明なのですが、瀬川貴次『百鬼一歌』というタイトルが。
 果たして平安ものなのか現代ものなのか――何となく聞いたことがあるようなワードが入っていますが、作者が作者だけに気になる&楽しみな作品です。



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2017.06.18

7月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 いつの間にか梅雨に入り、蒸し暑い日も増えてきました。そしてもう来月は7月、今年も後半戦に突入であります。7月の新刊の点数は多くもなく少なくもなく……でしょうか。早い人はもう夏休みに入るかと思いますが、そのお供にどうぞ、というわけで7月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 さて、7月の文庫は、新作は比較的少なめ。あらすじを見た限りでは伝奇度が高そうな鈴木英治『明屋敷番秘録 謀』、後述のように第1シーズンの漫画版が同月に発売の上田秀人『御広敷用人大奥記録 紅の覚悟』、そして風野真知雄『女が、さむらい』第4巻といったところでしょうか。

 一方、文庫化の方は、新城カズマの問題作『島津戦記』第1巻が登場。分厚い単行本だっただけに複数巻で刊行ということかと思いますが、そのまま続編を出していただいてもこちらは大歓迎です。
 その他、犬飼六岐『逢魔が山』、畠中恵『明治・妖モダン』、高橋克彦『舫鬼九郎 3 鬼九郎五結鬼灯』と来て、第2弾も登場予定の『決戦! 関ヶ原』の文庫化も楽しみなところです。

 そして中国ものでは渡辺仙州の名作『文学少年と書を喰う少女』(旧題『文学少年と運命の書』)が登場。また、久々に復刊の小栗虫太郎『二十世紀鉄仮面』も注目です。
 もう一つ、こちらはエッセイ集ですが、山田風太郎『半身棺桶』も刊行されますので未読の方はぜひ。


 そして漫画の方では、個人的に最も注目しているのが紗久楽さわ『あだうち 江戸猫文庫』。別ペンネームで発表されたものも含め、『江戸ねこぱんち』誌で発表された作品が収録されるようです。
 また、新登場ではかどたひろしによる上田秀人『勘定吟味役異聞』の漫画版の第1巻・第2巻が同時刊行。原作の第1巻『破斬』に相当する部分であります。

 その他続刊は、ほおのきソラ『戦国ヴァンプ』第4巻、朝日曼耀『戦国新撰組』第2巻と信長ネタが続き、岡野玲子『陰陽師 玉手匣』第7巻、重野なおき『信長の忍び外伝 尾張統一記』第3巻、鷹野久『向ヒ兎堂日記』第8巻の3作はいずれも完結となります。
 また、海の向こうを舞台とした作品としては、川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第5巻、皆川亮二『海王ダンテ』第3巻があります。

 そしてもう一冊見逃せないのは、水木しげる『貸本漫画集 9 火星年代記 他』。タイトルだけ見ればブラッドベリかと思いますが、実はホイートリーの『黒魔団』の時代劇版という怪作、ぜひ元ネタと並べて読んでいただきたいものです。



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2017.05.15

6月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 それなりに楽しかったゴールデンウイークも終わり、祝日のない日々が続きます。特に6月は祝日がゼロの最も嫌な月。そんな時は本でも読むしかない! と言うわけで、文月には一月早いですが、本に耽溺したい6月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 という6月ですが、実は漫画の新刊はかなり少なめ。今回はこちらを先に紹介してしまいましょう。

 まず、新登場は碧也ぴんくの土方もの『星のとりで 箱館新戦記』第1巻のみ。
 そしてシリーズものは、永尾まる『猫絵十兵衛 御伽草紙』第18巻と灰原薬『応天の門』第7巻、そして完結という表記が本当に悲しい戸土野正内郎『どらくま』第6巻……このくらいであります。

 『お江戸ねこぱんち 夢花火編』もありますが、数だけ見れば寂しいところであります。


 その一方で文庫小説は充実の一言。まず注目は、生ける伝説・辻真先が藤田五郎を主人公とした明治もの『義経号、北溟を疾る』。
 そしてシリーズものの続巻では上田秀人『百万石の留守居役 9 因果』、かたやま和華『猫の手屋繁盛記』第4巻、菊地秀行『宿場鬼』第2巻、瀬川貴次『ばけもの好む中将 6 美しき獣たち』、廣嶋玲子『妖怪の子預かります 4 半妖の子』とものすごいラインナップであります。
(『宿場鬼』の続編は、当初4月刊行予定だったものですね)

 文庫化の方も、相場英雄『御用船帰還せず』、乾ルカ『ミツハの一族』、中島京子『かたづの!』、宮部みゆき『荒神』、宮本昌孝『風魔外伝』、夢枕獏『陰陽師 螢火ノ巻』と注目作揃い。特に『荒神』は怪獣ファン必見の作品であります。
 そしてもう一作、私が愛してやまない平谷美樹『でんでら国』が上下巻で登場。こちらについては、いずれまた触れる機会もあるかと思います。

 そして復刊では、柴田錬三郎『眠狂四郎孤剣五十三次』上下巻と高橋克彦『舫鬼九郎 2 鬼九郎鬼草子』が登場。
 眠狂四郎は集英社文庫からですが、『京洛勝負帖』『異端状』ときてこれというのは、少々謎のラインナップですが、復刊されたのはとにかく嬉しいお話です。

 そして『代表作時代小説』改め『時代小説 ザ・ベスト2017』も発売と、とにかく小説が充実の一月なのであります。



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2017.04.16

5月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 新年度に入ってはや数週間、もう少し頑張ればゴールデンウイークです。とはいえ、そのお休みのおかげで出版物の点数が少なくなるのよねえ……というのは書痴の繰り言ですが、それでも意外と充実したアイテムが並ぶ5月であります。というわけで5月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 というわけで、数こそ多いわけではありませんが、気になる作品が多い5月。特に文庫小説にその傾向が強く出ています。

 そんな文庫小説の新作でまず気になるのは、四社合同フェアが続く平谷美樹『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末』の第2巻。シリーズものの続巻としては、上田秀人『日雇い浪人生活録』第3巻、風野真知雄『女が、さむらい』第4巻も楽しみなところです。
 そしてもう一作、新シリーズとして気になるのが牧秀彦『月華の神剣 1 壬生狼慕情』。タイトルにあるように幕末もののようですが……

 そして文庫化では乾緑郎『機巧のイヴ』、輪渡颯介『祟り婿 古道具屋皆塵堂』、矢野隆『将門(仮)』と、フレッシュな作品が並びます(『機巧のイヴ』はパラレルワールドものではありますが、そこに描かれる世界と物語の見事さに、あえて取り上げる次第)。

そして復刊の方では、何と言っても瀬川貴次『暗夜奇譚 遊行天女』。『暗夜鬼譚』シリーズの第2弾ですが、第1弾の解説を担当した身としては、復刊が続いてホッとした次第です。
 その他、絶版となっていたのが信じられない高橋克彦のチャンバラアクション『舫鬼九郎』、先月の新刊情報で何故か作者名が横文字になっていた石山透『新八犬伝 転』『新八犬伝 結』も要チェック。


 一方漫画の方は吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第6巻、片山陽介『仁王 金色の侍』第3巻、樹なつみ『一の食卓』第5巻、北森サイ『ホカヒビト』第2巻、岡田屋鉄蔵『MUJIN 無尽』第4巻とユニークな作品が並びますが、少々点数的に寂しさは否めません。

 そんな中で新登場は、田中芳樹の原作を伊藤勢が漫画化した『天竺熱風録』第1巻。『岳飛伝』(いま文庫化されているのとはもちろん別作品)でも名コンビぶりを見せた二人だけに楽しみです。

 また、新刊情報に何度か掲載されながらも延び延びになっていた大羽快『殿といっしょ』第11巻がついに登場。楽しかった作品もこれが最終巻なのが寂しいところですが、最後まで賑やかに暴れて欲しいものです。



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2017.03.11

4月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 まだまだ寒い日が続きますが、それでも少しずつ暖かさの方が勝ってきて、いよいよ春までもう少し。4月ともなれば新生活をスタートされる方も多いと思いますが、こちらは相変わらず、時代伝奇のみが友の生活です。というわけで4月の時代伝奇アイテム発売スケジュールです。

 まず文庫小説で最も注目なのは、四社合同でプッシュ中の平谷美樹の新作『鉄の王 流星の小柄』。内容的にはまだ不明ですが、スケールの大きな伝奇ものとなる予感です。
 そしてシリーズものの新刊も、早くも続編登場の菊地秀行『宿場鬼』第2巻をはじめとして、上田秀人『禁裏付雅帳 4 暗闘』、鳴神響一『影の火盗犯科帳』第3巻、3月にも紹介した気がしますが友野詳『ジャバウォック 2 真田冥忍帖』と並びます。

 文庫化の方では何といっても木下昌輝『宇喜多の捨て嫁』に注目。そのほかにも神永学『浮雲心霊奇譚 赤眼の理』、北方謙三『岳飛伝 6 転遠の章』ときて、クラシックなところでは久生十蘭『魔都』も。
 また、大塚卓嗣『天衝 水野勝成伝』は、『天を裂く』の改題でしょうか。


 一方漫画の方では、にわのまことが石ノ森章太郎の名作に挑む『変身忍者嵐×』第1巻が見参。特撮ファンとしても知られる作者だけに(漫画版がベースとはいえ)、いかなるリメイクとなっているか期待です。

 また、続巻では梶川卓郎『信長のシェフ』第18巻、黒乃奈々絵『PEACEMAKER鐵』第12巻。碧也ぴんく『義経鬼 陰陽師法眼の娘』第5巻、原哲夫『いくさの子 織田三郎信長伝』第10巻、墨佳遼『人馬』第2巻、川原正敏『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』第4巻)とかなりの数が並びます。

 また玉井雪雄『怨ノ介 Fの佩刀人』第2巻と森秀樹『戦国自衛隊』第4巻、いずれも結末が楽しみな作品が完結することになります。


 3月に比べると少しだけ少な目ですが、これは4月も大いに期待できそうなラインナップであります。



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2017.02.19

3月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 雪が降ったかと思えば四月並みの気温と落ち着かない毎日が続きますが、しかし着実に春は近づいて3月は目前。2月は短いせいか発売点数は少々不満でしたが、3月はかなりの充実度で、春とともに明るい気分になります。というわけで、3月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 というわけで相当の点数が発売される3月の新刊。まず文庫新刊では、霜島けい『九十九字ふしぎ屋商い中 ぬり壁のむすめ ふたたび(仮)』、友野詳『ジャバウォック 2 真田冥忍帖』、紅玉いづき『大正箱娘 怪人カシオペイヤ』と気になる作品の続編が並びます。
 また新作では、第23回電撃大賞銀賞受賞作のさとみ桜『明治あやかし新聞 1 怠惰な記者の裏稼業』も、題材的に要チェックでしょう。

 そして復刊・文庫化でまず注目は、柴田錬三郎『花嫁首 眠狂四郎ミステリ傑作選』。最近絶版となっていて非常に寂しかった眠狂四郎が、まさかこのような切り口で! と仰天&感動であります。
 また、ドクロイヤーということか古巣双葉文庫から刊行の中島かずき『髑髏城の七人』、何故か新刊リストでは作者名が横文字のToru Ishiyama『新八犬伝 起』『新八犬伝 承』、その他、新宮正春『芭蕉庵捕物帳』、平岩弓枝『私家本 椿説弓張月』、浮穴みみ『おらんだ忍者・医師了潤 御役目は影働き』とかなりのラインナップ。

 中国ものでは文庫化続行中の北方謙三『岳飛伝 5 紅星の章』のほか、仁木英之『仙丹の契り 僕僕先生』が文庫化。『僕僕先生』は大西実生子の漫画版第3巻も同月に刊行です。また宮崎市定の古典的名著『水滸伝 虚構のなかの史実』も復刊であります。


 そして漫画の方は、何といっても唐々煙『煉獄に笑う』第6巻、『曇天に笑う 外伝』下巻に注目。そして野田サトル『ゴールデンカムイ』第10巻、霜月かいり『BRAVE10 戯』第1巻もやはり必見でしょう。

 新作ではフカキショウコ『鬼与力あやかし控』、崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵)『大江戸国芳よしづくし』が気になるところですが、続巻の方も、吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第5巻、たかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記』第7巻、宮島礼吏『もののて』第3巻、山田秋太郎『墓場の七人』第2巻、大羽快『殿といっしょ』第11巻、竹内良輔『憂国のモリアーティ』第2巻とこちらも相当の数であります。

 また、こちらは新刊か再録ものかはわかりませんが、『お江戸ねこぱんち 花見舟編』の刊行も嬉しいところです。



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2017.01.19

2月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

 楽しかった冬休みもあっという間に終わってしまった……と思うと悲しくなりますが、それでも時は流れて2月は目の前。2月は日数が少ないだけに色々と慌ただしいところですが、せめて楽しい本を読んで過ごしたい、というわけで2月の時代伝奇アイテム発売スケジュールであります。

 さて、日数が少ないから、というわけではないと思いますが、残念ながら気になるアイテムの数はかなり少ない2月。
 文庫小説の方では、新作は上田秀人『表御番医師診療禄 9 秘薬』のみという状況であります。

 また、文庫化も、与謝蕪村を主人公とした連作を中心とした折口真喜子『踊る猫』と北方謙三『岳飛伝 4 日暈の章』くらい。
 細谷正充編のアンソロジー『井伊の赤備え』は気になるところですが……


 一方、漫画の方はそれなりの点数。新登場はコーエーテクモのゲームの漫画化である片山陽介『仁王 金色の侍』第1巻くらいですが、荻野真『孔雀王 戦国転生』第4巻、せがわまさき『十 忍法魔界転生』第10巻、武村勇治『天威無法 武蔵坊弁慶』第8巻、戸土野正内郎『どらくま』第5巻、重野なおき『信長の忍び』第11巻、木原敏江白妖の娘』第2巻と、かなり充実のラインナップであります。

 また、長谷川明『戦国外道伝 ローカ=アローカ』第3巻と横山仁『幕末ゾンビ』第3巻は、残念ながらともにこれで完結。特に後者は、あの状況からどうやってあと1巻で終わらせるのか大いに気になるところ。
 その他、沙村広明の新装版『無限の住人』は来月発売の第14巻・第15巻で完結となるほか、ずいぶん久しぶりな気もする大羽快『殿といっしょ』第11巻なども要チェックです。


 ……が、やはり発行点数が少ない2月。新作のチェックももちろんですが、これまで積んだ作品の消化も考えた方がよいかもしれません。



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2017.01.01

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 昨年は諸般の事情でおとなしく過ごしていましたが、今年は「自分の好きなものを好きなように好きだという」という原点に戻り、マイペースでやっていきたいと思います。
 そして何だか毎年同じようなことを言っている気がしますが、今年こそ、今年こそは「入門者向け時代伝奇小説百選」を公開いたしますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 三田主水 拝



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